孤独な戦い

1.15など、レンジの上限に近づけば、
ノボトニーなど、口先介入で、必死にユーロドル安に追い込もうという
勢力がいる。

しかし、1.11あたりでは、どの要人もそれを守ることなく
すべてを黙認し、その行為自体が下への方向を助長する行為にしようとしている。

現在のドル高、ユーロ安は、
米国当局にとっても、欧州当局にとってもきわめて都合のいいことである。

まず米国。
彼らは利上げをしたい。

利上げを行えば確実に株価は暴落する。
それを守るためには不当にドルが高い方が良い。

ドルが高値圏にいれば、
利上げから生じる債券安、資源高を
できるだけ食い止めることができる。

そして欧州。

追加緩和期待というフィクションが剥落すれば
確実にユーロは上がる。

さらには、ギリシャ危機などというフィクションが剥落しても
また同様の結果をもたらす。

やがて訪れるそうした虚飾の発覚に備え
ユーロはもっともっと安い方が良い。

そこに短期的に乗ったふりをしているのが
短期投機筋、いわゆる、完全無欠のグリードどもである。

いまユーロドルは、表向きのファンダメンタルズからは
孤独に自律反発を狙うしかない状況にある。

しかし、本質的なファンダメンタルズから照らせば
もっともっと上がらねばならない通貨である。

この虚飾につきあうことを短期投機筋がやめ
ポジションを反転させたとき、
ユーロドルは、すさまじい反騰をみせるであろう。

しかし、短期投機筋は、それをまだ行わない。

短期的な欲に駆られた畜生どもである。

実はユーロは、孤独でもなんでもない
自律反発もくそもなく
本来は、上なのである。

それはかつての円高相場。

当局が口先介入、実弾介入含め
あらゆる方向から円安方向に持ち込もうとしながら
方向は円高であった。

いまユーロドルは、あらゆる圧力で下に追いやられてようとしている。
ねつ造された圧力で。

しかし、本来の方向は上である。

しかし、短期の投機筋はねつ造された下落圧力につきあったふりをして
当局の思惑通り、ユーロを売り圧力で抑圧する。

ユーロドルが目指しているのは、1.15とか、そんな生ぬるい水準ではない。

史上最高値を目指し、伸びたいはずである。

本来のありうべき価格を、投機筋が、
誤ったファンダメンタルズを信じたふりをして
売り続ける。

がんばれユーロドル。

現在のユーロドルの相場を見ていると、そんなエールを送りたくなる。

ユーロは必ずや高値を更新する。