東京勢は自爆となるか…

相場の膠着状態は続く。

かと思ったら、株はともかく、為替は一端下に触れている。

週足が陰線に終わるときには
その週のはじめの月曜が一端、反発であがき、火曜日に叩き落とされる、
ということが多いが、
陽線で終わるときには
月曜が続落で、その後、反発を見せ、上昇が継続ということが多い。

個人的には、株価他、今週も続落、と予想していたので
月曜の流れは前者であると思っていたが
米国が半休みみたいな状況もあってか
やや後者的な展開で終えた。

そうなると、考え出すのが、もしやまたも底打ちか…
ということである。

本日は、ドル円について見てみる。

ドル円は、本日朝方前日高値を抜いて、79.63円あたりまで上昇も
その後、失速。

200日移動平均線に阻まれ
東京時間に、自らのフラッグシップ通貨を下に追いやり
一気に前日安値を破り
かぶせ線を作るほどの、極端な下落。

これはテクニカルムーブから見て
日本の輸出勢もかかわっているのだろう。

円高は輸出企業に打撃!
とか、いいながら、当の輸出企業が
まあ、ヘッジだとかいろんな思惑があるにせよ
自ら円を買っているのだから、
彼らもどうなんだろうか、と思ったりもする…。

中国株が下がった、というのも
このテクニカル的な展開を後から説明する理由にしかならない。

グローベックスも下がっているが
これも何度も主張しているが、
東京時間のグローベックスは米先物株とは言っても
主要参加者は、欧米勢ではない。

欧米は現在、深夜だ。
もちろん、深夜でもトレードしている輩はいるだろうが
主要参加者は日中の生活サイクルの人間たちである。

つまり、この時間はアジア勢が主にかかわり相場を形成している。

その意味で、東京時間のグローベックスは
欧米時間のファンダメンタルズを一切考慮していない
ある意味で独自のものである、と私は考えている。

無論、昨日の展開を踏まえながら動くので
まったく、欧米の状況無視というわけでもないが
結局は、出がらしのようなところから、動いている
というのが、日中のグローベックスの私の判断である。

よって、東京時間に動くグローベックスは
大きく上昇しようが下落しようが、平時においては
まったく信用がならない。

とはいえ、本日は下落してしまったわけで

おかげで、こちらは金曜から所有していた
ドル円のロングは79.25円あたりで同値決済されてしまった。

もともとドル円をずっと保有したいとは思っていないので
利が乗った瞬間に逆指値を引き上げており
このレートが重要な意味などなんらないことはわかっていたが
決めていたので仕方ない。

そう思ったところで、
ドル円はこちらの同値決済からわずか2pipsほどで、
一端、反発に転じたので、
再び、買い戻した。

今回は逆指値を79.18円あたりに置き直す。

今度下げた場合は、ドル円は損失になるわけで、
前よりも高値でロングを取り直すし
なんだかなあ…という感じである。

そんなこんなはありながら、
本日の東京勢は、昨日のロングから1点
ショートで攻めていた。

米国時間からの順張りか、といえば、そうとも言えない。

昨日は米国はまあ下落気味ではあったにせよ
動意は薄く、引けにかけてはむしろ反発気味に終えているので
またも逆バリ的にショートをかけていることになる。

本日は東京勢が、当初は順張りでドル円、クロス円などを押し上げたが
高値から一転、売り攻勢をかけてきた。

その意味で、本日は最高値の戻りから勝負をかけているが
そのまま思惑通り終われば、東京勢の大勝利ということだし、
これが、また押し上げを食らって、やられるようだと
またも、ド下手丸出しの、自爆、ということになる。

東京勢が、本日は自爆するかどうか、が見所となる。

本日も東京勢がロングでわっしょいわっしょいだと
さすがにドルショートもやばいのではないか、と思っていたが
1点、ドルロングに走ってくれたので、
ドルショートについては、まだ諦めないでいる。

こちらの方は、
現在、ユーロ売りのオペレーションは奏功しているが
ユーロポンドが意外と落ちきらないために
ポンドドルの戻りが弱い。

やはりポンドドルが、ユーロと逆相関し
上昇をかける、というのにも無理があるのかもしれない。

現在のユーロドルの下落が続く限り、
カバーのドル買いは続き、
現在の投機的なポンド売りを抑えることも困難なのかもしれない。

やはり、ポンドが上昇するためには、
不本意ながら、ユーロの後押しも必要なようにも思える。

ポンドドルが現在の日足のダブルトップのネックを割ってしまった
という事態は、やはり冷静に考えてみて

ポンド独自の相当な好材料がなければ、
それをダマシとすることは難しい。

ただ、ポンドがユーロやドルに比べて悪いとは思わないが
際だって優れているわけでもない。

ポンドの下落を後付けする悪材料も、たくさん存在するのだ。

現在、200日移動平均線を下に割れていない主要通貨は
豪ドルとポンドのみである。

これを守るためには、現在、200日移動平均線を下回っている
ユーロが上に回帰する必要がやはりあるように思う。

ということで、現在、ユーロドルについても
やや不本意ながら、両建ての買いを入れた。

ユーロポンドのショートは1日待ったが
上下変動が激しいわりには、やはり下落のイメージは掴みにくく
0.8あたりからのショートだったが
本日、再びそれを0.79あたりに割れたところで、微益ながら決済した。

現在のポジション状況を図的にイメージすると

                          • -

ユーロドル1.28 ユーロ円103.2円 ↓売り 
ポンドドル1.59 ポンド円買い126.3円 ↑買い

ユーロドル1.2675 ユーロ円100.5円 ↑買い

                          • -

というポジションである。

ユーロがらみは両建てにつき、どれだけ変動しようが変わらないが、

ポンドドルがこれ以上押されるようだと、状況は悪くなる。

ポンドは個人的には相性はそれほど悪くはない。
勝つときも負けるときもでかいが、収益的には勝っている。

ユーロドルは直近の高値1.3017あたりから
短期的なネックライン1.295あたりを割れてから下落が継続し
フィボナッチで見れば
いまや、261.8%あたりまで下落が加速している。

その間、戻りらしい戻りがなかったことを考えれば
ユーロの趨勢はともかくとして、単純に売られすぎである。

200日線をふたたび下回って以降から見れば
ターゲットは低く見ても1.265あたりとなるので、
まだそこには届いているわけではないが、

東京勢が、早々にそれを目指しだしたということで
現在の1.2675あたりで、もはやターゲットの誤差と考えたい。

さらにいえば、1.26あたりは、少し前に
ユーロドルの上昇を加速させたあたりの位置で、
このときロングに入りいまだホールドしている者たちは、
いまさら、ポジションを投げることも考えにくいからだ。

ポンドの話に戻れば、
思えば、ポンドを買うときも売るときも
その流れは、やはりユーロの趨勢に委ねられてきた。

ポンドの反発を信じ、現在の投機的な売りを止めるには
やはりユーロの上昇を期待するしかない…。

非常に不本意ながら、それが現在の見立てである。