着物トレーダーにとってはうはうはの相場。ただドル円はそろそろ危ないような…

俗に言う着物トレーダー、別名ミセス・ワタナベともよばれるが、

本邦の一般的な個人投資家
ドル円の買いが大好物である。

そして、ここ最近の相場付きであるが

年初からの円買い相場から打って変わり
やや戻し気味の円売り相場が続いている。

基本、日本勢は、どれだけドル円が下がっても逆張っていくので

いまの押してから戻す、押してから戻す、
というドル円の相場は、連戦連勝でうはうはであろう。

極端な話、損切りを-100pipsなどおいておけば

目をつぶっても、どこからドル円を買ってもバジェットが稼げる状況である。

いま円が売られていく相場のメインストリームは
もちろん、大型の機関投資家が幹となっていようが

こんな着物トレーダー達の個別のロットの集合体も
この相場を走らせる、エネルギーには確実になっているはずである。

そんな相場がこれからも続いていくとするなら

そんなはしゃいだ、ドル円ロングに、誰が相対しているのだろう。

個人的にはホールドしていた110.4あたりのドル円ショートは
一端、利食い、スクエアにした。

現在のはしゃいだ戻り相場が収まるまで
当分、ドル円は売れそうもないが、

本日あたり、いよいよドル円も危うい気配を感じる。

その理由は欧州市場にある。

ここのところのドル円の戻り相場で
欧州勢は、その戻りにはほとんどついてこなかった。

むしろ、ショートの逆張りで挑んでいたようにさえ見える。

しかしながら、そのたまったにわか逆張り
たいてい、アメリカ勢に粉砕され、
ドル円はさらなる上昇、そして東京が引き継ぎ、
ニワトリトレード全開で、さらなる上値を伸ばす。

といったような流れがここのところである。

ドル円が上に走ってきたのは、ある意味で、欧州勢のにわかショートがゆえである。

資金量が最も多い、欧州勢が損切りをかければ、相場は伸びるだろう。

で、本日であるが

欧州勢がついにドル円の高値追いに挑みだした。

欧州ににわかロングの登場である。

ドル円にしてもドルストレートにしても

最高値や最安値が失敗し、一端の天底を打つのは
欧州時間が多い。

これは、資金量の最も大きい欧州勢が、にわかロングやにわかショートを作り
それが失敗し損切りされていくからだと思う。

もっとも相場を走らせてしまうにわか、それが欧州勢でるとするなら

いま円売りはそうしたにわかロングのボリュームが増してきている。

ここが切られてしまえば、相場は逆回転をはじめる。

米国時間、ドル円などがさらなる高値を追うことがあるかもしれないが、
であれば、なおさらロングのポジションがぱんぱんに膨らむ。

欧州勢が割れる風船のもっとも大きな空気量だとしたとき

いまドル円のロングは、ぱんぱんに膨らんでいると思う。

これはドルストレードにおいても同様。

ドルショートと円ショートがぱんぱんに膨らんでいるとするならば
クロス円もそろそろ危ない臨界点に迫っているように思う。

ドル円(およびクロス円)がふたたび下を追い始めるのも、時間の問題であると思う。