調整がトレンド転換に変わるか否か

ユーロドル買い、ユーロ円買いのポジショニングがようやく奏功してきている。

ユーロドルのボトムは、1.246あたりから、
ユーロ円のボトムは、97.2あたりからのロングである。

目下、リスクオンの流れととらえているため
ドル円は79.2円あたりからロングを買い進め

ドルスイスについては、ドルストレートの相対の見立てから
0.966あたりからショートを取っている。

まだまだ下落の地合いがあるから、各アナライザーは
戻りのめどを示し、再度の下落を主張する者が多い。

ともかく、こういう連中は後追いしかできないので、
もうしばらくしてレートが上がれば、上昇リスクだとかなんとか言い出して
ついには上のターゲットをのうのうと示し出すのだろう。

その頃にはとっくにトレンド転換していたりするから
本当に彼らの見立てはノイズにしかならない。

そして、現在であるが、
まだまだ投資家においても、
ユーロベアな陣営は現在の調整を許したくないのか
上昇で損切られながらも、ちょっとした歩留まりで
ショートをかけようとする。

上昇を調整と信じて逆らう者がいるために
乱高下気味にレートが動きつつ(つまり陰線陽線を大きく繰り返しながら)も、

結局、上値が切り上がりつつあるのが、リスク通貨の今である。

ショート筋のおかげでゆるやかな高値めどが築き出されはじめ
素人衆が戻り売り♪としたくなるような、魅惑的な形状となってきた。

しかし、戻りというものは、さあここですのように待ってくれない。
ずばっと戻りは下落に変わる。
これが下落時の戻りの多くである。

つまり、現在の高値形成は未だにまだまだ上昇の踊り場の域を出ていない。

こうした動きのときこそ、トレンド転換の大きな兆しであり
どちらにしても、いまショートを取るのは最も危険な感じがする。

そうしているうちに、
ユーロドルについては、不安定な上昇を示しながらも
テクニカルとして、
最初にたしかな攻防戦でのリアリティがより強めな抵抗体、
1.26〜1.265のあたりにさしかかってきた。

ここを絶好の売り場と見たてる者たちと
さらなる買い上げをかけて、LCを当てようとする者たち。

ロングの勝利が決するレートはおよそ、1.623アッパー。

どちらもグリードながら、欲同士の争いのひとつの山場である。

ともかく、現在はテクニカル的には
まだトレンドの転換は完成されていないながら
調整の上昇も否定する流れともなっていない。

ただ、いま、短期の投機筋が値幅を稼ぐとすれば、
ショート筋のLCを破っていくのがグリーディングのセオリーである。

つまりは、リスク通貨のロングとなる。

ただ、それも今後の株価の地合いや、
ファンダメンタルズ的な材料次第となるだろう。

もうしばらく、ホールドにて様子をみたい。


追記、ユーロドルのレジスタンスあたりのところで
ドルスイスのポジションはスクエアとした。
残るは、ユーロドル、ユーロ円、ドル円のみとなる。