単なる売る口実

金曜はドル売りで続伸と思えば、一転、ドル買いで下落…。

週間の上げ幅(わずかではあるが)を一気に切り刻む下落となった。

やはりドル買いでの転向が吉だった。
こちらは両建てをしていた買いが一気にアゲインストに追われ、
ショートの放置がよかった、という状況となった。

しかし…金曜の下落はちと強引すぎるように思う。

ポジション調整の売りが膨らんでいるうちに、サポートを割って
相場が崩れただけ、というテクニカル的な下落であるように見える。

その材料がなんだったか、といえば、
スペインのとある州が政府に支援を求めたとか
ドイツの要人がギリシャ離脱も辞さずと発言したとか。

ユーロを売り浴びせるには強引すぎるだろう、おいっ!
と、つっこみたくもなるような、よわよわの材料である。

スペインのいち州が支援を求めたからと言って国家危機なら
夕張や大阪を抱える日本はとっくに売り浴びせである。

さらに与党でもないドイツ要人の発言でユーロが売られるなら
自民党の政治家がなにかを喋れば円売りなら
円などとっくに超円安である。

要は、ユーロを売りたくて売りたくてしょうがない連中の
売るための口実を与えただけに過ぎない。

そんな下落でもって、ユーロ続落などという見立ては立てられない。

金曜からの下落で、超順張リストのオセアニアンは
窓があくほどにはしゃいでユーロを売っているが、
こんな茶番は早々に終わってしかるべきだろう。

いまのはしゃいだオーバーシュートが終わったころに
ドル売りを再開しようと思う。

この無意味な(?)材料でも反応するユーロ売り相場は
完全にユーロ売りバブルである。

いま投資家のほとんどはユーロ売り以外選択肢がないほどに
単細胞思考となっているが、

いよいよユーロも大底を迎えようとしていると、私は思う。