天井は回転屋がもたらす。そして、やはりフリーフォールが必要か…。

現在の円安の“調子に乗った”上昇から皆を目を覚まさせるには、

やはり、絶望的なレベルなまでの株価の下落が必要となるかもしれない。

少し前に予想していた、投機相場が、現在、示現してしまっている。

それは、

米株が下落トレンドにあっても
そこにちょっとした戻りが発生するたびに、リスク通貨がすさまじく上昇する。

という見立てである。

それがユーロドルなどドルストレートで起こると思っていたことが
円ベースで起こっているところに
クローズ的な円通貨の中で発生している投機性がさらに増している
と見ることもできる。

特に信用ならないのがユーロ円などのクロス円である。

これらも直近のレンジを上抜いて上昇を続けているが

すべては、ドル円の“過度なまでの上昇”がなせる技であり
ユーロドルなどの、ドルストレートレベルでは

現在の米株の動きに相関した、ゆるやかな下落を続けている。

クロス円は、いまドル円のレートに合わせて上昇をしているだけに過ぎず
ドル円が下落すれば、ドルストレートの下落比重に合わせ
さらに下落率が高いことになるだろう。

たとえば、ユーロドルが、1.27であるとするなら
ドル円が下落すれば、1.27倍の値幅で、ユーロ円も下落する
ということである(その際に相対でドル売りが発生する
ユーロドルの上昇分はここでは計算しない)。

いま市場は、さまざまなリスク計算や先安感(?)から
ドル円買い一択!みたいな流れが続いている。

いまドル円を売るための材料はない、
と分析するアナライザーもいる。

しかし、これは大いなる詭弁である。

相場は相対であり
どれだけ上昇する相場であっても
売り方がいるから、買うことができる。

いまの上昇が、買い方の利益確定を買いがカバーしているだけだとしたら
新規の買い手がさらに上で買わねばならず
その上での売り手は、ロスカットしかなくなる。

ともかく、売る材料がない、とか、買う材料しかない。
などというときの相場ほど危ういものはない。

楽観相場がきわまりすぎ、相対のリスクを一切無視してしまっているからだ。

こんな状況でさらなる買いを入れるのは、
そんな無邪気な相場観を信じる新参者か、投機のみである。

さらに、言えば、本日、欧州時間にドル円を買い上げるという材料こそ
私にはあると思えない。

欧州時間にドル円が高値を更新した、
ということで、ドル円の今後は決した、と私は感じる。

回転屋は根拠もなく高値を更新させたならば、
あとは、それを逆回転させる、つまり閉じるのみである。

つまり、ここが天井、の可能性が高い可能性が増してもいる。

あらゆる状況を総合してみたとき、
からしてみれば、ドル円は、売り一択!!である。

ここからは、勝手なポジショントークながら、予想となる。

いま、ドル円を売らなければ、
82円代でドル円を売るチャンスは、以後、当分訪れないであろう。