またもリスク回避チック

まずはファンダメンタルズの重要材料(?)
バーナンキ議長の議会証言で、彼はQE3を示唆せず。

…というか、当たり前なのだが。

が、それを材料視して株価は再度調整チック。

現在の欧米の材料は、あたかも

ギリシャ問題でのユーロ売りと
QE3期待のドル売り

この二点だけで、相場が決するようなイメージとなっている。

単純きわまりない相場観だが、
こちらとしては、QE3などはなからない(というかやってはならない)、
と思っているし、ギリシャはユーロ離脱をしないと思っている。

QE3の示唆の有無、などといった
きわめて局所的な一点主義的な材料のみで動く相場など
材料消化、もしくは材料出尽くしで終局と思っている。

欧米のニュースはすべてが悪いというわけではない。
よいニュースもあれば悪いニュースもある。

しかし、世の中の金融関係のメディアは
ヘッドラインとして、相場地合いが悪いときは悪いニュースをチョイスして
相場地合いがよいときはよいニュースをチョイスして配信する。

要は、相場の流れを説明づけるニュースを後付けで探しているのみである。

悪いニュースの影によいニュースもあり、
その逆もまたある。

本日のバーナンキ議会証言などはその典型である。
本日の彼の証言が、現在の相場地合いを決定づける材料であるとは思っていない。

ともかく、金融界は極端なまでに特定の材料を特別視して
相場の流れを単純に説明しようとしすぎる…。

ともかくこちらとしては
引き続き、ドル売りの相場観で相場をウォッチしていく。