現在の投機相場はドル円に移行

最近、幻通貨のフラッグシップが健闘している。

現在の地合いはややリスク回避で動いているが、
円相場がドル高の地合いをキープしているため、
クロス円も踏ん張っている。

クロス円が踏ん張りドル円が強いと言うことは
ドルストレートも踏ん張るという意味で、

現在は、ドル円が相場の主役である。

いま投機的にトライするなら
80円という節目が迫り、79.5あたりのロスカットを突いた
ドル円となる。

真のグリードは決して逆バリをしない。

どこまで上がろうが下がろうが、直近にロスカットがあれば
そこでの跳ねを狙えるからである。

相場の需給が安定していれば
どれだけ高いところにいようが、安いところにいようが
どちらに動くかはわからない。

そこでバジェットを稼ぐべく動かせる最も確率の高い方法は
最も近いロスカットを力尽くで破っていくことである。

どれだけ高いところにいても、ロスカットを打てば
少なくとも、逆指値の買いが入り
ある程度は相場が走る(これは安値でも同様)。

現在は株価は下落気味であり
円安に振れさせるには相当に無理がある。

しかし、ドル円は節目を突き破るチャンスがある。

どれだけ株価が下落方向に地合いが進む気配があろうとも
大きな相場の動きがない限りは、
ドル円のアタックを投げる必要はない。

ゆえに、いまグリード勢は必死にドル買いを囃し立て
追随者を待っている。

しかし、裏切り者という者は必ずいるもので
ドル円の上値追いのさなかに、利食いのドル売り円買いで
ポジションを閉じる者がいる。
その調整の押し込みが強く、ロスカットが遠ざかってしまえば
グリードもドル円の買い仕掛けから撤退するだろう。

大統領選挙で現職有利なときに株安だったことはない。
QE3はドル安材料。
ユーロの国債買い入れはユーロ買い材料(相対でドル売り)。

こうした、アノマリーや当局の政策のみで
上昇を続けているのが、現在の株価だと思っている。

その証拠に実体経済を示す、
米国各企業の決算は軒並み不調である。

現下の世界経済を眺めたとき、世界経済の景気ムード
実体経済のイメージに回復の雰囲気はない。

実体経済は、かなり楽観な見立てを立てない限り
現在の株価は単なる当局の緩和策のたまものである、としか見えない。

よって、株価は今後も続落すると思う。

株でもコモディティでも通貨でもいいが、
リスク方向のロングを入れている人々は
根こそぎ危険な状況であると、個人的には強く思う。


100年に一度の危機がまたきただとか
異例の状況とか、後付けでアナライザーがほざくのは勝手だが

現時点でも欧米の株価のみが突出して高すぎる。

週末の下落などまだまだ序の口で
株価の下落は、これからが本番である、と強く思っている。