ユーロ売りはしばらく様子見…

1.245あたりをレジスタンスとみていながら
買いについて行くことをしなかったため、
もはや乗り遅れた状態で、相場の反転を待っている。

ずいぶん前にユーロドルのポジションは切られたが、
見ていると、ユーロドルの上昇はついに加熱相場となってきた。

ずいぶんとショートが溜まっていただろうから
ショート筋のホールド組はそれを閉じさせられるショートカバーとなり
ゆるやかながら、現下は、密かにパニック相場の様相である。

1.265を破った後で、一旦は押されたものの
アップトレンドの確認から、
ショート筋はポジションを閉じる準備に入っているようで
新規の順張り買いに押し上げられて耐えきれず、
ともかく買いが買いを生み、
上昇が上昇を止めない状態になっている。

レジスタンスはもはや、
1.283アッパーの箇所にひとつあるが、そこも破れば
次に残すのは、
5月に割れたネックライン1.296アッパーあたりとなる。

しかし、ダウは一旦は下落ぎみ
それでもユーロドルの上昇は止まらない。
自立的なユーロの上昇から株価の連動を経て
いまや買うがために買うという、完全プチバブル相場の完成である。

雇用統計が予想より悪かったからドル売り。
これは、ユーロドルを上昇させる口実に過ぎない。
雇用統計が予想よりよくても
結果的には、リスク選好、ということでユーロドルは上昇していただろう。

いま市場はユーロを買う口実を探しているに過ぎず
ドル売りは二次的な要素でしかないのだ。

ただ、ドル売りがリスク回避のドル売りのために
円は買われるという事態になっている。

その結果、ユーロドルは上昇するのに
ユーロ円は押される、という股裂き状態となってしまった。

ユーロ>円>ドル

といまは、ドルが圧倒的な下位に押されているため
ユーロドルのみが恩恵を受けるに至っている。

もともと、ユーロドルはもとより売られすぎの状態で
いつかこういう状態が来るとは思ってたが

何度か試した買いの逆張りは、何度も粉砕されてきて下値を更新しながらも、
ロングを諦めてから、いまさら、というのが、ほとほと嫌になる。

上昇を狙っての大幅な下落の発射地点がゴールデンウィークあたり
下落を狙っての大きなめくり上げの契機がお盆、

大きな連休は、中休みどころか
トレンドの発射契機となってしまっている2012年である。

連休中は相場に参加すべからず。
などは、よく言われる相場の“鉄則”のようなものだが、
なぜにかくも連休中にトレンドの醸造がなされるのか、
その謎を解明したいものである。

いずれにしても、トレンドをとらえるのは、本当に難しい…。

このお祭りじみたトレンドの上げ下げを捕らえられた人は
大きくバジェットを稼いでいるだろうし、見事である。

ともかく、いまさらこのユーロロングに飛び乗ることはできない。

そしてまた、ここまでユーロショートが裏切られたいまとなっては
押し目で買うという気もさらさらない。

トレンドはやがて必ず消失する。

直近のユーロ下落から上昇の展開を振り返ると
先々月のECB理事会ではユーロドルが大きく下落、
雇用統計でそれを加速させさらに下落。
一旦は戻りを見せるも、再度のだめ押しをかけてようやく底を打った。

順張りのグリードはかくまでにしつこい。

現下のドル売り地合いを眺めると
今の上昇どころではなく、
もう一段の上げは狙ってこられてもおかしくはないだろう。

一旦は押した後、もう一段の上値アタックをかけたときがチャンスである。
これが直近高値を超えようと超えまいと、
ユーロ上昇のエネルギーはそこがさすがに限界である。

ただし、下げの場合は上げよりも早くトレンドが転換する。
そこまで待っている暇はないかもしれない。

いずれにしても、もはやユーロドルのトレンド転換のタイミングが
いつかはわからないが、ユーロドルが再びの下げトレンドに転換したときを
いまは狙うだけである。

次は必ず逃さない。