盆明け初日

連休も明けてきて日本勢は本格参入の日柄。

久しぶりの書き込みである。

最近、東京勢の初手がそのままトレンドとして決まりやすい。
リスク選好ではじまれば、そのまま終日上昇で、
リスク回避ではじまれば、そのまま終日下落、
といった具合である。

東京勢の十八番といえば、もちろん円売り。
キャリートレードよ再び、と言った勢いで
個人、機関投資家ともに逆張りを交えた円売りが主である。

さらに最も“得意”な通貨ペアはドル円

そして、ここのところはドル円がメインで相場を引っ張り
クロス円も軒並み上昇の気配である。
シンクタンクの見立てがどうとか、ECBの国債買い入れがどうとか
なんらかの現象説明せねばならないアナライザーたちは
現在の相場を無理矢理に説明しているが、

現在の地合いは、要は厚みの問題である。

現在、欧米勢は夏休みまっさかりである。
奴らの休暇はとっても長い。
植民地からの搾取が習い事となってきたからか
21世紀のよのなかにあっても、とにかく楽をしようとして
他国を嵌めたりインチキルールを発議したりしながら、
多くを働かずして、多くを得ようとするろくでなし、が彼らの生き様である。

さらに彼らの十八番は逆張りするチキンたちを刈ることと
これ以上はいかないというところでさらに値を上げる(下げる)
順張リストパワープレーである。

平時は彼ら勢力が最も厚みを持っているため
そうした勢力の思惑に倣ったかのような相場になりやすいが
現在は、相対的には東京勢他、アジア勢の層が最も厚い。

がゆえに、ロンドン時間からの東京刈りも、早々に切り替えされ
東京勢の思惑にかなった順方向で相場が描かれやすいのだろう。

しかしながら、よくいえば謙虚、悪く言えばチキンな東京勢は
ありえないほどの値幅を追うまではできない。

ゆえに、現在の相場はトレンドが走っても
どうも距離がいつもよりもない。

レジスタンス突破からの提灯にも厚みもないから、
時速はそこそこでも、値幅に息切れが見えやすい。

そのこれまでと違ったゆがみから
株価は指標を完全無視している。

指標がよければもちろん上がるし、悪くても上がる。

理由はいかようにもつけながら、現在の為替のリスク選好になじんだ
株高を演出し続けている。

結論として思うのは、現在の相場はかなり危ない。

現在の相場は下落相場における調整であるならば
相当にいい、売り場を提供してしまった。

通常、順張りを投機的に行うグリード連中からすれば
下落初動をキャッチできるいい値頃である。
つまり奴らが逆張りでポジションを取りやすい地合いとなってしまった。

しかし、これからのカモたちを育てるため
ばれぬようばれぬよう、
奴らはショートを仕込んでいくことだろう。
そんなことも思い得る、相当に危ない地合いである。

ただし、相場はまだまだちょっとして円安相場の地合い。
ちょっとしたレジスタンスは抜き終えて、教科書的なトレーディングなら
トレンドフォロー宜しく、円売りでついて行く順張りのチャンスである。

今後もちょっとした上げは発生し、もう一段くらい上昇することで、
円売りの強気筋を力づけるかもしれない。

しかし、その後はすさまじい暴落が待っていることだろう。

株価がいま、強烈なまでに危険なシグナルを発している。

私は株はやらないが、もしも株をやるならば
全力で空売りを仕込みたいレート、がいまである。

ダウ先物が1.32を明確に超えない限り、
ダウは今後暴落する可能性が高いと思っている。