結局、テクニカルだけの要因…

水曜からの米株反転は、

共和党のベイナー下院議長の楽観発言が手がかりなどと言われていた。

実際、下押しで売り方優勢のなか
同報が伝えられた途端、V字レベルで折り返し
200日移動平均線も抜き去り、いまじり高の地合いになってしまっている。

しかし、今夜、同議長が、再度、財政の崖問題について、
今度はポジティブでもなんでもない発言
問題についての進展はないとか、米大統領増税について批判したりするも、

今度は、下押しはほとんどなし。

もともと株価は水曜の段階で、テクニカル水準から短期売られすぎにあり
いつでも反発する可能性はあった。

同議長の発言を囃して、反転のきっかけにしてみせただけで
結局はテクニカルの要因と
何があっても、株を買い上げたいという思いだけで
相場が動いているのだろう。

しかも、ウォール街の連中は、
金持ち増税についてももちろん反対で、共和党支持者も多かろう。

ともかく、共和党のポジティブ発言のみを材料視し
株高株高を囃し続ける。

こういう連中を生き返らせるために行われてきたのが
QEなどの一連の金融緩和なる“愚策”である。

こういうのを見ると、本当に馬鹿馬鹿しくなる…。