馬鹿な記事

とある投資銀行が、

投資家はおそるおそる円安のポジションを取っているが
その試みは、ここ何年も損失を被ってきた。

と、分析している。

…相当に馬鹿馬鹿しい。

損失を被るかどうかというのが問題ではない。

たしかに、円売りサイドから見れば、
円高が進めばこのたびの円売りは損失とはなるが、
為替は相対取引につき、円高によって利益になっている者もいる。

為替はゼロサムゲームであり、
皆が揃って、損をしたり(もちろん益を出したり)することはない。

ゆえに、こうした一面からのみ眺めたような分析は
まったく意味をなさないし、馬鹿げているとしか思えない。

こんな適当な記事を垂れ流すから、多くの人たちが錯覚するのだ。

垂れ流している当人もそんなことはわかっているのに
ある一面に与するような記事をあえて流す。

その意図は、およそ健全なものではない。

おぞましい。