ポンドドル…

ポンドドルは、結局、戻りを試しているが、
これはかねてより予想していたことだ。

ナンピンまでして買い下がっていたが、

しかし、いまは手放してしまった…。

大きな損はなかったが、
途中で損切りしたがゆえに、まったく勝てなかった。

結局切ってしまった理由は、
投機的な売りにさらされたポンドドルが
11月14日あたりに
200日移動平均線を下回って引けてしまったからだ。

さらに悪いことに、その翌営業日も
さらに下を更新するという圧力に耐えきれず、

結局、ポンドドルのロングは手放した。

結果、そこが当面の底になってしまった…。

しかも、そこにグローベックスの反騰というシナリオまであったから
まさにシナリオ通りであった。

無責任な、各アナライザーも次々にポンドドルの悲観シナリオをあげつらえ
普段は無視するところを、
弱気なところから、それにも影響された。

今更ながら思い知ったが

相場の世界は騙しあいであり、殺るか殺られるかである。

やはり自分の相場観のみを信じることが吉である。

大口の投機筋がポジションの回転を一日ずらせば
短期トレーダーの多くに、
真逆のポジションを取らせることはできなくはない。

そうした回転を数時間、ことによると5分ずらすだけで
短期的な意味では、もっと容易に
騙しのチャートフォームは作れるのだ。

いましたがグローベックスは、12935まで上り詰めた。
以前の天井から直近の底からの38.2%に届き
200日移動平均線の直下まで到達する距離である。

本日、短期的にダブルボトムが形成されたが
そのボトムからトップを抜いてからの波動は
423%と通常に伸びることができる最大値幅まで噴射した。

いくらなんでもやりすぎである…。

さすがに為替の方は、ここまで無茶苦茶な本日の逆噴射には
それほどついていくとはしていない。

昨日以前に、もはや、本日の無茶苦茶以上に買い上がっているのだから
今日までそれなら、
もはや狂気の沙汰と私は断じていたことだろう。

ともかく、現在の200日移動平均線は、12945あたりに控えている。

米国が休場気味のなか、欧州勢はなにを急いでいるのか
ともかく、まさかの本日、一気に到達である。

一方的な買い上げのあとは、高値圏での滞空である。
これは東京時間の深夜1時頃に非常によくあることだ。

ずっと前にも同様なことを述べたことがあるのだが、

こういうときに、こうした調子にのった買い上げレートを
カウンターで一気に売れば、投機連中のLCを一気に粉砕できるのだが

そういうことはまず起こらない。

野獣のごとき投機は、大概、一方向にしかおらず
他の“草食系”たちは、彼らに抗うどころか
むしろ提灯と化して、その野獣に嬉々としてついていくのだ。

この相場が反転するのは、結局のところ
またもその“野獣”たちが自身でポジションを閉じる時のみとなる。

しかも、いまの持ち合いから、どこかの間抜け(?)が
新値を叩いてくれたところを一気に利食うということが
だいたいのお約束である。

そこでフリーフォールと化してくれば
途中で買いについてきていた提灯も一気に相場から離れるのだ。

こうした投機の“お料理”は、単独ではおそらくなされない
多くの同類で、連絡を取り合うわけでもなく
あうんの呼吸で同方向にポジションの膨らませるのだ。
これは、毎回、だいたい2時間くらいで完了するから、
割の良いお仕事である。

さて、ここからであるが、
これ以上の上昇は、容易なことではないだろう。

本日の第一波の投機筋は、
第二波の遅れた投機が、無謀か否かはともかく
200日線越えという新高値を作ることを待っている。

第二波連中が、それをチャレンジするかどうか
そのチャレンジがきたときに、一気に利食いをかけたり
カウンターを当てて一気に売りをあててくるか
それとも、そこにも乗っていって、買いをさらに積み
さらなる上値を追うかどうかは、
そのときの状況によるだろう。

いずれにしても、本日の上昇に足るような材料は
ドイツのIFOの予想上振れくらいだ。

無論、本日は欧州勢がメインなので
その材料が本日の相場の
最大にして唯一の買い材料として、暴れてみせた。

その意味で、本日は相当に危ない橋を渡っているとも言えるので
彼らを一気に売り崩す勢力がこの後現れる可能性もなくはないが、

本日はその手がかりとするための材料が、もはやほとんどない…。

ちなみに、私はもはやドル円とユーロ円くらいしか売っていないが、

円ベースは、ポンド円しかり豪ドル円しかりカナダ円でもいい
なんでもかんでも、超破格な売りバーゲンのように見える。

いまポジションをショートすれば
今後、2円3円はあたりまえ、下手すると5円10円の値幅が取れるように思う。

まあ、いま円買いするのは“馬鹿”のすることなので、
無論、おすすめはまったくしない。

円買いするのは私だけで十分である。