またも続くインチキユーロ

とりあえず、円売りはオーバーシュート(?)と思われる円買いにより、
ほぼすべてLCを食らった…。

ドル安相場の流れは継続と思われるが、いかんせん
そこに参入してきた、またもユーロ安のマッチポンプが発生し、
ドル安、ユーロ安という流れに押され、
結果として、最も対抗処置を取らない円が買われるという事態になっている。

やはり最も力弱い日本、その通貨円に対して売りという選択は危険だった…。

弱いのに円が強い、という構図は
現在、負け組が通貨高に追い込まれるという構図からは必然。

ただこちらもただでは転ばないわけで、
一見、リスク回避という流れのなかにあって、
ドルストレート通貨はロングで保有している。

円高はともかく、ドル高という流れには限界があるように思う。
無論、円高という流れにも限界はあると思い、
しつこく、ユーロ円104円、ポンド円127円あたりで再度ロングしたが、

目下、こちらはドル安という地合いに標準を定めている。

最近、確信に変わってきたが、ユーロもまたドルに対抗する
巨大なるインチキ通貨。

彼らもまた、ユーロ安に自国通貨を持っていきたいという願いがある。

そこで降ってわいてきたスペイン問題。

この問題は、どうかんがえてもソブリンリスクといった債務問題ではなく
日本も直面している財政問題であるように思うのだが、

その論点をずらすかのように、
いまのユーロ安を裏付ける材料とさせている。

突如、スペイン国債金利を上昇させたり、
CDSを史上最高レベルにまでさせたりで
この操作は当局が行っているのではないかと思わせるほどの
できすぎたさまざまな要因を発生させ、
必死に新たな“ユーロ危機”の継続をアピールし
ユーロ安へと持っていこうしているように見える。

かなりの無理筋である。

そしてインチキダウは、ダウントレンド突破で
中期アップトレンドを形成したがゆえに
ここからさらに1000ドルは下がらないと弱気と認定できない
現在は、調整なのか暴落なのかわからない
投資家を焦らせて止まない地獄道のさなかにある。

ドル安、ユーロ安、ダウの下落
おのおのが矛盾しあうトライアングルの拮抗のなかで
現在の地合いでの嘘は、ユーロ安とダウの下落であると見ている。

ダウは無価値に等しく、いずれ地の底まで落ちるとしても
その破滅のはじまりは、まだ先の話であると思う。

つまりグリードダウのバブルの饗宴はまだ終わってはいない。
そして、ずっと述べてきている個人的な仮説である、
“ユーロ崩壊フィクション説”を前提とすれば
現在のユーロ安もドル安に対抗するフェイクであろうと思う。

つまり、現在の三すくみのうち、最も真実に近いのは
ドル安、だけであるように思う。

その意味で、ドルストレートをロングする。

幻通貨ドル円が、今後ドル安地合いで押されて下落するとしても
クロス円の上昇が起こり、デッドロックの持ち合いとなるにしても、
大幅な上昇は現在の地合いのなかでは起こる可能性は低い。

クロス円については、ドル円がレンジに入るか、下落するかで
趨勢が決まるように思う。

ドル円デッドロック状態となり
ドルストレートが上昇。
この見立ての流れが起こった時に、
ようやくクロス円の反撃がはじまるのだろう。

クロス円の下落は、
私はオーバーシュートしていると、まだ見ている。