ポンドの下落が早すぎた

ポンドは下落とは思っていたが、
まさか英国がEU離脱を選択するとは思わなかった。

結果はサプライズにつき、当然、ポンド円は下落。

初動の瞬間でおよそ8円落ちており、その間は1分もない。その後も上げ下げを繰り返しながら、結果、どんどん安値を更新し、落ちていった。

こちとら週末で仕事もあり、そんな相場に関われるはずもない。

こちらの見立ては英国が残留でも、ポンドは暴落で、
残留というネタのみで、アホみたいに追随でポンドが買われ跳ねたところを最後の上昇と見て、戻りを待った後、売り全力、と考えていたのだが、ポンドが跳ねたのは早朝の窓開け、さらにはなんの結果も出ていないなかでの残留優勢報での最後のアホ上げ、のみであった。

そもそもポンド円160円、ポンドドル1.5まで早朝に上げて、残留だとして、ここからさらに上がるなどと思っている連中がいたら、個人的には彼らは狂っているとしか思えない。

そもそも、残留したとしても、個人的にはポンド円でせいぜい155円、ポンドドルで1.48くらい思っていたほどである。

とにかくその狂った最後の早朝の上昇をトップに後は下落のみであった。

まるで10pipsが100pipsのように、単位の桁が違いレベルで、ポンド円など平気で5円単位で上に下に動き、さらにはスプレッドは50以上あるなかでは、売りで入るのにかなりの勇気が必要である。

結果、自身がやれたのは、欧州時間前あたりからようやく落ち着いてきたポンド円を、それでもまだスプレッドが10とか20とか開いたなかでもあえて入ることにし、もちろん戻り売り方向で、ショートを張った。
結果としては、143円アッパーから139円ミドルあたりまでを取れはした。

それでも3.5円ほどは取れのだが、通常なら3.5円も取れたらかなりの快勝であるのに、本日の25円の暴落からすれば、なんだかとてもスケールが小さく見えるから不思議なものである。ただ、スプレッドですでに10pips以上のマイナスから飛び込んだとすれば、通常よりとは違う状況なわけで、数10pipsあたり取ったところで、とても喜べるわけでもない話でもあるので、このくらい取っても特にすごい話でもない。

そもそもポンドは値が跳ねるのに加え、本日はボラティリティも大きいため本日は大きく戻すにせよ、続落するにせよ、その値幅は5円単位の動きとなりそうで、さらにはもはや週末につき、もうポジションは積極的には持ちたくない。

1日で25円幅以上の変動で動く、というのもまあ普通に考えれば、すごいものである。

ポンド残留の予測は外れたが、各方面が脅しに脅していた、
離脱ならレートが失われるだとか、
スイスフランばりに暴落するだとかいう事態などはまったく起こらなかったように思う。

たしかに1日でポンド円で25円以上もの暴落はポンドドルも1500pips以上もの暴落なので、これはもう歴史的なものだが、

ポジションをスクエアでみているかぎりは、東京時間の下落についてもそれほど無秩序でもなく、すさまじいスプレッドの広がりと、上下動数円単位、というボラティリティに耐えられるなら、下落の最中に飛び乗ることもできる流動性はしっかりあった。

スイスショックでのスイスフラン一瞬の下落、その後のレートのつかなさっぷり、というあの凄まじさに比べれば、かわいいものである。

まあ、ポンドロングをしていた人たちからすれば、ホールドでの1000pips単位の下落はとても耐えられるものではなかったかもしれない。

しかし、世間があれほど危険だ危険だと、バカみたいに騒いでいるなかで、

残留優勢だったにせよ、ポンドロングをホールドしていたことは、もはや自業自得である。

くそ英国め! 離脱かよ!

と怨嗟の炎を燃やすのはよいが、
個人的な見立てでは残留でもポンドは下落していたと思っているので、
どのみちポンドロングは危険なポジションだったように思う。

まあ、英国残留での事態は、今回はなかったがゆえに、下落したのか上昇したのかは、もはや知ることはできないが‥‥。

ともかく今年初めから騒ぎまくってきた英国離脱問題もようやくひと段落し、

今後はあらたなネタ探しでマーケットはまあ目をぎらつかせていることだろう。

今後、どのようなネタが提供されるかはともかく、

個人的にずっと見立てているいよいよくる世界の株の暴落、円の暴騰、の方向に英国問題よけいなノイズは消えてくれ、むしろ英国離脱ということで、本来の方向に後押ししてくれさえする状況となった。

米株の暴落、ドル円の下落。

個人的な強い希望は、米株など1万ドル割れてくれ、ドル円は史上最高値を更新する動きとなってほしいものである。