やはり刈られた、東京…

昨今は、東京勢がトレンドを追随すると、
そこが大底や天井となることが多く、
東京が米国時間から逆張りをかけるとトレンドは継続する。

どっちに転んでも、欧州勢に逆バリを狙わせるような
踊り場時間が東京時間。
24時間相場が動く為替と言うが、
この時間帯だけは、意味のない休憩タイムようなものである。

米国時間からの下落に調子づいて順張る東京。
で、欧州時間に刈られる…。

毎度毎度、哀れである。

本日順張りで下値追いを目指した東京勢は
欧州時間に大きく押し上げられ高値を更新。

つまり、本日、東京時間にドルを買い、
ホールドしていた者は
全員がマイナスを叩かされたということになる。

そして、欧州時間で、東京をあらかた刈った後
米国時間に入る頃から、
グローベックス、欧州株とは一気に下値アタック。

ゆるやかにゆるやかに、
いつの間にやら、ダブルトップの重要なネックライン
13280アラウンドも割り込んでしまった。

しかし、相場は走らない。

その下に強めのサポートがあるのもある。

で、為替だが、
株安の流れに沿って、もう一段、為替も安値を追うか…

となるところ、追わない…。

欧州時間での反騰により、
短期のドル買い筋のロスカットが切られ
地合いが、下落を追えなくなってしまっていたのだと思う。

月曜のドル買いの相場崩れと同じパターンである。

もとより、QE3で発生する可能性の高い
ドル売りの地合いは、今後、より強まる可能性も高い。

先週の雇用統計を振り返ると、

失業率が8%を下回り
何年かぶりのよい水準だったようだが、
失業率は求職者から算出されるため
この数字はいかがわしい、とのことで
株安、だとの分析がある。

相も変わらず、後出しじゃんけんでもっともらしい分析をかますものである。

私の見立ては全く違う。

今回の数値の内実はどうあれ
雇用指標が上向いているのであれば
当局の緩和期待が後退する。

もとより、現在の株価は粉飾満載の金融相場であり
その後押しがなければ、端から上昇などしようもない。

よって、米国の経済地合いが悪ければ悪いほど
株は上がり、実体経済の上向きが見られれば
株は下がる。

これこそ金融相場である。

現在の株は実体経済をなんら反映していない、いかさまである。

だから、株が上がるも下がるも当局次第、であると思う。

いずれにしても、米株は月曜から3日連続で下落している…。