予想以上の高騰っぷり

私は基本、円安相場というものを予測していない。

ただ、現在の地合いはドル円を中心に
円安のファッションにあって、

なにかあるたびに相場を押し上げ続けている。

ずっと以前に、株価がいくら下落しようとも
現在のエセリスク選好(?)は根強く
調整が起こるためびに高値を更新し続ける、
と述べた。

以前、自身でこう述べている。

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いまやテクニカル的にみたててグローベックスは
ターゲットを12200あたりまで視野に入れるに至っている。

その到達に時間がかかればかかるほど
12200に到達したときには、
リーマンショックから醸造されてきた
まやかしの長期アップトレンドラインを突き破ることとなる。

そうなれば、トレンドは完全にダウントレンドに転換する可能性が増し
目指すはリーマンショック時の最安値を更新する加速の準備が整おう。

その段になっても、愚かな(?)ドル売り円売り勢は
ドルを売り円を売って逆相関を描き続けるか。

12200を割り込んでも、12300とかに調整がかかっただけで
それまでの下落以上にドルを売り円を売りユーロを買うか。

http://d.hatena.ne.jp/lj1027/?of=7

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ただ、これはドル円の見立てではなくユーロ円での見立てである。

しかし、これも以前に述べたがドル円を私はある意味で、
ユーロ円とユーロドルとの合成通貨
ユーロクロスクロスと思っているので、
このたびの上昇は、決してドル円だけの手動ではなく
ユーロ円もそれを後押しした結果であるとも言えるので
一概に間違っているわけではない。

いま米株価は調整どころか、下落ばかりで
とどまっても持ち合い程度なのだが、
そんな持ち合いになるたびに
ドル円ではあるが高値更新を狙っているのだから、

相場の世界はいつも極端である。

日本株ドル円高というただ1点のみを好感して
昨日の米株の下落をものともせず大幅上昇。

グローベックスが死んだように反応せず
上海株も下落しているなかで、空気を読まない
はしゃいだ一人旅である。

いずれにしても、いまの極端な円安の上昇ムーブにおいて
いまその筆頭にあげられているのがドル円

ドル円は幻通貨であるために、普段は死んだように動かないが

一端動き出すと、抑えの効かない狂人のごとく突き進む。

東京勢は本日は勝利したのではないだろうか。

東京勢はドル円ブレイクアウトは得意である。
その発火点はいつも欧米勢になされるところはまあご愛敬として
突き進むドル円については
レンジブレイクなどがわかりやすいくらいにワークするので
教科書的なトレーディングを行う東京トレーダーでも
その波動にはついていきやすい。

日本人は元来生真面目なので
東京時間にめったにおこらないブレイクが起これば、次々に飛び乗る。

さらに日本人個人投資家の多くもドル円を主戦場としているため
こうしたわかりやすいブレイクのトレンドには
指値や成行を含め、次々飛び乗っていく。
元来、円安相場が日本人は好きなので
ドル円買いのロングポジションが積み上がっていく。

こうしてドル円は止めどなく上昇していく。

普段動かないドル円だけあって
動き出すと、乗り遅れまいと、われさきにその方向に
皆が進んでいくのだろう。

そして、いま東京株式も終えたとなって
ドル円ロングのデイトレーダーはほくほくで利食い、といったところか。

その意味で、いまドル円は一端の調整に入っている。

ここから再度の買い上げを狙うとすれば
またも欧米勢だろう。

欧米勢が押し上げるとすれば、おそらくユーロ円がメインとなる。
ドル円は、彼らにとってともに関係のない通貨ペアなので
もしも再度の上昇が来るとすれば、
ドル円の押し上げによって、ブレイク気味となったユーロ円を買う
という形で、押し目買いを計っていくだろう。

ただ、ユーロ円については、週足の高値103.41円あたりが
レジスタンスとして控えているので、
これだけの株安が続いているなかで、
これを抜いてまでユーロ買いをかますか、となると
少し見方も違ってくる。

いずれにしても、私個人としては
現在のブレイクが一端の円売りのピークとみて、利食いした。

そこで一端、スクエアでもよかったのだが

私がいま乗りたいブレイクは、米株の下落ムーブであって
ドル円の上昇ムーブなどではない。

私にとっては(世界にとってもそうだと思うが)
ドル円の上のブレイクよりも、
米国株の下のブレイクの事態の方が重要である。

よって、ドル円がここまで上昇する段にあっては、
ユーロ円やドル円のロングを
あえて本日利食いした。

日足レベルで、ボリンジャーバンドの+2σを突き抜け
今年2月を彷彿とさせる膨張の気配もなくはないが
その当時といまでは、圧倒的に異なる背景がある。

欧米株の止まらない安値おいである。

その背景を考えたときに
それに逆行するドル円の急伸っぷりを見ると
まだまだ追えたかもしれないという欲は捨てることにした。

まだ上にいけたかもしれないが、
ドル円で100pips以上、ユーロ円で200pips以上など
スイングで、これだけバジェットを稼げたのでよしとする。

もともと、トレンドを追いかけ、ショートのみ損切り
ロング保有を思っていたが、
上昇があまりにも極端だし、それが東京時間ということもあれば
そんな思惑は一気に転換した。

いま円がらみのポジションは、またも買いのみとなった。

ちなみに、
なぜ、私が少し前に79.3円からドル円のロングを入れたかと言えば
適当ではない。

ドル円は1時間足を基準として動いているところがある。

ドル円の少し前の下落は
1時間足レベルの200本移動平均線を中心に下限まで達していた。

80.68円から下落が加速し、1時間足の200日線を突き破った後
その下限は、79.3円あたりが想定された。

通常の相場であれば、それ以上の下落は行き過ぎである。
だから、79.3円あたりを下限と見立てて買いを入れていた。

今はその流れが逆になっている。

今回の下限は、79.08円あたりで
またも200・1時間移動平均線を中心に取ったとすれば、
その上限は80.58円あたり。

円安のトレンドが本格的に開始されていないとすれば
そこから上は、買われすぎの水準となる。

これがまだ上を目指すとすれば、
上限としては81.5円あたりまでさらにドル高円安が突き進むことになるが
そこまで突き進めるだろうか。

現在、日足レベルでは典型的なダイバージェンスを示しはじめえており、
現在は、新規のポジショニングというよりは
利食いに適したタイミングである。

たしかに日足レベルでは、直近の高値80.68円を超えてきた。

では、そこでトレンドフォローだろうか。

ちと遅すぎると思う。

ドル円ブレイクアウトを狙うなら、79.7円あたりのレベルである。

ここを見逃したとして、チャンスはまだあった。

それが本日のブレイク、80.3円抜けである。

これが本日80.9あたりまで迫り
79.7円からのブレイクからのピークよりもバジェッドが取れている。

これだけの過熱感にあって、もはや3度目のチャンスは弱い。

もしも次のブレイクがあるとすれば
一端、下を固めた後での
現在の高値80.95抜きと言うことになる。

無論、チャンスがなくはない。

現在、日足ではボリンジャーバンドの+2σを抜け
膨張の波動にある。

もう一段の膨張が来れば、81.5円あたりを狙うことは
それほど難しいことではない。

ただし、ボリンジャーバンドから見立てれば

一端+2σ越えの上限80.68円からの下落途上において
まだ-2σまで到達せずして
反転上昇した。

この反転上昇は一端あると思っていたので
こちらもドル円の買いで逆張りしていたが、
もとより相場観は円高で、一端の反転と思っていたので
再度の下落は起こってしかるべきである。


いま、株価が下落しながらもドル円の上昇によって

現在、日足レベルでの-2σは
79円あたり。

さらに、現在のレートをほぼ高値とみて
1時間足での200移動平均線を中心に置いたときには
下限は78.75円あたりとなる。

このあたりのレートまで一端調整を経た後の再度の上昇であれば
円安の本格的な到来も真実みが帯びてくるだろう。

ただ、そこまでまたも円高が進んでしまうと、

今度はトリプルトップのネックラインも割ることになる。
そうなれば、最下限は77円も割ることになるが
ここまで下落するかどうかもまた怪しい。

現に、現在の上昇によって
ダブルトップ割れは一端ダマシに終わっている。

再度の下落があっても、同じようになるのではないかと思う。

ただ、その上昇もまた怪しく、
結局、本格的な円安相場は訪れるのかどうかわからないまま
今年は終えそうに思う。

もしも再度の下落が来て、
さらにもしもその下落からさらなる高値を更新するようなことがあったなら、
本格的に円安の相場観を考えざるをえないかもしれない。