枯れ相場と化しつつある

ユーロドルがもみ合い的な地合いとなってきた。

値幅が狭まりつつあり、
弱気筋はここ数日はバジェットを稼げない。

チャートを見ると、
ショートで値幅をさらに稼ぎたいグリード勢がいらついているように思える。

とにかく値幅がないのだ。

こういう話をすると元も子もないが
為替の適正価格などあってないようなものである。

過去の節目で、通貨について、いまが高い低いと騒いでいても
トレーダーは結局はバジェットを稼げてなんぼである。

極端な話、為替トレーダーはギリシャがどうなろうと
世界がどうなろうが興味はない、と思っている。

あるのは、どちらに走るか、という
客観的には、マシーンのような判断分析、
道義的には、
世界がどうなろうと関係ないという
人としての心が失われた値幅への欲求のみである。

現在の値動きは、
各種移動平均線などを節目として
強引に戻り売りをかけようとしているだけで、
テクニカル的なラインラインでで
ショートを継続しようとしているだけである。

ここ数日は
テクニカル的にのみ非常にわかりやすい切り返しを繰り返し続けており
とても人工的なチャート形状を描いている。

しかし、為替を人為的に操作していくことは限界がある。

こうした強引なショート・オン・ショートの連打は
追随者を次々と生むこととなり、
同じような損切りラインにロングの損切りが溜待っていくこととなる。

そこが逆に触れられたときに生じるのが
ショートスクイーズ、つまりは大幅な反転である。

ギリシャ問題は確かに世界の金融界に深刻な影を落としかねないテーマであるが
そうした“ショック”があらかじめ準備されている相場は
いわゆるショックとは異なる。

想定外のショックによって、相場は崩れるのであり
現在の想定内の“ショック”による下落というのは

端的にいえば、グリードたちのバジェット稼ぎでしかないと思う。

現在のグリード勢はユーロショート勢であり
彼らはユーロロングのLCを刈ることで、ここまでトレンドを走らせてきた。

そして年初来の安値まで切り込んだ後
もはや太いLCは失われてきた。だから、トレンドが走らない。

下値試しで狙った1.35アンダーで相場は下に走らなかった。

そして、もみ合いと化したのが現在である。

理由は後からどうとでも作ることはできる。
ギリシャ問題が楽観的な状況になったとかなんとか。

ということで、彼らが次に狙うのは
現在の“意図的な?”ショートの提灯たちを裏切るシナリオであるように思う。

つまり、近日中にショートスクイーズを起こし
今度は短期筋のショートにLCを叩かせ
反転を狙っていくように思う。

ということで、
ユーロドルロング、ドルスイスショートをあらてめて作ることにした。