月曜は、プチ自国通貨安競争状態を繰り返したが、火曜からは景色が戻る

月曜は、それぞれのエリアが、自国の通貨を売るという動きをしていた。

まず東京時間、もちろん円売りドル買い。

そして欧州、こちらは欧州通貨(ユーロ、ポンド)売り。

月曜東京勢は、NYクローズの安値を背中に、逆張りである。

日銀のETF買い入れ増額、を、うひょー、という感じで株高要因とし

株高に合わせて、円売りである。

そして欧州。

こいつらは、基本、東京切りしか頭にないので

ドル円売りをするのかと思いきや
いったんは狙いながらも
損切りラインよりしたが、
先週の米国が売りやめた102円アンダーになることを遠慮してか、
ドル円で東京切りは早々にあきらめた。

では、やらないのか、といわれれば、ロンドンアニマルのクズは必ず東京を切りに来るものである。

で、狙ってきたのはドルストレート通貨。
日経上昇(とはいえ微増)からの、ぶひー、クロス円買いぃぃ
ぶひー、コケー、からの豚トレードというかニワトリトレードで
ユーロ円やクロス円を上げるために上げられた
ユーロドルやポンドドルの損切り安値を狙うという方向にきた。

おもわく通り、ユーロドルやポンドドルは東京安値をすこっと割り込み
損切り発動。

とはいえ、そんなには安値は伸びなかった。

基本、日銀わっしょい円売り祭りが終わったいまは
宴の後のようなもので、

いまや方向はドル売りに戻っており、

ドル円で言えば、いつ100円を割るか、
という、自身に取っては待ちに待った状況である。

しかし、現時点でドル円が売られにくいのは、

米国が先週末はしゃいでドル円を売りすぎたからである。

もちろん、下落ぱつぱつでドルを売った状態で東京勢に戻せば
東京勢もはい! とバカみたいに(というか基本はバカなのだが)
ドル円を売ってきて、安値を更新してもいくが

さすがに1日で3円余りもの下落はやり過ぎである。

しかも、102円アンダーでしっかりクローズさせれば、
まだかわいげもあろうが
102円アッパーで終えてきたりなどすれば

これ以上の下落には恐れをなすとともに、
102がボトムですね! 米国様!
ドル円を売れない恐れを、狐の酸っぱいぶどうの寓話のように
ドル円を買う理由として、東京勢にドル円買いを促すことになる。

もうドル円を追撃で売る責任は
米国、あんたらにしかないよ、というような状況を自らで作ったのだから
先週の金曜日米時間に売り進んだグリードどもは
自業自得状態である。
まあ、これはいつもは東京の十八番ではあるだが、

ということで、昨晩はニューヨークがどうするか、
と思ったら、金曜クローズから東京も欧州も安値更新などでつきあってくれないので、

自身でさらに売るというのもせず、にっちもさっちもいかず終わり。

結局、
東京、欧州が気迷いながらドル円を買ってくる流れで
50pips以上もドル円はレートを上に戻すことになった。

これ以上の気迷いながらのドル円の戻りが続くようなら、
これ以上上に伸びるようだとあ、
102円アラウンドで売りをかけていた米勢グリードも
絶えきれず損切りする者も現れて良いレベルともなってくる。

それが東京でついに起こったのが本日。

気迷いぎみなのを、
ですね! ボトムですね!

と判断した東京。

ぶひー! とにわかショートの損切りを巻き込みながら、
102.8アッパーまで戻り高値を更新。

東京時間の戻り高値更新によって、
ようやく本来のドル円下落再開の準備が整ったのだろう。

そこからはようやく下落再開で、
東京切りが伸びることに張り切ったロンドンアニマルの売り浴びせが効いて
金曜安値も割り込み、102円が欧州時間についに割れた。

東京は常に最後の買い手になることを、またも本日証明した具合である。

で、このあとであるが、

欧州が安値を更新した場合は、そこが大底になる場合が多い。

欧州の安値を米勢が更新すれば、下落トレンドがよりたしかなものとなるが、

米国がここから押し上げてくると、
またもドル円の一端の底打ちをみせてしまう。

まとめれば

いま下を追い安値を更新した欧州。

1 さらなる安値を米国が更新した場合
東京は、もう買えしぇん状態、しかし米国の安値も更新できずぐずぐず
欧州がさらに東京を刈る

2 米国が安値更新できない場合
戻りがあって東京に戻るが、それでも、東京は買えましぇん状態で、むしろ中途半端に戻り売りをかける
その戻り高値を欧州がぶち抜き、戻りがさらに突き進み、米国もそれを更新
で、翌々日、やはり買いですか、買いですかー! ぶひー! と、米国の戻りもさらに更新す買いをかけ、またも最後の買い手になり、戻り高値更新で戻り天井をつけ、再び売り浴びせさられる。

まあ、どちらに転んでも東京がカモで円高は進むという見立てだが、本日の米国次第で、

明日以降、素直に続落していくか、
1日もしくはもう少し戻りが続いてしまい、タイムラグを置いて下落を再開していくか。

ということになると予測している。

まあ、どちらにしてもドル円は奈落の底だが、
それが即座に訪れるか、また無意味な戻りの日々を経過するか。

ということで、今後の動きのすべては、今夜の米国次第である。