これでもか、と投機のおもちゃにさらされ続けるポンド
いつものお約束で、東京はまたもカモ逆バリのドル売りをかまし
その後、東京安値を割り込むまでに、きっちりと刈られたが
そんなことは、もう日常茶飯事なので語るに値しない。
その後、刈りを終えた後でも、ポンドだけが単独的なまでに
売られている。
本日の注目は、昨日から引き続きポンドである。
ポンドだけが売りを浴びる理由が希薄ながら
ダブルトップを割ったというテクニカル的な理由から
投機的(?)な売りが止まらない。
株価も大幅な下落も見せず
ドルがらみの通貨の下落も現在は限定的である。
それでありながら、ポンドのみがじり安を続ける。
いくら戻りを試そうとも、売りが浴びせられる様には
投機筋(?)の執念のようなものを感じる。
売ると決めたら徹底的に売る、というのが欧州スタイルかもしれないが
日々日々、バジェットを稼がねばならない、
デイトレスタイルの痕跡も見て取れ、
無理にトレードしているようにも見えてしまう。
毎日毎日、本当にご苦労なことである。
しかし、こんな投機的な相場は早晩終了するだろう。
ただ、現在の状況は、私の見立てとは裏腹に
あのユーロさえも買うというユーロポンド買いの援護射撃を与えながら
アメリカ債券市場休日の本日にあっては
鬼の居ぬ間に一方通行♪と言わんばかりに、
とにかく、ポンドのみを徹底的に攻撃しているのが
チャートフォームからも見て取れる。
ただ、現在のポンド売りは、私から見れば完全に投機的で
その証拠に、安値を何度も更新するが加速はいまいち進まない。
目下、投機的な売りのターゲットは、200日移動平均線の
1.585割れにまで追い込むことにあるのだろう。
しかし、一端、夕方に破った超短期ダウントレンドラインを
再び否定して、再下落をすることで、
このダウントレンドラインが現在はサポートラインとして効いている。
東京時間の19時頃にショートカバーをかけた
名もなき人々、ナイスアシストである。
ただ、ここまで準備が整えば
現在の売り方が待ち受けるのは、株価の続落である。
本日も週初から株が続落していけば
ポンドドルの現在のレートは、いくら安くとも
格好の売り場とみなされよう。
しかし、現在、停滞を続ける株価が、このまま推移するか
むしろ反騰を起こしたならば、
現在のポンドは不当なまでの売られすぎで
投機の先走りすぎ、が明らかとなり
一気にショートカバーが加速するだろう。
本日の地合いを考えたとき、
ポンドはまだまだ復活の可能性を秘めていると思っている。