両建てでしのぐ…

月曜の下落にはかなり困惑している。

中東勢だと思うが、
ロスカット破りのドル買い(対円ではドル売り)が案外走り
動意が薄い中で、ロスカットロスカットを生み、
短期的な需給のバランスが完全に壊れてしまった。

昨日の相場はさすがに、驚かされた。
どうなるか、先がまったくわからなくなった…。

中期的には調整の下げを転換させたと思った矢先での
急激な反転である。

中期的にドル買い基調をドル売り基調に転換させたということは
ふたたびドル買いにいずれ戻るとしても
その伸びが、2日や3日で終わるというのはかなり異例である。

しかし、昨日は、短期の上昇基調を
一気に切り崩し、今夜は中期のサポートすらも切り崩してしまった。

発端は米株の本日の急速な下げである…。

昨日からの相場の崩壊は、本日、いやな予兆を示しだした。
東京勢は急激な相場転換に乗り遅れるところがあるので
そんななかで、当然、逆張りの買い。

こうした流れも続落を予感させる嫌な流れとなる。

何度も何度も何度も同じ繰り返しなのに
グローベックスの上昇に調子づき
東京は逆張りかましてきた。

先物であっても、東京時間のトレーダーは米国人ではない。
オオカミの皮を被った羊、
というのが、東京時間帯のグローベックスである。

しかし、そこに追随する哀れな東京勢。
悲しいかな、自身は、ここで東京勢と逆を張る。

そして、夕方以降、その戻しを欧州に刈られる、という
千年一日のごとく、繰り返されてきた(?)
食物連鎖”に今回もはまり、

東京勢のロング逆張りはあらかた刈られた。

短期上昇トレンドが割れたからには
サポートを割り続けに、順張りストが売りを積み上げていくのはお約束で
本日の続落には、すでに驚きはない。

昨日の相場は、一本調子の下げを見せてはいるから
一見、わかりやすそうに見えるが
その一本調子の下げ、というのは結果論である。

こちらは、短期ドルショートについて損切りを引き上げていたので、
それらはすべてスクエアとされた。

そして本日、米国時間
さすが、超順張りスト米国の真骨頂であるが、
中期的なサポート、1.29より下にあり
1.2870アラウンドの中期のサポートを切り刻んだ。
自分以外も損切りを置いている者も多かったのだろう。
ここを切られた瞬間は、当然、レートは下に跳ねた。

本日の米国時間までは、
1.287が切り崩されない限りは
いかに、1.35アッパーから100pips突き落とされようと
相場の地合いに変化はないと考えていた。

よって、こちらは、ユーロドルなど下がるたびに買い下がったのだが
下のLCには両建てのユーロドル売りを入れておいた。

損切りではない。

両建てが入るたびに、さらに下でユーロドルを買い
LCより下で、さらに両建てのショート。

一本調子で落ちた、という結果から見れば、
見事なまでに、ドル売りのポジションは
ナンピン状態で評価損が増大し、
カバーのドル買いポジションは、買い増し状態で
評価益が増大している状況となった。

相場転換のシグナルを先週木曜に出して、
雇用統計を経て、あっさり、さらなる転換である。

このままでは、ドル売りの転換はダマシだった、ということになる。

さて、今後どうするか…。

ユーロドルの上昇という勢いは
再度、下落という形で転換したかどうかはともかく、
上昇という地合いが一旦は完全に消滅したのは否定しようがない。

ただ、完全に下落を決定づけるためには、
200日線を再度割り込むなり、直近の安値1.28割れをみないと判断はできない。

さらにそう思う、別の側面は、
為替の方は株に先んじて、中期のサポートすら割ったが
グローベックスについては、為替の勢いとは異なり
大きな下落加速があるものの、
いまだ、中期のサポート(個人的には13360アラウンドとみている)
は割っていない。

さらに、馬鹿げた(?)ドル売り政策である
QE3の影響が本格化するのは、これからである。

以上の点から、
個人的には、ドルショートの地合いはまだまだ続くと思っているので
ドルショートのポジションは、大玉を除き、損切りしていない。

そしてまた、
ドルロングの両建てポジションの利食いもほとんど行っていない。

このポジションは、そもそもヘッジポジションなので
解消してしまっては、ヘッジの意味はない。

現在のドル買いポジションは、
それぞれのサポートを割るたびにできた直近高値に合わせ
指値のドルショートの位置をどんどん引き下げている状況である。

ゆえに現在のドルロングの両建ては最大利益は狙ってはおらず
これらが逆指値でポジションが消滅するたびに
ドルショートでの買い下がりが利に乗せる、という戦略である。

昨日今日のいきなりの調整が、短期回転屋の
相場の弄び、ロスカット刈りでの、上昇地合いの消滅
というのが、自身のいまの流れの判断で、
短期の上昇トレンドは、ほぼ完全に消滅したが、
まだ、相場を下落に転換させるまでには至っていない
というのが、自身の留保もありながらも、判断である。

いずれにしても、メインシナリオは
相場は本来の地合い(ドル売り)の方向へ回帰していく、というのが
自身の判断であるがゆえに、最後のロング保有として

ユーロドルを1.287アラウンド、ドルスイスを0.94アッパーを軸に
ドル売りのポジションをさらに取った。

上昇波動時に取った、先週半ばのポジションを
またふりだしのごとく、所有した、という微妙な案配である…。