いきなりはじかれる

ドル円がまたもいきなり高値を更新したことから

ドル円、クロス円のショートポジションが一斉に切られた。

ドル円はいきなり80.68円という直近高値が視野に入ってきたが
あまりにも囃子すぎな投機相場の様相を呈してきたので

ドル円、ユーロ円、ポンド円のポジションは
ここですべて利食いした。

ドル円はついに直近高値、80.68円をブレイクしたが

日足レベルでは、ダイバージェンスを示現している。

ドル円のみが強烈に上昇を続けるが

グローベックスには、その後押しは見られない。

ブレイクが起こったからには
通常、ドル円、ユーロ円、ポンド円とも
ホールドするのがセオリーにも思うが

円安の上昇のこのあたりが限度なのではないだろうか。

その発生時刻が、欧米タイムの深夜〜早朝であり

昨日の囃子立てからの投機のドル円買いの雰囲気が強い。

グローベックスに上昇の兆候がまだまだなく
ドル円に大きく注目が集まっているなかで、
ドルストレートが下落の兆候を示しはじめている。

そんななか、
ドル円の上昇のみにささえられているのがクロス円である。

ドル円が、再度の下落を見せた場合
最も大きく押されかねないのが、クロス円だからだ。

日本の政局頼みのみで、ドル円のみを押し上げ続けるには無理がある。

海外勢はわかっていないように思うが
日本の政権が代わったところで、金融政策が大幅に変わることはない。

自民党であろうと民主党であろうが
既存政権が政権運営にあたるかぎり
官僚の傀儡であることにかわりはない。

自民党総裁がどれだけ勇ましいことをいったとしても
その実行には疑問符しか浮かばない。

官僚の本能的な望みというのものは、円高である。

現在の熱狂がいつまで続くかわからないが
冷静に戻るのも時間の問題であろう。

さらに、いま自民党が政権を取る、というのを
海外は既定路線のように見ているようだが
いまの日本の国民が、民主党を捨てたところで
自民党に新たな期待を託す、
というのにも期待を抱く。

ポジションがいきなり大きく転換した

現在のポジションは

ロング
EUR/USD 1.6775
GBP/USD 1.5910

ショート
EUR/USD 1.2752 LC 1.2790
EUR/JPY 102.73 LC 103.5
USD/JPY 80.58 LC 81
GBP/JPY 127.77 LC 128.5
GBP/USD 1.5851 LC 1.5890
EUR/GBP 0.8037 LC 0.8056
AUD/USD 1.0373 LC 1.0410


さすが、ドル円は幻通貨のフラッグシップであるだけあって
日本の材料に最も過剰に反応するし
クロス円もそうした円安の勢いに追い立てられる。

しかし、現在の野田首相の解散発言をきっかけとして
囃子出された相場であるが
そのきっかけを生んだ海外勢はどこだろうか。
おそらく、こういうときのカウンターは米国勢である。

いずれにしても、この作られた発火からいま皆が踊らされている…。