必死に円売り

去年までは、どれだけ必死に円売りの為替介入を行っても、
個人投資家がどれだけ円を売っても

かたくなに円買いを続けてきた欧米のグリードたち。

日本政府がどう弱音を吐こうとも
日経企業業績がどうなろうと
一切無視な冷血な人間のクズ的な円買いを続けておきながら、
いまは自己都合でど転をし、
いまは今度は必死に売っている。
健忘症のアメーバのごとき単細胞さである。

彼らはいまや必死である。
そしてこうした獣のような連中の動きのときにだけ
追随するように円安が始まっただとかなんとかいいはじめる
アナリストやマスコミ勢。

そろいもそろってお気楽な者どもである。

彼ら一同のドル売りは、
いまのところは、
いままで買っていた円を買い戻しているといってもいいような段階である。

まだサポート割れで含み損のある円売りポジションの人々は
こんなレートではまだまだ救われまい。

米国債利回り、ドルインデックスの上昇
あとは日銀の緩和政策の賜物であるとしても、

欧州グリードは焦るようにいまは必死で円を売る。
とにもかくにも気ぜわしいし連中である。
どうせまた円高に振れるだろうに…。

とはいえ、いまは、
日本政府、日本企業、日本個人は大喜びである。

愚かなグリードだけが右往左往している。

ただし、欧米グリード勢が円を売ってきたら
もはや円買いをカバーする者はいない。

日本勢が円買いでカバーすることはありえない。
どれだけ逆張りが大好きといっても、
さすがに円買いではなかなか動かない。

日本勢、欧米勢、すべてが円売りに走ったとしたら
やがて相場は頭打ちとなる。

もっと高いところから円を売り
わずかながらのスワップの助けもありながらも
多大な含み損で苦しめられてきた特に日本個人投資家勢は
現在の含み損の減少に安心してきているかもしれない。

ただし、これだけ一本調子で上がってきた円安である。

かならず、近いうちに大きな押しが来る。

それがトレンドを打ち消さない押し目であったとしても
たとえばユーロ円で言うと、
現在のダブルトップのボトムをもしも割れば、
もう一度は100円割れぐらいは十分に起こり得る急上昇である。

それが押しであればまだましだが、
その押しがサポートも割ってしまい、
二番底をもう一度狙いに来た場合、
現在の円売りホールドでの含み益もしくは含み損の減少が
最大のピークである可能性も出てくる。

いま含み益が出ている円売りはいったん利食い
含み損が出ている円売りは、
カバーできることなら円買いの両建てを打つなどしたほうがいいように思う。

個人的な見解ではあるが、
もう一段の円高はきっと訪れるように思う。
私のこの見立てがとりあえず打ち消されるラインは、

ドル円が85円オーバーした場合のみである。