自作自演の畜生道

ダウのグローベックスはついに、短中期のアップトレンドラインを破った。

ただ、非常にいただけないのが、それを成し遂げたのが東京時間。
ただ、本日の順張りの強さは、おそらく外国勢がなした技だ。

東京勢にここまでのパワープレイを行う勇気はない。

ただ、ここで、ついてくる東京勢は勇ましいところだが、
彼らは彼らで、浅いところにロスカットを置く。
結局は、びびりの提灯である。

よって、トレンドを割っても、相場は下に走らない。
結局、考えられるのは、
びびりで積まれているショートのボリュームを一端破壊することである。

日中、ドルを買い相対通貨を売ってきた外国勢は、
自作自演で、こうしたちんたらしたボリュームを読んで、
即座に反対売買をかけてくるだろ。

と思ったら、案の定、欧州時間に株先物も含め、大きくまくり上げである。

この上昇で、東京時間の下げの値幅を一気に解消したようなので、
これにて、東京時間についていった、
弱気筋はすべてマイナスに追いやられた、ということになる。

本日日中の下落は、トレンドの流れに沿ったいわばまっとうな下落である。
ただ、夕方からのそのトレンドの一時的なまくり上げは
短期トレーディングのみを目的とした、畜生道であると考える。

現在、畜生道は、奏功している。
あとはどれだけ、弱気筋の置いたLCを打った、
買い上げるのみであるが…

本日の高値は、東京時間につけられてはいない。
初値がそのまま高値という状態である。

となれば、ここにLCを置くのが最も
東京勢のボリューミーな位置となるとともに、
この上からのレートを走らせるのは、結構重くなるだろう。

本日夕方の株価は、短中期のトレンドラインを破った流れから
相場を逆走するように、反転上昇をしている。

トレンドを重力なものだとすると、
現在の上昇により、短中期のトレンド転換を変化させるには
ダウ先物で言えば、350ドルほども上昇せねばならない。

現在の自然な“重力”方向は、
むしろ、下方向に300ドルは落ちる必要がある。
本格的な反転をするとしても、それからの話である。

現在、テクニカル分析から見立てると、
株価は完全にダウントレンドに入っている。
しかも、それは本格的にすらなってはいない。

QE3だかの、粉飾バブルによって
現在の相場を反転させ、
上へ上へと、叩けるものなら、叩いてみればよい。

そうなれば、
テクニカル分析を完全否定するような、チャートフォームが示現する。

そうなれば、私も負けを認める。