我も我もとドル円を買う

あれだけ無視されていたドル円がいま大人気である。

85円オーバーがターゲット、いやいや87円、95円…

日本人個人投資家の最大のポジションは、
ドル円ロングであると思われるので、
いずれも心強いエールであろう。

今回のドル高は、米国債利回りの上昇だとか
ドルインデックスが絶対だとか

急落はないなどと皆が楽観している。

いま既定事実のように言われているが

ドル円はターゲットが最低でも85円オーバー。

みんながそれを目指しドル円を買っていく。

以前、円高局面の時にも書いたことだが
みんなが買い買いと走っても、
それをカバーする者(この場合はドル円売り)
がいなければ、相場は上がりようがない。

為替はゼロサムゲーム。

多くの人々がターゲットを当たり前のように言えば言うほど
実はターゲットへの道は遠のいていく。

ひさびさに相場予測したい。

ドル円の85円オーバーとやら。

私はいかないと思っている。

私は今回のドル円の上限はいっても84.70円アラウンドであると思う。

その近辺にはすでに到達している。

再度のアタックはあるかもしれないが、
次回のアタックは、現在の年初来高値にすら届かないと思う。

ただ、無論、85円に永久に届かない、という意味ではない。

85円に到達する前に
もう一段、強烈な押しが来るように思う。

根拠はなくはない。

詳細は省くが、
テクニカル的に言えば
一目均衡表の遅行スパンと移動平均線との関係からの見立てである。

ただ、それだと予想としても精度が低い。

ある程度、期限を区切って言うならば

今年中に85円を超えることはないと思う。