はしゃいで伸びて、ずどん。はい、東京の伝統芸。

週明けのドル円は窓を開けての上昇。

なんでも、週末に今度はFRB副議長が、

ふたつの責務に接近。

とかなんとか、言い出して、

ドルが上昇。

FRBが目指しているのは物価の安定と雇用なので

これらがよい感じであり、となれば利上げ、というようなロジックであろう。

そこでドルが上昇するのはよいが、

東京勢がドル円を担ぎ上げることができるのは
日本のファンダメンタルズがメインとなり
遠いアメリカの要人発言を先取ってドル買いをしたところで

結果はしれている。

とはいえ、今回はなかなかに踏ん張り続け、14:00くらいまで、
100.93あたりまでドル円を引き上げた。

今日はなかなかに東京勢も自信があったのか。

それとも、またヘリマネいんちき相場の再来を期待してか。

無謀である。

そもそもいまは欧米勢の主力はサマーホリデー。
流動性に期待はできない。

東京勢もがんばったは、がんばった。
しかし、それでも自身がつけた直近高値101.17さえ届かず頭打ち。
このヘタレ節がその後にやられる東京勢のいつもの死亡フラグである。

こんなわけのわからない位置の戻り、
東京の勝手な前のめりな折り込みに、
欧州がつきあうこともなく
そこから売られ始める。

もしも、そこで欧州が買ったとしても、
101.17の先には米勢がつけた高値101.3アンダーが控えている。

この下落は、アメリカにより近い欧州が、週末の発言云々を材料視していないことを示していた。

さらにロンドンアニマルがそこから参入し、
当然のように東京殺しの売り。

しかし、本場アメリカがどう判断するかに気迷ったのか、
東京安値を割るまでには至らず、
とはいえ、東京勢を救ってやるような戻りなど作りもせず、
という、最も奴らにとってはいい形とも言える
じり安のまま米勢が引き継いだ。

で米勢は続落させる。

ご当地すら週末のどうのこうのを全く材料視していないことが、これではっきりした。

完全に東京勢の勇み足である…。

その下落過程で欧州時間安値さえ切り、そうなると、より売りは進むわけで、

結局、
本日ロングした東京勢が根こそぎアゲインストに持ち込まれる、安値更新、
ほとんど全戻し状態で、

そこから
100.20アッパーあたりを安値に相場が膠着した。

ほとんど元の状態である。

ここから下には、これも米勢が付けた直近安ね100.03が控えており
自分の足を食らうタコのようなことは本日は行わず、
週初らしい、中途半端なまま終わりそうな相場である。

東京勢がはしゃいで買って、しかし高値は中途半端で売り浴びせられ
安値をさらに割り、買った意味なし。
これぞいつもの風景、東京の伝統芸である。

東京勢は、日銀がどうとか、財務省がどうとか
そうした日本のファンダメンタルズで
東京時間に潜んだ、欧米系が大きくトレンドを発生させたときに
乗っかっていればいいのである。

まあ、それもめったに起こらないが、せめて起こすならば、という意味で。

とにかく東京の相場は基本、上も下も更新できず
トレンドを発生させることはできない。

自国通貨円でありながら、である。

結局のところ、

現在のドル円は上は101.30あたり、下は100.03あたりを
それぞれ上限下限にしたレンジのなかにいる。

その天底、どちらもがアメリカ勢がつけたものである。

このレンジを突破できるのはやはりアメリカか、
それが無理でもせめて欧州、ロンドンか、といった感じである。

こちらは本日は、東京のはしゃぎトップからの下落過程で

100.8あたりから、100.3あたりまでをショートし利食いして終わり。

本日は米時間の膠着に入るまでは比較的わかりやすい相場だった。

本日のドル円は、火柱(上昇加速)もなく、
ガラる(下落加速)することもなく終わった。

窓をあいて上で勢いがありげに見えて、その窓も一日で埋まる始末で

週末からの膠着は月曜も引き続き継続している。

100.46から上を買っていた買い豚たちは、
結局、ダマシ状態のオーバーシュートで、その後は見事に焼き豚である。

本日、東京時間にドル円を新規で買い上がった人たちがいたとすれば、
ご苦労さん、というのみである。

ただ、東京時間、さらに週初、
というともにわけがわからなくなりがちな2大要素のなかで
トレーディング試みているのだから、まあ、自業自得ではある。

個人的には、そんなことができるチャレンジャーたちは
ただただ、すごいと思ってしまう。皮肉半分で。

私にはそんな蛮勇はとても発揮できない。