久しぶりの更新、下落をイメージしたユーロドルが上昇中。結果、とにかく調子が悪い

ひさびさの更新である。

ユーロドル下落の見立てから、相場イメージとは全然異なった状況が多く
本業もあり、トレードを控えていた。
がゆえに、更新もしばらく行っていなかった。

ユーロドルが戻りを試す感じで、とにかくトレンドが読めない感じが続いた日々であった。
トレードは行ってはいたが、とにかく動きにシンクロができず、
結果、大きな勝負となることができず、基本、負け街道の4月である。
3月下旬あたりの連戦連勝はなんだったのか、という感じである。

3月が調子が良かったが、その反動というわけでもなかろうが
4月がとにかく調子が悪い。

その理由は、ユーロドルをショートメインで戦っていたからである。
いまのチャートを見れば明らかなように
現在のユーロドルは、ひところの強烈な下落トレンドからはなりをひそめ
レンジ的な動きに代わり、それがむしろ上昇への転換を果たしてしまっている。

結果、ユーロドルの4月は、絶え間ない上昇を試し続けている。

嫌な予感はしていた。

1.1越えのところで、戻りを試すさなか。
3月18日あたり、1.1048の高値を
3月26日には超えて
1.1052をつけた。

その日はそのレートからやや大きめの下落が開始されたが
こういう戻りからの下落は非常に危うい。

戻りからの下落が再開されるには、
直近高値1.1048を超えてはならなかった。
これを超えなければ、買い豚が欲を抱くことはなかったが、
高値更新は買い豚陣営にとっては、大きな後押しとなってしまった。

1.1048をひとときであったとして超えてしまったことが
ユーロドルの現在の上昇を決定づけた、といま振りかえりあらためて思う。
この結果は、上のレートがややすかすかになってしまった印象をもたらしている。

1.1052から後、下落を再開したものの
下は1.05より下にはいかず、
ますますショートカバーが増す波形が完成されたといえる。

4月は東京、欧州勢が間抜けそのもののトレーディングを行っている。
ニューヨークで毎回新高値をつけられたところから
東京、欧州はトンマそのものでそれにショートでかぶせ、下値を追う。
結果、よい押し目ができて、
またもニューヨーク時間に新高値が作られる。

今月、何度も起こっている現象である。
ニューヨークでユーロドルの新高値、ついでにいえば、
ドル円の新安値が作られる日々が連続しているのに
ユーロドルは安値追い、ドル円は高値追いをしているのである。
どれだけニューヨーク勢の養分なのだ、という感じである。


今月はまるで餅つきのように
ニューヨークで新高値をつける、で、東京と欧州でそこから下落。
下値を割れず、東京や欧州が追った安値をいい押し目とされて
またもニューヨークで新高値更新。
ぺったん、ぺったん。
間抜けそのものの東京と欧州をニューヨークが刈る。
そんな感じが4月のユーロドルである。
学習しようよ、本当に……という感じである。

かくいう自身も、東京での下落、欧州での再下落に騙され
ユーロショートを積み、
毎度毎度新高値をニューヨークに更新されロスカット……。
ということが頻発していたのではあるが……。

で、本日、ついに1.105の高値を抜け、一気に相場が走る。
いまや1.11オーバーの世界である。

これからFOMCの発表があるが
よほどのドル利上げの強気がないかぎり、
さらにドルは売られ、結果としてユーロドルが買われていくこととなるだろう。

為替相場はインサイダーがなく、フェアな相場とよく言われるが
私は、そこに疑問を抱いている。
雇用統計しかり、FOMCしかり、大抵が、
その発表までのトレンドを加速するような結果となることが多い。
さらなる上昇、さらなる下落が走る前に
なんらかの手段でその結果を事前に知るものが
ドルを売ったり買ったりしているように思えてならない。

で、現在、ユーロドルは上がり、ドル円は下がっている。
上記見立てがまたも必然となるなら
ドルの利上げは遠のき、ユーロドルはさらに上昇
ドル円はさらに下落をつき進むこととなるであろう。

さらにそろそろ5月。セル・ザ・メイと言われるように
円買いやドル買いが発生しやすい月に突入する。
さらに今回のゴールデンウィークは、祝日が連続している。

いまのユーロドルの上昇からリスクオフでのドル買いは起こりにくいとしても
円買いのドル円の下落は、連休中は注意である。


で、それらを踏まえ、自身の現在のポジションであるが
1.105を超えてしまったとなっては、ロングをせざるを得ない。
ということで、1.106あたりから断続的にロングを積んでいる。

FOMCの結果次第ではポジションを閉じる可能性もあるが
いまのユーロドルは明確にアップトレンドドを形作ってしまっている。

いまだユーロドルの上昇をショートカバー、
などと寝ぼけた分析をするところも多いが
無論、踏み上げられたショートポジションのクローズも多いとは言え
明らかに新規に買いポジションも積まれ続けている。

現在の状況をショートカバーなどと生ぬるいことを言うよりは
明確にユーロドルは
短中期的には、明らかに上昇トレンドへ転換している、と考えるべきである。