もはや売るために売る…

ユーロのじり安推移が止まらない。

こちらはさらにポジションを減らし、
もはやドルスイスとユーロドル以外のポジションは持っていない。

ドル円は押されることなく、伸びてはいるが、
これはドル買いの地合いに押されて伸びているだけで
ドル円は所詮、
円売りドル売りといった地合いでない限り、自立的な動きはしない幻通貨。

ユーロ円などの売りに押されて、
やがてしぼんでいくように思うのでイグジットした。

いまのボラティリティは、
もはやこの下値ぱつぱつからあえて売り込む必要のない者が
この後に及んでも売ることで生じているトレンドの極度な押しの局面。

売り込む必要のない人…
つまり、ロングをすでに保有し、その保有に耐えられない人たち。
彼らは現在ポジションを要所要所で投げ、
これらLCによって下がっているとしか見えない。
つまりショートポジションがいま増えている、というよりは
ロングポジションが減って言っている状態である。
そのメンバーのひとりに、残念ながら私もいる…。

いまの地合いにもはやサポートレンジスタンスなど、なんの関係もない。
テクニカル分析というよりも、
こうした投げがいつ収まるのか、という部分だけが焦点である。

現在は、とにもかくにも売るために売っているのみの地合いである。

こんな局面でポジションスクエアなどしたくもないが、
レバレッジの負荷が大きいので、
ポジションを減らしていくといことはせざるをえない。

なお、ここまで押し切れば、
一部のグリードは一旦は利益確定に走るだろう。

ポジションの動きを、
ゼロサムの全相場ボリュームのロング10ショート10として
LCはすでに保有のポジションを閉じる訳なので
それがたとえば、ロングボリュームの1をLCしたとすれば
レートが下がったとしても

ボリュームポジションはロング9ショート10という形で
ショートのポジションは増えない。

ここでショートカバーが1入れば

ボリュームポジションはロング9ショート9。

ただ、ここまで来る間に、このようなロングの消滅によっての下落
順張りのショートの増加を考えると

それぞれ、2のボリュームがあったとして

ボリュームポジションはロング7ショート11へとバランスが変わっている。

その以前も換算すれば、その差はどんどんと開いていく。

ともかく、逆張りロングポジションがショートに押されているわけではなく、
ショートだけがはしゃいで積まれ
ロングポジションのLCが切られ続けているとしか見えない。

その痕跡が、一方的な下落である。

こんな一本調子ならば、いまのショートは投機的な流れに他ならず
いずれ基調は反転する。

そのときは、上げ下げを繰り返しながらの反転となるだろう。

つまり、ロングも積まれ、ショートも積まれという流れである。
その上昇は小休止を起き続けるので、ショート筋は戻り売りでポジションを積み
そのLCを今度はロングが切っていく。

現在の状況と逆である。

もとより終わっているろくでもない国家、ギリシャ一国を
ここまで材料視する意味はない。

はなからデフォルトする確率が最大級だった劣等国家を
あれやこれやと救済しようと働きかけ
日本やおろか中国さえをも協力に引っ張り出したのは
ギリシャをユーロから離脱させないという、ユーロ圏の“確証”のもとである。

そのうえで、結局、ギリシャはユーロを離脱しましたデフォルトです、
となれば、もはや彼らの努力を信じ協力の手を上げた日本はじめ
諸外国の信頼はもはや失墜し、
ユーロがどうとかいう問題ではなくなり
ユーロは紙くず同然の信頼もなくなる、という状況になりかねない。

それがユーロのセリングクライマックスで、よい買い場であり
結果、ユーロが上昇を見せたとしても
ユーロ圏の国家戦略はもはや「最低の嘘つき共同体」というレッテルはまぬがれず
ユーロが基軸通貨になることも、
ヨーロッパ連邦のような巨大“国家”を作る夢も
すべて瓦解してしまうことだろう。

その意味で、いまドイツ、フランス首脳などがのんきに発言する、

ギリシャがユーロにとどまることを期待する。

などというのんきな言葉の裏には

ドイツがどれだけの支援に金がかかろうが
場合によっては、軍事力でギリシャを恫喝してでも
絶対にギリシャをユーロから離脱はさせないと思う。

その意味で、どこから入ろうがバジェットを稼げるほどの
単純ユーロ安相場というのもそろそろ限界である。

その後に生じるトレンドが、まっとうなドル安相場
ユーロ暴騰相場であったとしても、
もはやユーロ当局はそれをただ眺めていくことだけしかできない。