相場は再び転換するか…

先週金曜日に上昇を続けた株、ユーロなどのリスク通貨は
途中で反落し、週を終えた。

ただ、金曜の下落はいまのところは、
月曜の祝日前の一端の利食いとポジション調整の域を出ない。

そして、本日。

午後までは、ドル買いとリスク回避的な調整を引き継ぎ
ゆるやかな下落は継続。

雇用統計の終了がピークで、再びドル買い相場に反転!?

いまのところ、まったくそうは考えていない。

月曜は、ただでさえ、週明けと先週の反動から
反対方向に調整がかかりやすい特異日で、
さらに本日は祝日で動意も薄く、さらに相場は調整色を強めやすい。

これまでの経験上、こうしたある意味で相場に入りやすい
ゆるやかな兆候から、相場が反転することは少ない。

ドル買いポジションで押された者たちが
お、チャンス♪ とバシバシ、ドル買いを
ナンピン的に積み増させるような状況は
往々にして、
ドル買い弱気筋である面々をさらに追い込むための
押し上げるための準備だったりするものだ。

最後は彼らの見立てが、きっと勝利すると私も思っているし
彼らの見立ての方を、私としても支持したいところではあるが、
中短期的には、まだ早い、と思わざるをえない。

ということで、こちらは、むしろ、絶好の押し目のチャンスとみて
ドル売りポジションを積み増しした。

その最大の理由は、今朝から午後までの下落においても
グローベックスが先週安値を割り込むに至っていないから。
先週と同じパターンであるとともに
こうした動きは、調整からの続伸で、よくあるパターンである。

あと地政学的な要因から言えば
米国大統領選挙が迫っているいま
株価の暴落は、当局が許すことはないだろうという見立てもある。

オバマが再選するかどうかはわからないが、
ともかく、株価は大統領選挙が終了するまでは大きく下がることはないように思う。
大統領選挙さえ終わってしまえば、株価はどれだけ暴落してもよいだろう。

日本と異なり、米国大統領については
一端、決まってしまったら最後、暗殺や病死など
大統領個人に不測の事態が生じない限り、その任を解かれることはまずない。

こうしたテクニカルと、ファンダメンタルズ風な
要因から見ても、グリードロングはもう少し続くように思う。

もちろん、現下の株価がまっとうなものであるとか
米国はじめ世界経済が復活するなどと言うのは、相当先の話とはなるが、

こうした金融・当局相場が継続する限り
豪ドルの底割れ、というのも、現時点では困難であると見ている。