第一波野郎たちの野望破れる

今朝方ついに、金曜の第一波野郎たち(by 欧州のみ)の
仕掛け波動の発火点にまで、グローベックスが下落した。

そしてできあがったのは、芸術的なまでのダブルトップである。

下はグローベックスの1時間足。

左の突き上げが、下のベージュ線を突き破ったところが
第一波野郎たちの買い上げ、

上のベージュ線がダブルトップボトムラインとなった線。
12860の上あたりとなるが、
月曜はいきなりここまで落ちてきたが
結果、第一波野郎たちの発火点は超えられず途中で反転。

買い方グリードの見立ては
ここがボトムとしてあらたなレンジを作り、
さらなる上を目指そうと考えていたのだろう。

月曜の中盤から前日火曜の午後くらいまでは戻りを試していた。
しかし、再度の反転で、ついには12860を割り込んだというのが
現在の形状である。

先週金曜日、この週初の空騒ぎを作り出した第一波野郎たちは、
東京も米国も祝日のなか
米株先物の短縮取り引きにもかかわらず、
東京時間の午後11時から午前1時までの間に果敢に仕掛けてきた。
まるで、多くの買い方がいるかのような盛り上がりに見せかけて…
といったところだが、その日は相場参加者が少ない。
特定のグリードの仕掛け丸出しである…。
恥ずかしっ!

この発火点は、いま思えば、勇気…というか、
グリード丸出しの、欲に駆られた蛮勇の跡である。

その後、さらなる高値更新は、上に200日移動平均線が控えていたから
ぎりぎりトップで200日移動平均線を突き破っている。
そのあたりで、金曜は株が引けている。

翌月曜日は、第一波野郎、第二波野郎の皮算用むなしく下落。
追随者はまったく現れず下落は続く。
高値引けでホールドし、週末リスクまで背負って超週した甲斐はなかった…。

ただ、大きく窓開けで下落しなかっただけ、まだラッキーである。

いずれにせよ、月曜の下落過程で第二波野郎はゲームオーバー。
そこから、それをあざ笑うかのように米時間から反転上昇。
しかし、金曜の高値は超えられず米勢も高値追いをやめポジションを閉じる。
そこで、再度の下落。
結局、ネックラインを割っていまに至る。

結果、第一波野郎につきあったのは、
当日の引け間際の第二波野郎たちのみ(by これも欧州のみ)。

その同日深夜、無理筋の第一波野郎に第二波野郎が追撃してきた。
金曜深夜はその日は短縮取引で
そろそろ引けるかという、最大限に流動性が乏しくなる時間帯である。

そもそも、金曜は株高でフィーバーとかそういう次元ではなく、
その日の材料は、ドイツのIFOの指標がいいとか、
欧州勢だけがテンションが上がる材料、それだけである。
その点も、金曜の仕掛けが欧州のみだったと私が考える根拠である。

そんなすかすかの材料で引け寸前ですら、
無理矢理の再度の高値更新と高値引けは、もしかすると、
第二波野郎は第一波野郎と同一の自作自演だったのかも知れない。

彼らの狙いは、週が終わるまでに日足の終値
200日移動平均線より上とすること。

その狙いは、流動性のないそうした金曜日だからこそ達成された。

で、月曜はアジア勢が200日線の超えてきたことから
追随の買いが入ってきて、上値を伸ばすだろう…
しめしめ、ヒヒヒ。といった算段だったに違いない。

第一波野郎と第二波野郎が同一人物か別人かはともかく、
そんなあからさまな仕掛けも今回は、月曜に通用しなかった。

東京はド下手でカモだが、そこまで馬鹿ではなかった。

そしてその後の欧州でも同胞は追随を見せず
米国に入ったときだけ、その第一波に敬意を表しての買い上げを行ったが
やはりトップを抜くまでには追わず撤退。

要は、彼らの仕掛けは世界中に見透かされていた、
といったところだ。

ここからもう一段、買いでチャレンジしてくるかもしれないから
彼らの損切りと思われる位置12800を割り込むまでは、
まだ第一波野郎の負けは確定しないが、

短期的にダブルトップを割れたいまとなっては
相当に苦しい展開となるだろう。

もしもこのまま買い仕掛けが今回失敗に終わったら
投機が次に仕掛けるならば、もっと流動性があるときのどさくさとか
流動性がないときにはさりげなくとか、
もっと巧妙に仕掛けるべきだろう。

とりあえず、このたびは、ごくろうさん。

そして、振り返るは、今後の株の買い方やドルや円の売り方たちである。

この期に及んでも、彼らは株買いを諦めないか。
円先安感に沸く別の彼らは、円を売っていくのか。

現在のシナリオは、未だ私の描いているものとかなり近い。

本日が見物である。