いま円を売る連中は、投機である

繰り返しとなるが、自身の以下の記事である。

http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20121101/1351777811

改めて引用すれば

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いまやテクニカル的にみたててグローベックスは
ターゲットを12200あたりまで視野に入れるに至っている。

その到達に時間がかかればかかるほど
12200に到達したときには、
リーマンショックから醸造されてきた
まやかしの長期アップトレンドラインを突き破ることとなる。

そうなれば、トレンドは完全にダウントレンドに転換する可能性が増し
目指すはリーマンショック時の最安値を更新する加速の準備が整おう。

その段になっても、愚かな(?)ドル売り円売り勢は
ドルを売り円を売って逆相関を描き続けるか。

12200を割り込んでも、12300とかに調整がかかっただけで
それまでの下落以上にドルを売り円を売りユーロを買うか。

http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20121101/1351777811

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いままさにこういう状況が示現している。

私の見立てでは、
ダウが停滞、もしくは、小反発で
ユーロ円が大幅に上昇するとすれば、
それは、異常事態である、と思っていた。

株が大幅に戻ることなく、ユーロ円が到達するとして
行き過ぎだと思っていたレートは
103〜104円である。

いまユーロ円は、まさにそうした状況にある。

この見立ての裏返しは、ユーロドルがまたもおかしな反騰をして
という筋立てだったが

今回はドル円によって、ユーロ円が、そうしたレートを叩いている。

いずれにしても、同じ結果である。

ユーロ円の上昇がユーロドルの上昇によってもたらされるとすれば
ユーロ円、ユーロドルともにまやかしだと思っていたが

現下、
ユーロ円の上昇がドル円の上昇によってもたらされていることを思えば
ユーロ円、ドル円ともまやかしだと判断せざるを得ない。

世間では、ユーロドルがダウントレンド
ドル円がアップトレンドという見立てであるので、

ドル円高の裏返しでのユーロ円高
という筋立ては、異常でないようにも思うが

私は、そもそもドル円のダウントレンド終結というのを
いまだ疑っている。

世間がドル円が84円にいく、という見立てに対して
異を唱えている根拠は、テクニカル的にはなくはない。

いまドル円は中期的に巨大な三角持ち合いの状況にある。

それぞれ上下明確に上抜け(下抜け)したと判断されるレートは
現在の時間軸から見て

上が83円アッパー、下が78円アンダー、あたりである。

ドル円は、今年二月の暴騰で、
たしかに一目均衡表における、週足の雲を上抜いた。

現在のドル円の強気筋は、
テクニカルからみたときに、こうした事実も、
ドル円のダウントレンド終焉の根拠のひとつにしている。

たしかに、これは2007年あたりからみたら、5年ぶりのことである。

しかし、その雲を今年9月にふたたび下抜いた。

そして昨日今日でまたふたたび雲を上抜いたが

今回の雲は、下落時の上雲ではなく
上昇時に発生の下雲、
つまりねじれの雲を上に抜いている。

5年スパンの云々、という話をこちらもさせてもらえば
こうしたねじれの雲を上抜いたことで
トレンドが転換したことは

この5年どころか
自身が見られるチャートの最も古い時間、1996年からみても
16年の期間のうち、一度たりともない。

これが、現在の波動から、
私がドル円が84円にいま到達しない、と思う理由である。

無論、ドル円がもう一段下げて、
今度は明確に下落時の雲を突き抜いたり、

三角持ち合い状況の83円を明確に上抜いた場合は、その限りではない。

ただ、現在の私はファンダメンタルズ的な要因から照らしても
ドル円は84円どころか、83円にすら届かずして
もう一段の強烈な円高を迎えると思っている。

その意味で、ドル円の81円はある意味で売り場であるし
もしも82円などにいったならば
絶好のドル円ショートのバーゲンプライスであると思っている。

現在、多くのアナライザーが
ドル円が、節目節目のレジスタンスを粉砕しながら
82円、84円、と突き進むでしょう
などと見立てを立てている。

ただし、彼らはまたも円高相場が到来したときには
過去の見立てを平気に覆し
今度は、ドル円が79円78円と進むでしょう
などとほざきだす。

アナライザー事象の後追いをしているだけで
現状から逆張った見立てはたてない。

いま81円を超えているが、高すぎでしょう。

などとは絶対言わない。

トレンドがいつ収束するかわからないからだ。

だから、彼らは常にトレンド方向にしか見立てを立てない。

見立てが外れたら
こうしたファンダメンタルズ的な要素があって、とか
サポートを割ったので、
とか平気でこれまでの意見を切り替える。

人々が知りたいのは、その割る前の下落が、
割るかどうかである。

割ってからでは、ある意味では遅い。

上に抜ければ、アップトレンドが完全に終わるまで上を煽る。
下を抜ければ、アップトレンドを煽っていたことなど忘れたかのように
今度は、ダウントレンドが完全に終わるまで下を煽る。

割ってから、見立てをころころ変えるのなら、誰でもできる。