割れないレンジはない

昨日はユーロドル買い、ドル円売り、ユーロ豪ドル買いのイメージながら
結局敗北。

まず、ユーロ豪ドルは勝てたが、1.45あたりで利食いしていまい、
その後の大きな戻りを取り切れなかった。
これはまあ機会損失なだけで、勝ってはいる。

問題はユーロドル。
途中まで買い目線ながら
さらにECBの政策金利発表を21時と思い込んでいたのが最大のミス。
20時45分とは思っておらず、
この時間、突如、下げたユーロドルにショートで飛び乗ったら、
一気に持ち上げられた。
一端、下に緩んだが、さらに上昇。
結局、1.14に迫るぎりぎりで、止まり
ショートで、
1.137あたりから1.13割れまで取ったが、
このときの損失が大きく、総合的には負け。

ドル円も同様で、20時45分に突如上昇したことから、
ユーロドルの下落とともにドル買いが発生したのかと思い
そこからの下落を押しとして買い下がったが、だめでポジションを投げた。

結果的には、ユーロ豪ドルがやや勝ちの、ドル円、ユーロドル負け。

方向感はあっていたが、とにかく値動きに翻弄された日となってしまった。

そして本日であるが、

ドル円の戻りは、一昨日の直近高値、109.7を超えて以降
戻りでありがらも短期的にはアップトレンドを形成してしまっている。

だめ押しが、本日午後過ぎあたりの、日銀の緩和期待からの一気の上昇で
ついに110円を超えるに至っている。

3月半ばからの戻りは、ダブルトップだトリプルトップだといわれながらも
私はそれをまったく一笑に付していた。
直近高値114.87をどうやっても超えられなかったことから
やがて底割れすると考えていたし、
結局は案の定、安値割れを引き起こし、107円代をのぞくにいたった。

しかし、今回はちと状況が異なる。
今回は底値切り上げからのダブルボトム、みようによっては
トリプルボトムが、109.7を超えたことによってきれいに完成してしまい
教科書的にいえば、上昇が約束されたような状況である。

ここからは、4月5日に底割れしたボトム、110.6あたりがまずは抵抗体とはなろうが、
ダブルボトムの完成からだけを見れば111.80円アッパーまでは射程に入る状況である。

ここは、ボリンジャーバンドの日足+1σあたりに位置しており
ここを突き抜けるようだと、いよいよドル円は反転上昇する可能性が高まり
ここで頭を押さえられるようなら、下落が再開されそうである。

個人的には無論、後者の方向性を信じているし
日銀の発表以後からは、
この囃し立てたドル円ロングも結局は馬鹿げた買いとなりまたも反落すると予想しているため、
このあたりになったら、ショートを準備していきたいが

それまでの間は、綾取りや短期回転売買を除けば
ドル円ショートに腰を入れて入ることはちょっとできそうもない。

とはいえ、ドル円ロングは
ドルの無価値さと円のわけわからなさから
最も取りたくないポジションなので、どうしたものかと思っている。

とはいえ、ユーロドルもドル円が続伸するならば、ドル買い圧力から
当面は上昇は見込めない。

ただ、こういう日銀期待相場においては、ドル円というより
円が大きく売られ続けていく訳なので、
ユーロ円の上昇から引きずられて上昇する可能性があるにはあるが
それはユーロ買いドル売りという本来的な上昇ではなく
その浮動はレンジとなる公算が高い。
基本、ショートで見ることはできるが、やはり心許ない状況である。

基本、現在の地合いは
円売りベース(ドル円を買うとか、クロス円を買うとか)以外では
ドルストレート通貨であってもしょっぱい動きが予想される。

そうなれば、まあ素直にドル円買って、クロス円買ってとやればよいのだろうが
クロス円はともかく、ドル円はどうしても買いたくない。
またクロス円はドルストレート通貨の影響を受けそうで、上昇も心許ない。

ということで、どうしたものか、と考えたところ

昨日から注目しているユーロ豪ドルにあらためて注目することとした。

ドル円が上昇するとき、
例えば資源国通貨、豪ドルドルなどについては
ドル円買いなのだから、
ドル買いの豪ドル売りかと思われるところ
円売りの圧力が勝り、
ドル円などが上昇することに引きづられ豪ドルが下げないような状況となり
大きく上昇しないにしても、むしろ上昇しさえする。

俗に言われる、リスク選好時の円売りドル売りというやつである。

ということで、ちょっと消去法的な話となるが

ユーロドルは、大きな通貨ペアにつき
ドル円上昇、円売り、ユーロ円上昇となり
円売りドル売り地合いにあっても、
ドル買い圧力もあり、
大きく下げないとしても、上がりにくいように思われる。

豪ドルドルについては、
円売りの圧力をもろに受け
大きく上げないとしても、下がりにくい

となれば、ユーロドルは上がりにくく、
豪ドルが下がりにくいとイメージできる。

となれば、その掛け合わせのユーロ豪ドルであれば、
まだ、ある程度はまともに動いてくれるのではないかと考えた。

そのイメージできる方向は、
昨日の反騰ではなく、
ユーロ上がりにくい(ある意味下げ)、
豪ドル下がりにくい(ある意味上げ)からかけあわされる
昨日の上昇を調整とした反落の下落トレンド継続である。

ということで、ユーロ豪ドルは、現在ショートしている。

前置きがかなり長くなったが、今回の本題のレンジというのは、
ユーロ豪ドルの短期的なレンジを見ての話である。

ここからが本題である。

いまユーロ豪ドルは、30分足レベルの話ではあるが
1.46手前と1.454あたりのレンジのなかにいる。

切れないレンジはなく、いつかユーロ豪ドルは、
レンジの上下、どちらかを抜ける。

その方向が上ならば、
ユーロ豪ドルは反転上昇で4月頭あたりからの下落トレンドの終了を示唆するが

その状況は、ユーロの上昇も意味しそれはドル売り地合いを意味し
ドル円の下落、円買い、株価や原油の下落をも付随する。

少なくとも現在のドル円の上昇は日銀の追加緩和期待に端を発しており
少なくとも本日については、金融相場丸出しの株高な雰囲気が継続しそうであり、
こうしたリスク回避地合いは起こりにくいと思われる。

となれば、ユーロ豪ドルはもう一段下を狙われる可能性が高い。

この金融政策だけに依拠したリスク選好の株高や資源高は
もういい加減うんざりで、人類の欲にまみれた狂った相場としか思えないが
現在の相場がそうであるならば、仕方がない。

この狂気の相場がまだまだ継続すると仮定したとき、
ユーロ豪ドルは週足レベルで、大きなダブルトップを形成しつつあるが
そのボトムを割ってしまう可能性が高まったいく。

ここを割れてしまうと、いまの水準から見ても2000pips級の下落すらありうる状況である。

もちろん、そうなれば、世間はまたも株高円安わっしょい相場で
株も資源もなにもかもがバブリーに上昇することが再現されるということとなり
いまからそれを想像しがたいところではあるが
いずれにしても、ユーロ豪ドルはネックラインに向けて調整が進んでいる状況ではある。

日銀政策金利発表までこのラインが死守されればよいのだが
ドル円がダブルボトムをつけてはしゃいだ上昇を続けている現状から、
その保証はない。

ユーロ豪ドルをナイアガラにしてしまうネックラインまでは
まだ200pips近く距離があるが
ユーロ豪ドルが下落するときには、200pipsくらい1日で届く距離である。

昨日は一端の底打ちを期待したユーロ豪ドルではあるが、
ドル円がこんなにはしゃぐ状況となってしまっては、
もはや反転上昇の期待は持てない。

ということで、現在はユーロ豪ドルは売りを持っている。

一端、レンジの上から下を取って、40pipsあまり取ったが、

現在は小ロットをレンジ下抜けを狙って保有している状況である。

本日中にレンジの上も下も割らないかもしれないが

決着がつくまで、ホールドである。

上の場合は、レンジの際、1.46までも損切りを置いておらず
ポジション保有の同値である1.4588あたりまで損切りを落としているので、
ここに届けば、ポジションはスクエア

下は、1.4542あたりなので、ここを抜けるようなら
現在のポジションはホールドを続けるとともに売り増しをかけるつもりである。


ポジション
EUR/AUS S 1.4589