スペインの攻撃はさすがに無理がある

スペインの銀行問題を口実とした国債利回りの上昇。

これもまた、ユーロ下落を演出するための配役である。

ただ、ユーロ圏第3位の国の不安を煽るのはかなり無理がある。

去年、米国債格付け格下げに端を発してのアメリカ不安で
大きく下落させたダウは、その後、大きく反発した。

その“再来”を思わせる無理筋の展開もまた、私にとっては
ユーロ暴騰の準備となっているように思える。

アイルランドポルトガル、イタリアと、ギリシャ危機以降、
ユーロ不安を煽るために数々ターゲットにされてきたが、

いよいよ、スペインさえもそのターゲットにしはじめた。
さすがに無理がありすぎで、
もはやむちゃくちゃである…。

欺瞞に欺瞞を重ねてきたユーロ崩壊劇場もいよいよクライマックスが見えてきた。

端役として、今夜生じたユーロ豪ドルの急落
これもまた、セリングクライマックスであるように思う。
この通貨ペアの下落は2008年から続いてきたが、
それがいよいよ終わるのかもしれない。

久しぶりにひとつ予測を宣言したい。

ユーロドルは、今年、もはや年初来安値を更新することはなく、
むしろ、年初来高値を目指す。

なんどもなんども主張してきたが、今度の今度こそ
ユーロ崩壊劇場は、ついに終わる。

最後に少しだけ、行儀の悪い言い回しをさせてもらえれば

現在のユーロの危機や世界の経済不安は、
もちろん欧州各国のクソっぷりが最大の原因であるが
それと同時に、その流れに便乗し過激なまでにユーロショートを繰り出してきた
すべての投資家、または、ユーロ危機を煽りに煽ってきたアナリスト、専門家
すべての連中が、まとめてクソである。

私も一部荷担してきたこともあるがゆえに、自戒を込めて言えば
上記の連中は、現在の世界経済の不安、
ひたむきに生きる者たちが報われがたい、
今ある腐った世界を築くことにかかわってきた
“犯罪人”であると言っても、言い過ぎではないと思う。

こんな狂ってしまった世界は、一刻も早く修正されねばならない。