本日の雇用統計は予想を下振れると予想

昨日からのドル売りは、本日の欧州時間にも継続している。

ユーロドルについて
欧州序盤で一端、下押したのは、東京勢の押し目買いをカモにするために
刈りにいったストップ刈りであるとしか思えず、
東京安値を割った後は、一気に切り返し、高値を更新した。

欧州時間序盤の下落からの反転を、アナライザーは
2月ユーロ圏小売業PMIの改善、と分析していた。

相変わらず、プロだけあってとってつけた現象分析は見事である。
もちろん、皮肉である。

結局、ユーロドルは本日、どこかで上を追いたかったはずで、
きっかけは、まあなんでもよかったのだろう、
というのが、個人的な感想である。

とにかく、昨日から今日に賭けて、ドル買いの波動より、
明らかにドル売りの波動の方が強くなっており

この継続は、完全に本日の米時間の雇用統計を見据えた動きであると
個人的にはより強固なイメージとなっている。

まあ、相場において強固すぎる予断は命取りにはなるが…。

とにかく、
雇用統計の結果、相場がどのように動くかまでは、なってみないとわからないが
少なくとも、結果が予想より下振れる、
と個人的には予想しておきたい。

各社の2月非農業部門雇用者数の予想も
18万〜22万人と、
先月の結果から比べると、やたらと強気に思えてしまう。

民間の調査結果が良好だった、ということからの
上記の予想であるが、
これを下ぶれてしまったらどうなるのだろう、と考えてみる。

予想を下ぶれる、となれば、
初期の波動は、セオリー通りならまずはドル売りであろう。

いまドル円は111円代がかなり遠くなってきているので

先月の時のように、一端下に押しながら
そこからターンして切り返しながら
ぐずぐずした動きで週を終えるかもしれない。

もしくは、なんだかかんだ数値的な解釈をこねくり回し
そのまま切り返から高値も更新し、ずっと上昇していくかもしれない。

もちろん、113円、112円とぶち抜いて、
一気に下落を加速させる可能性もなくはない。

どちらにしても、本日の雇用統計の初動は、予想下振れ、となれば、
一旦は下を追うのではないか、と思う。

こちらは、本日欧州時間の序盤、すでに
ドル円のショート、ユーロドルのロングをポジショニングしており
現在、利益が乗っているので、いくつかは当然利食いしていくが

本日の雇用統計の初動のドル売りを狙い、
今回は、ポジションをホールドしておこうと
いまのところは思っている。

現在の戦略としては
発表時点からドル売り方向の指値を入れておき
現在のポジションが雇用統計発表の初動で
その指値に一気にひっかける、という感じである。

この通りにいけば、ベストシナリオである。

無論、雇用統計が予想を上ぶれる、という可能性もありうる。

そうなった場合は、どうなるか…
という話をしていると、もはや予想でなくなるので
基本、今夜は予想上振れは想定しない。

もしも予想を上振れてしまえば、もう本日のトレードは見送ろうと思う。
予想が上ぶれた場合のシナリオを一切立ててないからだ。

ともかく、予想結果がどうであれ、ドル買い方向で
ばーんと初動でドル円が上に跳ね、
ユーロドルがどーんと急落した場合、
現有ポジションは一気にスクエアとなる。

状況次第では、
ドル買い方向についていくといく可能性もなくはないが
これは予想が下ぶれた場合にのみついていくつもりだ。

予想が下ぶれるのにドル買い、というのは、
どのような状況から起こるのかはイメージしがたいが
そこはそれ、巷のアナライザーがもっともらしい分析(というなの現象説明)
をしてくれることだろう。

いずれにしても、現在、雇用統計は最も注目を集める指標である。

それだけにボラティリティも大きく、
テクニカルなどほとんど役には立たないので、油断せぬようにせねばならない。

もちろん、雇用統計前に相場がなんらかの急変を起こすようなことになれば
雇用統計前にポジションはスクエアにする可能性もある。

ポジション
USD/JPY S 113.857
EUR/USD L 1.0933