ドルロングはもう利食い

ドル円は、やはりというか、まあ先週末に既述したアノマリーがほとんどだが

月曜は上昇した。

朝方には窓を開け、しかも早々から前週末のNY高値を抜けて上昇である。

それは東京9時前の話であり、
この高値抜きはオセアニア市場のさなかで
もろ、ここに潜んでいる欧米勢のアニマルが上を付けにいったのだろう。
その投機買いは月曜の朝に窓を開けるほどの始末である。

で、ここではしゃいでドル円買いを東京がやるかと思えば
102.8のど天井を叩かれたショック(というかいつものことなのに…)からか、

高値を追えない始末。

むしろ窓埋めを目指していこうとばかりの、下げである。

東京勢は直近のショックを引きずりがちで
2週間くらいして傷が癒えたあとに調子に乗り出す。

まあ懲りない負け組の養分というのは
ギャンブルの世界でも同じようなものだが
のど元過ぎれば熱さを完全に忘れるのも東京だが
その、のど元をまだ過ぎきっていないのが本日である。

そもそも東京は負けるのがテンプレなので
ショックもくそもないとは思うが、
まあ、ショックはショックなのであろう。

ブヒー! ドル円買いぃぃ!! 
102.8越えぇぇ!!
からの、ズドン!

の流れから、結局、102.8から下が100円代ミドルまで
2円以上も下にやられたのである。

ということで、東京はブヒー買いの勇気はなく、下落を選択。
日経平均が上昇しているにもかかわらず、である。

これこそが東京の為替トレーダーが世界屈指の下手くそのゆえんである。

ということで、ドル円は窓埋めまで下落させればまだかわいげ?もあろうが
窓埋めすらもしようもなく反転。

まあ、日経が上昇なので、下を追うには無理があるとしても
ならば、なぜ最初売ってるんだよ、という謎っぷり。

この下手くそたちは、株高ながらドル円
初動で下落させておきながら、
101.91というなんともよくわからぬ安値から
まあこのあたりだけは株価連動だろうが、
ここからは、いつもの逆張りカバー
毎回、こうした意味のないレンジ作りで、
また102.15あたりまで戻しつつも
そのあたりまでしか戻す勇気はなく、また下落。

まさに逆プロ(金をもらうのではなくあげる方なので)といった感じ全開で
まあ、逆プロというか金を払うのが普通なら客なのだが
まあ、後に続く欧米勢へのお客様状態は本日も継続が続く。

東京の逆プロは戻りからまた下落したが
次の下落については、自身のつけたよくわからない101.91という安値すら更新せず、
101.92あたりでまた切り返し。

さすが東洋の神秘たる東京勢のクソトレードであるが、
この段階で、本日はドル円は上昇鉄板だな…と思った。

いつものごとく、私たちのショートの損切りはここですよ♪
状態である。

私たち東京チームです♪
下落、またはレンジ希望♪
損切りは101.15あたりです、ビシ♪
さあ、召し上がれ♪

と、自らを献上するかのようなチャートを見事に作ってくれた。

ではいただきます♪

と、欧州アニマルどもがぺろり。

102.15あたりが損切りですよ、と明確に示しているのだから
欧州ロンドンの鬼畜がそれをいただかないわけがない。

ということで案の定、
このレートはアニマルにあっさり刈られて高値更新、である。

アホである…。

ただただレンジを作り、ショートの損切りポジションをため
そのことで上昇に弾みを付つけさせる。
自身のショートの損失を、欧州やロンドンどもの利益として献上することで
本日以前からショートしていた筋もまとめて上に刈られ
損切り損切りを重ねさせ、より相場を持ち上げる始末である。

こうなると、欧州の高値を次は米勢が更新してくるか、というのが焦点となるわけで
米勢は高値を普通に更新させ
ついに102ミドル上の世界に到達。
102.6さえも超えて、ただいま、である。

週末のドル円ナイアガラ期待の特に本邦個人投資家がメインの
にわかショート勢は損切りを置いているかぎり、
もうとっくに刈られたくらいの伸びだが、
まだ損切りせず含み損をかかえているとすれば
この相場の上げ下げ、ながらあくまで上方向、というパワーに
幾度か含み損が減少する希望を抱かされながらも
結局は高値を更新されるというちょっとした絶望(値幅がそうないので)の展開に、
損切りをよぎなくされた者もいるのかもしれない。

東京のヘタレそのもののトレード
そこを見透かし、彼らの中途半端な
リスク限定(笑)の損切り(というか欧米向けへのボーナスライン)を
まとめてリスク確定として実現させ、
東京勢の損失を我がものの利益として食らう欧米勢のクズトレード

これがぴったりあわさった絶妙の日が、週初の本日であった。

こんなものリスク限定ではなく、
欧州に向けてのボーナス発生ゾーンみたいなものである。

もう何百回も続いていることなので、なんの新鮮みもないが
それに東京がいつまでも気づかないから、欧米勢はそこで稼げるのである。

そうそう毎度毎度稼がせるなよ…という感じで嫌になってくる。

その意味で、米国時間までは少なくとも
どう考えてもドル円はロング以外にありえない日が、本日であった。

雇用統計発表の金曜日、102円をトップに下押してきた101.7〜9あたりから、
ガラ(ナイアガラ)れ♪ 
と最初ははしゃぎながらも
あれ?? ガラれよ。
ガラれ! ガラれぇぇ!!
と最後は祈りにも似た心の叫びでショートを願ってきた本邦個人投資家
“逆ガラ”状態で踏みあげられてしまった状態だが
それほどボラティリティがない状況であるし、
彼らはそう簡単に損切りもしないので
含み損を持ったままのホールド勢もいるかもしれない。

個人的な見立てでは、そんな彼らには吉報ともなりそうな本日でもある。

まあ吉報といっても、逃げるチャンスがあるかもしれない、
というのが正確かもしれないが…。

個人的にはドル円が米時間序盤というか
欧州時間の102.4アッパーからさらに本日高値を更新したあたりで利食いした。
ドルロング方向の利食いにつき、
ドル円ロングのみならず、
ユーロドル・ポンドドルのショートをすべて利食いした。

102.46から上あたりは

8月2日の東京勢のドル円はしゃぎ買いでの
戻り天井102.83からの下落における
欧州勢のショート方向での戻りあたりに位置していたからである。

それ以上の戻りを続けることは、ここからの欧米勢のショートの損切りも巻き込む
自分の足を食らうタコ状態になる。

米勢が欧州高値を超えてきたので、いまそのステージに入ってきたが
では、このまま米勢が
102円後半から買い上げるということは、
自身の仲間達(欧米クズ同盟)を損切りさせるのみならず、
はしゃいでロングしていた
東京勢のドル円のロングホールド勢の含み損減少および消滅をもたらし
さらには東京勢に利益を献上することになる。

特段の材料もないままで、そこまで米勢がドル円の高値を追うか…。

それはないと思う。

8月2日東京午前に相場の戻りを期待し、
ヘリマネ上昇、日銀下落、からの押し目買いという感じで、
バカみたいに高値を追った
ドル円ロングのドリーマー達は
その後、大きく含み損にさらされた

そしてそれがいま戻ってきているところで、夢と期待に膨らむ
102.5アッパーのドル円のロング筋の夢は叶うのか。

叶うことなく、また含み損街道への道へ進まされることとなるだろうと個人的には思っている。

ヘリマネからの下落、それが戻る、ということは
ヘリマネ期待の上昇トレンドがいまだ継続している、ということになる。

しかしこの材料はとっくに意味を失っている。

100.68あたりは、いわゆるアベノミクス相場の半値戻しの位置となり
そこからの底打ちは、テクニカル的な流れに過ぎない。

ここで底打ちからといって、もうその根拠も意味も失われている
ヘリマネ上昇トレンド回帰する、というのはかなり無理がある。

ヘリマネ相場剥落から、本日まで
なんら大きな地合いは変化したとは思えず、

また英国EU離脱問題を前提とした地合いにも変化は起こっていない。

いまリスクオン相場をささえている材料は
株高、ただ一点のみである。

この株高とて、雇用統計の良結果、よって利上げをしない、
という完全に金融相場的な見立てからの、
利上げなしでの株高という状況で、

こちらこそ金融政策だのみの現実の実相からはかけ離れた
希望的観測にもとづくブル相場に過ぎない。

テクニカル的な意味から底打ちしたからといって
テクニカル的な意味や金融相場的な意味からのみ戻ってきたドルが
現実(ヘリマネなし)から突き落とされた下落トレンドにおける戻り高値を無視して
それをを突破し、さらなる高値を追う、
という可能性は、現在の当局の緩和政策における
官製相場でのありようからすれば、可能性はないとは言えないが
非現実が現実の世界を凌駕する、ということがそうそう起こってもらっても困るわけで
こんな市場だけで成立するようなファンタジーが幅を利かせ
世界の実相を無視した流れを継続させるのにも限界があると思う。

このファンタジーはすでに何年も何年も続いているのである。

ドル円の下落トレンドが一服したとしても
その逆は、上昇トレンドだけではなく、レンジ、という転換もある。

その意味では、現在のレートが下落トレンドにおける戻り高値でないとしても
レンジの上限である可能性はある。

その意味で、今度はドル円ショートにまた切り替えた。

個人的なアノマリーをまた引き合いに出すのもあれだが、

個人的に注目する某掲示板では、今度はドル円の下落期待はなりをひそめだし

ポンドドルのショートもしくはポンド円のロング(この段階で見立てが股裂き状態の??だが…)
に期待する声が高まっている。

まあいずれにしても、この見立てに共通するのは

感覚的にドル円のショートというイメージは消えた、ということである。

ポンドドルのショートとポンド円のロングという見立てを分解すれば
ポンドドルS=ドルL ポンド円L=円S
ということともなり、上記の見立ては、
彼らが目を背けていながらも、
結果としてはドル円ショートをあきらめた暗喩となっており、
裏を返せば、ドル円はもう下がらない(むしろ上がる)
ということも、彼らの総意が無意識に語っている、ということを意味する。

この総意こそが、養分達の動きへと導く
市場の見えざる手、というのは、ちと言い過ぎか…。

ただ、万が一(としておく)、
彼らがそうした相場観によって敗北したとしても
彼らに罪はない。

為替のチャートフォームは短期的には本当にクズ丸出しで
テクニカル分析を誤らせる形状を頻繁に作る。

テクニカル分析が正しくできるようになればなるほど
それを誤らせる波形を作ってみせる。
それは欧米勢のクズどもが人為的に…。

短期のテクニカル分析の当たり外れは猿のダーツ以下で
まあ、当たることもあるし、当たらないこともある。

ということで、今日、ポンドドルが下がっているとか上がっているとか
ポンド円が上がっているとか下がっているとかで、
その先を見立てるのは、ほとんど運試しと同じである。

為替は巨大なマーケットといえでも
短期的な部分においては、意図的な形状を作れるのであろう。

で、個人的なアノマリーの話に戻すが

ドル円ガラ期待をやめての
ポンドドルガラ(ナイアガラ)期待、
ポンド円の火柱(上昇)期待などということは

基本方向がドル買いであり、円売りということになる。

つまり、本邦個人投資家は、ドル円についてはショートに見切りをつけ
むしろ、押し目買いすら探り出している、ということになる。

相場の上げ下げは運試しのサイコロみたいなものだと思うが

でありながら、次の目が偶数だとか奇数だとか分析?できてしまうということは、

そこに意図的な形がある(ように見える)ということである。

そんな意図的な形のありようでものが決まるのならば
誰もが億万長者である。

ドル円の話に戻せば

102.8あたりからの戻り高値から、100.7アンダーの下落からの戻りの過程で
雇用統計の良結果から、戻り高値101.36あたりも抜き
半値戻しとなる101.7あたりのレートも超えてきた。

半値戻しは全戻し、という格言に習えば
ドル円は、戻り高値102.8も抜いて全戻しを達成し
そこからは短期上昇トレンドに回帰するということになる。

ヘリマネインチキ相場で、101円から107円超えまで抜けたさいに作られた
上昇トレンドが、
日銀経過後の下落で割り込み、ふたたび下降トレンドに戻ったが
それが100.7アンダーのレートで一端底打ち
上昇してきたのがいまである。

日銀以降にショートを積んだ流れは、それで踏みあげられたが
どちらかといえば、
現在は、日銀期待でぱんぱんに買いを膨らませたロング筋で逃げ遅れた連中も
投げの連鎖の下落から苦しめられている。

今レートは高値でのロング筋も安値でのショート筋も
ともに苦しめられている状況である。

テクニカルに基づいていたらショートもロングもどちらも勝者にはなれず

ただただ
独自のレート感で
値頃感から高値売り、安値買い、をしていた者ののなかで幸運な一部が
その自らの値ごろ感がが運よく天底になり、利益を取れているだけである。

その意味では、レート感ではレンジばかりが作られるような相場がいまとなるが

そこからレンジを見立てたとき、小さなボックスにおいては
102.5より下あたりが、もろレンジの上限になる。

ここまでテクニカル分析が今意味をなさない、と述べたが

現在の気迷いながらの上昇をテクニカルから疑える要素もなくはない。

まず下が深く高値を更新するということを短期的に繰り返していることで
短期足レベルのオシレーターとしては、強烈なダイバージェンスを作ってしまっている。

ダイバージェンスを作ったからといって、
相場転換のシグナルになるとは思わないが
ダイバージェンスが起こるときいうことは、
相当に無理な押し上げや押し下げがあるということである。

現在で言えば、ドル円の買い圧力
その上昇はかなり強引な、投機的なロングというにふさわしい圧力である。

さらにこの大ぶりなレートの上がり下がりは
102.5あたりを戻り天井として見立てたとき
ヴォルフ波動で線を引けば
そろそろトップアウトしてもよい形ともなっている。

この上げ下げからヴォルフ波動にもとづきで線を引き、ドル円の押しをざっくり見ると
今の102.5あたりから、101.6あたりまでは下落余地があるということになる。

このあたりは、週末、
本邦個人投資家がガラ期待をかけていた
101.7あたりからはやや下で

101.7から損切りをせずに耐えていれば、70〜80pipsほど踏みあげられた後
行ってこいで、戻ってきて、
10pipsほどフェイバーとなる、と流れとなる。

ただし、ヴォルフ波動から見立てた場合の短期的な押しは
このあたりがピークでこのあたりからふたたび戻していくかもしれない。

リスク80pipsでリワードが10pipsというきわめて分の悪い勝負である。

チャートをもてあそび、
こんな不利な勝負で、損大利小の勝負を繰り返させるのが

クソばかりが集う為替相場の実相である。

長期的な時間軸においてはトレンドに抗えない投機筋ながら
短期的な相場の動きにおいては、こうした無理な上げ下げを繰り返すことで
利益を貪っていく。

為替を操作するためなら一時的であっても債券市場や商品市場を動かし
トレンドと逆行する動きすら演出する凝りようである。

つまり短期足、ここで短期を定義するなら30分足以下
場合によっては1時間足よりしたのテクニカル分析
ほとんど意味をなさないというか、当たっていてもそれは運に等しい。

無論、短期レベルの方向が長期レベルと一致すればそれはワークする。

話がくどくなったが、ようは長期的な目線でみたとき
ドル円は、英国のEU離脱ショックで付けた98.6あたりを
ボトムとした戻りの上昇トレンドを、日銀ショックの後に、明確に割り込んでいる。

もちろん、直近安値に99.98あたりがあるため、
その安値を割り込むことは回避しているため
下落トレンドに回帰した、とまでは断定できないが、

100.6あたりが押し安値となり、
以降、ヘリマネインチキ相場での戻りで作られた上昇トレンドを一端割りながらも
ふたたびそれを押し安値として上昇を継続させ、103円、104円、105円と
ふたたび上を追っていくとは思えない。

先週、ドル円が103円あたりまで戻る、と見立てていたが
あとでチャートを冷静に見てみると
東京の付けた、102.8アッパーが戻り高値のレジスタンスとして控えていた。

これを抜いてまで上を追っていく、というほど
いまドル円が上を追う地合いにない。

もともと101円から107円までの上昇自体がヘリマネがどうとかの話からで
相当に無理がある上昇で

その上昇に再び回帰する勢いが、
雇用統計という一指標によってなされるとはとうてい思えない。

ということで、ドル円の戻り劇場も本日で終了すると考える。

月曜はその週のトレンドの反対方向で間延びしやすい。
金曜の影響も受けやすい、というのもある。

そんな影響はだいたい火曜くらいから失われていく。

先週金曜はいうまでもなくドル円の上昇方向
それに追随したのが本日に過ぎず、これは早晩トップアウトするであろう。

ということで、こちらはふたたびドル円の売り目線である。


いまわざわざ戻りを演出し、本邦のあらゆる投資家筋に
ドル円の買いを煽って見せているところが
その後の大きな投げを誘発し、下落を加速させる燃料になっているように見えてならない。

お盆休みも迫っていることだし

これからの夏枯れ相場で、ドル円上昇のような
ドルロング方向が加速したとしたら、
最も儲けるのはおそらく我が国の個人投資家
最も損をするのは、ドル売り円買いベットを行っている欧米勢である。

自らの投資家仲間を大きく犠牲にして、
日本トレーダーを儲けさせる方向にベットする欧米投機家がいるとは思えない。

となれば、欧米の大勢はドル売り円買い方向で攻めてくるように思う。

ここはガツンと、今年一番の円高トレンドをぶちかまし
年初来安値を更新するほどの大相場を見せてほしいと個人的には熱望している。


□ポジション
USD/JPY S 102.650
EUR/USD L 1.10729