グリードどものはしゃぎもこれでおしまい(日銀スルー)

ドル円が109.7のネックを超えて以降、
伸びに伸びた相場は、チャートの教科書のように
結局、ダブルボトムというか、トリプルボトム的な底から見いだせる
ターゲット、111.80あたりで、天井を打ち、
本日は大きくフリーフォールとなった。

馬鹿げたデマから、日銀が動くと期待したグリードどもの
催促相場は、日銀が華麗にスルーすることで
彼らは一気に逃げ出した、というオチである。

こちらの見立てはドル円がぐんぐんと戻りを見せている間、
111.80前後あたりからショートをかけよう、
と思っていたが、打診売りをしてもいちいち含み損が出る、
という状況に迷いが生じてきて
やはり、狂気的な円売りやドル買いの勢いに押され
ポジションを持つのを躊躇してしまい、本日まで
まったくのスクエアで迎えてしまっていた。

かつ、本日は月末で、月末の本業の業務に追われ
午後過ぎに見たときには、レートは遙か下にすっとんでいた。

まっとうな社会人が、
月末の真っ昼間に悠長に相場など見ている暇などない。

本日の勝負は、お役人(日銀)と
昼間っからモニターが見られるグリード(投資家)だけが
火花を散らせただけである。

まあ目からレーザーを出して前のめっていたのは、グリードどもだけで
日銀は、氷のようにクールではあったが…。

結果、アイスマン日銀が、レーザーグリードを華麗にスルーすることで
この一方的な勝負(グリードだけが勝負と思っているだけ)は
あっさりとカタがついた。

結果は、日銀は現状維持で、ドル円は大暴落である。
こちらの予測はあたっていたが、落ちる前にもう一段レートが上がるなり
上に一時ふっとんで、112円など瞬間でも突っ切るのが怖かった
というのもあり、ポジションを持てなかったが
見れば、日銀発表時、レートは112円に迫るどころか、
一瞬さえも上に跳ねず、一気に奈落の底であった。

ここでポジションを持っていれば…
などと機会損失を嘆いたところで、
逆に吹っ飛んでいた可能性もあったわけで
下手なリスクを取らなくてよかった、と考えた方がよいのであろう。

ただ、今回については、上にすっ飛ぶ可能性はかなり低く
売りで挑むには絶好のチャンスだったように思う。

そもそも今回の妙ちきりんな上げは
ブルームバーグだかなんだかの、
日銀が追加緩和を行う、的なインチキなデマが発端である。

一通信社のどうでもいい観測記事など黙殺しておけばいいものを
なぜか相場はこれに過度なまでに反応し
一気に円が売られ、ドル円などが大きく上昇していった。

もともと、ダブルボトムのようなものが完成しつつあり
円ロングのポジションも記録的な量だったようで
これらのテクニカル的な要因を一気に解消するためのきっかけが
この記事であった。

こんな記事など、もともと信憑性なかったのに
ドル円が1日で2円など一気に上昇し
その後も、やたらドル円、クロス円が底堅いといったような
相場状況を見ていると、
トレンドが転換したようにも見え(テクニカル的には、ある意味転換していた)
もともとのデマ記事さえも俄然、本当のように思えるから
怖いものである。

相場のことは相場に聞け

などという格言があるが
今回に関して言えば、相場なんかに相場を聞いていたら
ろくな事がない、という絶好の例である。

本日までの狂った円売り相場において

こちらとしても円を売るしかなく、
ちょこちょこと、ドル円などを買ったりはしたが
すぐに利食いし、スクエアにしていた。

とにかく日銀のイベントが通過しない限り
なにもやりようがなかったからだ。

結局は、ドル円は、
111.8アッパーから一気に108円割れで、
4月22日ののあほな発射台となった109.3あたりもあっさり下抜き
もとのさやに収まったような状況である。

ここからのトレードであるが、
東京、欧州と一気に下を追いすぎて3円あまりも下げたものだから
米国は新値を追うことすらできず、
出がらしのような状況で、
108円割れあたりから、108円の後半あたりをうろうろするしかなくなっている。

こちらもショートを取ったが、108.7円あたりでで取れたがせいぜいで
109円すら届かないのだから、
結局、その後のトレード値幅は普段とあまり変わらないような状態である。

ユーロドルは買い目線でいたが、
結局、浮動のはっきりしないドル円の戻りに押されたのか
1.137を目指していたとこが、1.1311あたりまで押されてしまい
買い下がり続けたので損切りを何度も食らったが、

直近の底、1.1265と1.1367を結んだフィボナッチの
61.8%あたりの押しようやく止まってくれたので、
なんとか、押しの部分でポジションが取れた。
しかし、押しすぎである…。

ドル円ロングもユーロドルショートもいくつかはとっくに利食いしたが
小ロットだけ残せたので、ホールドしておく。

これまではとてもドル円やユーロドルをホールドなどできなかったが
これがしばらくもってくれたらと思う。


しかしながら、そもそも日銀発表時のものの1分で下落を取ることができなければ
本日はどれだけ下落したとはいえ、
そんなにおいしい相場であったはいえない。
初動で一気に落ちすぎなのである。

まあ、それだけ、このデマで円ショートをぱんぱんに膨らませた
グリードどもがうじゃうじゃいた、ということだが。

最後に蛇足ながら、1.45前半で
間違えて利食い決済したユーロ豪ドルのショートは
その数日後、すさまじい上昇をみせてしまったので
利食いでスクエアにしておいて正解だった。

これは完全にミスだが、ラッキーである。


ポジション
USD/JPY S 108.726
EUR/USD L 1.13114