もはや指標結果なんてどうでもよい。とにかく円売り。

ユーロドル結局下がるくせに、NY時間までトレンドを増幅させる相場。
ユーロドルが上昇する必然性が薄いにもかかわらず
まさに相場のための相場をもてあそぶ、欧米勢のクズっぷり炸裂である。

ドル円も、NY自身が週末につけた、121.68は自ら割る気はないかとばかりの動き。
これも相場のための相場。
東京で本日高値は更新できていないため、
東京安値121.05を叩けばロスカットが走ると想定しての完全投機売りである。

おかげで
ドル円へ本日120.68あたりまで押したが、
ここは絶好の買い場と判断できる。

グリードの円売り相場にあらがうパワープレイで持って行けた下値が
これにて121.68だと確定したようなので、
このラインは、もう今後しばらくは近づきさえしないかもしれない。

いや、下手すると、もう今年は二度と見られないレートになるかもしれない。
…というのは言い過ぎか。

とにかく、この下のところ、120.69あたりでこちらはドル円の買いを入れた。
他にも先週予告したとおり、ドルカナダ円を買い、
ユーロドル、ドルカナダドルを売った。

本日、今後どうなるかはわからないが、
すばらくホールドできそうなら、ポジションをあらあめて整理して記載しようと思う。

今週の雇用統計はドル円上昇鉄板なので
もしも予想したぶれで下落したら、このあたりを下にみて
買い下がれば大きく勝てるであろう。

個人的な見立てではある。

それもこれも先週から変わった流れがゆえである。


先週の日銀のサプライズは、今後、円を買ったら死にますよ。
という合図となった。

金利は通常、0より下がないが故にこれ以上の緩和が困難となっていた。
日銀が国債をだぶだぶにかかえることにも限度がある。

しかし、金利をマイナスにできるということは、
円買いの圧力がいくらかかろうとも、円の金利を無限に下げていいけばよい。

我が国の当局は、どこまでいっても自国通貨の価値を毀損し続けたいようだ。

これまでは資本の緩和であったが、先週の決定は
通貨の緩和策のようなものだ。
となれば、株が上がろうが下がろうが、円は安くする
という宣戦布告を日銀は市場に示した。

ここにあらがう勢力がいたとすれば、大変愚かである。

今後、ドル円やクロス円は大きく上昇するしか選択はない。

ドルが強いわけでもユーロが弱いわけでもない。

円がとにかく弱くなってしまった。

ドルがどれだけがらくたの通貨であっても
日銀が、それ以上のがらくたへと円を誘導すれば、相対的にドル円は下がりようがない。

今後はいかなる指標や株価も意味をなさないであろう。

中国株が暴落すれば、それはしばらく下につきあったとしても
ドル円は結局押し目をみつけて上昇する。

本日の指標結果がドル円を押し下げたようだが、これも仕掛け丸出しで
単に、本日たまったロングを刈りにいったのみで
刈り終えれば奴らも、持つべきポジションに戻す。
つまり円売りである。

どんな円高の材料が起ころうとも、
円は安くなるよう誘導されているのだから
すべてが格好の押し目としかならない。

本質的にドル円は上昇一択の相場つきとなったのだから
株高や資源高が起これば、ドル円は喜んで上昇するだろう。

とりあえず、上のめどは、何度も超えられなかった125円
以前、ここに届きそうになると
日銀総裁が口先介入のようなことをし、ドル円を押し下げたことから

当局の望みのレンジは、118円から124円あたりなのであろうが

次の125円については、口先介入はほぼ通用しないだろう。
自らがそれをできないような政策を取ってしまったのである。

今後、当局が望もうが望むまいが
円はどこまでも安く安く突き進んでいく。

直近の高値が123.73あたりに控えているが
これを抜けば、130さえも抜け、131.5あたりまで伸びる可能性すらある。




そして逆に、指標や株価がよければ、これはドル円さらなる上昇の格好のチャンスとなる。

ただ、もしも、強烈なドル安相場が発生した場合、どうすればよいか。
ドルストレートが売られていくわけだが、ではドル円は売られるか。
そこは、ドルストレートとは名ばかりの幻通貨、ドル円

円売りの圧力にあらがえず、下落は限定的となるだろう。

そういうときは、ユーロ円やポンド円などのクロス通貨を買えば良い。

これらは順調に上昇をしてくれるだろう。

クロス円からの円売りで、やがてドル円も戻すはずだ。

もしも、万が一、強烈なドル安要因が発生し、
ドル円すらも下落するような自体となっても
円安の圧力は強いがゆえにクロス円を買っておけば、問題はないであろう。

いまドル円は200日SMAで上値が抑えられているが
これは、強烈なドル買いの要因がまだ見当たらないので、
さすがに上げがたいだけだと思う。

このラインを超える格好の機会は、今週の雇用統計だろう。

ここで予想以上であった場合はもちろん、予想通りでも、
予想よりわずかな悪化ぐらいであっても、
ドル円はすさまじく跳ねていくと予感する。

下がるとすれば、予想より大幅に悪い結果の場合だけだが
これとて、絶好の押し目買いの好機を提供するのみである。

残念ながら本年も相場は円安相場の気配がする。
これが転換するためには、現在の日本当局の前提が覆る以外にないが
その可能性は現在、きわめてひくい。

今後、またあらためて、
ふたたび景気が良くないにもかかわらず進む円安によって
庶民は引き続き、大いに苦しめられることになるだろう。