原油相場で戻り相場はまだ続く…

昨日は原油相場が上がったのに合わせ、
ドル円は欧州時間に反転し、そのままNYがひけた。

下ヒゲの陽線を出した相場は、まだまだ戻りが続く兆候を示している。

欧州時間での下落から下目線に変えた途端がこれである。

やはり15時あたりからの突っ込みは危なかった。
やはり16時から17時、このくらいに時間が深まらねば、相場の流れは読み難い。

しかしながら、最近はなにかといえば、原油原油である。

現在の株安や円高もあたかも原油安が原因であるかのようで、
原油チャートをみれば、資源通貨はもろに、原油チャートのコピーのような動きをする。

ドル円もその影響はまぬがれない。

いまや誰もかれもが原油相場を見ながらトレードしているような感じである。

しかし、原油安相場はいまにはじまったことではない。

数年来、下落トレンドである。

あんたら、その頃から原油だったかよ。

と、つっこみも入れたくなる。

いまの株安や円高原油安が解消されれば、幾分は緩和されよう。

ただ、株安の要因は原油安のみではない。もっと複合的な話で、もし原油安が解消されたとしても、その他要因が解消されない限り株安は終わらないだろう。

そもそも株安であること自体が、原油安を誘発している面もあるように思う。

原油安だから株安なのではなく、株安の流れから原油安もより助長されている、と考えるのが、そもそもの筋ではなかろうか。

まあ、いずれにしてもいま市場が注目しているのは原油価格であり、これが相場を動かす強烈な材料であるのだから、仕方がない。

やがて原油価格がそれほど材料視されない時期も来るだろうが、

だからといって、現在の株安が解消されるかどうか、というのは別の話である。

原油価格がより戻したあるとき、必ずしも常に株価が上昇するわけではない、といった相関のなさが示されるようなことが繰り返されたとき、

現下の原油相場も終焉を迎えるであろう。

ただ、現在の原油安は、今後も続くであろう株安を警戒しての状況であろうから、
株安が解消されない限り、本格的な原油相場のトレンド転換は起こらないとも思う。