二週連続で窓を開ける

ろくでもないギリシャのおかげで、ユーロドルなどは
二週連続で窓を開けている。

もとより、これまでの実績からまったく信用に値しない国家であるにもかかわらず
彼らの信用を担保にして、融資だなんだと
IMFをはじめ、支援をしているようだが、
それの是非はともかく、そんなことを相場の材料としている限り
ユーロドルは不安定な相場が続くだろう。

とはいえ、
こちらは未だユーロドルロングを保持してる。
いつまで粘るのか、というのを述べていなかったが、
自身があきらめるレートは、およそ1.284アンダーあたりであり
いまだ、そこは守っているがゆえに、ユーロの強気は捨てていない。

その相対でのドルスイスでいえば、
0.934アッパーあたりまでは、ショートをがんばるつもりだ。

ドル円は79.5円アンダーまではロングをがんばるし
クロス円もロングをしているが、
クロス円はドル円とドルストレートとの合成で決まるので、
明確なラインは設けていないが
ドル円やドルストレートのすでに述べた各レートがラインを割ってしまったときに
クロス円のロングを捨てることになるだろう。

テクニカルで言えば、ユーロドルは高値を切り下げながら
1.297アンダーあたりのネックを割り込んだことから
ダウ理論からみて、
こちらのサポートが現在はレジスタンスとなって、
明確な下げトレンドを描いている。

テクニカル的にはターゲットは年初来安値の1.27を目指す勢いで、
ユーロの弱気筋にとっては、あらゆる意味で楽観できる状況にある。

矛盾する言い回しだが、現在は、
悲観相場にあって、楽観が漂う、という妙な状況である。

中級レベルの以上の投資家なら、迷わずショート、
と張ってもしかるべき状況である。

私も元来は順張り派ではあるが、こうした楽観的なトレンドのときには
逆張りのイメージを描くことが多い。

3月あたり、各マスコミが円安相場到来!
と騒いでいるとき、まったく下げの兆候がない段階から
切り返しの円高を考えて仕方なかったときと同じである。

http://d.hatena.ne.jp/lj1027/20120316/1331919870

どのようなトレンドが走っても、史上に楽観や安心が漂うときが
最も危険なときであると考える。

いまユーロショートが最も安全。
こうしたテクニカル分析ができるいまが、まさにその状況であるように思う。