そろそろか…

グローベックスのダウが下方向を示唆しつつある。

去年の12月あたりから、吐き気を覚えるほどに続いてきた
上昇のチャネルラインは、上ではなく、下に切れそうな勢いである。

もともと、いまの世界の情勢から
チャネルラインを上抜いて史上最高値を覗うなどどうかしている。

リーマンショック以前の値に戻ったと世間は騒ぎ立てるが、
具体的な痛みを受けることもなく、
ただただ、じゃぶじゃぶの緩和政策の成果で生み出された
リーマンショック以前の水準、とやらは
醜く肥大化した奇形動物のようなものである。

積み上げられたまやかしの地面は
やがてずぶずぶの液状化を示現する、というのが道理である。

チャネルラインの下抜けは、実は少し前に一度発生した。

無論、私はショートを積んだのだが、
結果としては返り討ちにあった…。

鋭角にチャネルラインはそこで割り込まれたが、
そこから切り替えし、
鈍化した角度の上昇のチャネルラインをまた作り直したからである。

今回、上昇チャネルラインをふたたび割りながら
また切り返しなどとなれば、
さらなに鈍角のチャネルラインを作るということとなる。

そんな繰り返しだと、上昇のチャネルラインは
やがて、水平化してしまうことだろう。
実に馬鹿げている…。

水平化するチャネルラインなどというのは、
要はレンジの上下に等しく、そんなチャネルラインがあるとすれば、
ようは、上下への激しい乱高下を示唆するとともに
これまでほとんど前例のない、チャートフォームを作り出すこととなる。

つまり、過去に習えば、
チャネルラインを割りながら切り返し
チャネルラインの鈍化を繰り返すということには限界がある。

チャネルラインが鈍角を極めつづけ、
180度、すなわち水平にまでラインが落ちる、というところまでして
バブリーに買い続けたい続けたいグリードもいないように思う。
なにを根拠にそこまで買うのだと思えるし、
単純に疲れるだけだ。

すなわち、今回、上昇のチャネルラインを割り込めば
今度は相場は素直に下落すると見ている。
ここでまたも切り返したとしても、次あたりが限界だろう。

いずれにしても今回、チャネルラインを割り込めば
全力でドル買い、ユーロ、豪ドル売りを行うつもりだ。

二か月以上に亘りショート筋を弄んできた、ショートカバー軍団、
もしくは、提灯ロング勢を叩き潰すくらいの気持ちである。

ここで押し目買い♪などと暢気に新規ロングに入る連中もろとも
奈落の底に落ちてもらう。

とにかく、いまの情勢での株高はまともではない。

金融相場で意味もなく買い上げてきた、
グリード連中の息の根も止まる、ような予感がある。

そのシグナルは、ダウ先物が上昇チャネルラインを切ったときである。

ロング勢をグリード、ろくでなし、と嘲りながらも

ショートを打つ、そのときを待つ、私もショート筋のグリードであり、
ろくでなしの愚か者である。

要は、どっちもどっちである。

この世界に生きる限り、まともな人間などいやしない。

相場というは、実に醜い世界である。