すべてがバブリッシュ

最近、本業に追われ、相場を追うことがあまりできないが、

日が経つにつれ、株価の上昇、ユーロの上昇、ドルの下落
ただし、ドルの子分通貨である円はドル高と

リスクオンの騰勢が鮮明化しているように思う。
乗り遅れまいと、買いの気持ちでそわついてきている
新規の投資家も増えてきていることだろう。

フェイスブックの上場などもあいまってか、
巷では第二のITバブルなどとも囃し立て

実体なき株価の上昇がより、けん引されている模様。

いまやあらゆる節目を切り刻んでいるので
下値はともかく、上値のめどは見えにくくなってはいるが、

世界はいま、バブルのまっただなかに突入しているとしか思えない。

バブルの渦中にいることは、バブルが終わってみないとわからないものだが、
いまはバブルの渦中にいる、と私は確信している。
だから、バブルを知りたい人たちはいまは貴重な時間である。
どのようにバブルが形成されていくか、リアルタイムに感じ取り
今後の相場の糧とすればよいと思う。

そして、このバブルに乗じて買いを入れている者たちが誰であるか
買いを推奨するさまざまな連中、銀行などがどれであるかを覚えておくとよい。

彼らの強欲のさまが非常によくわかるだろう。

数年前、原油が200ドルに迫り、結果、50ドルも割り込むという
バブルと破裂を生んだとき、
アメリカの某超大手投資銀行は、原油の買いを推奨しまくっていた。

現在は豪ドルドルの1.2などがそれにあたろうか。
トレンドだけを前提とした、常軌を逸したターゲットにも思えるが
バブルの上昇は終わるまでは、それを否定することもできない。

いずれにしても
バブルというダンスの音色が止むまでは、グリードたちは踊り狂う。
誰かがチェックし退席し、それに追随するものが現れ
やがてダンスの音が止み、残された者たちが出口に殺到する。
そんな瞬間は近い将来、確実に訪れると確信しているが、
それがいつ訪れるかは、チャートからは読み取ることはできない。

いまのバブリッシュは時節柄からも見て取れる。
かつてもサブプライム問題、リーマンショックに至る流れの年にあっても
春先にはややバブリッシュな楽観相場が続いていた。

いずれにしても、いまはバブル。
ここで投資的な意味のみでリスクオンで買いを入れる者たちは、
例外なくグリードたちであると思う。
あらゆる指標が回復基調をを示しているなどと、
後付の楽観相場を解説する小賢しいアナリストも多いが
実体経済と照らした時に、ピント外れにしか思えない。

ともかく、いま買いたい者は好きに買えばいいと思うが、
いずれこの欲だけに基づいた金融相場の上昇は終わる。

私はというと、チャートフォームから上昇が確認できても
もう買いを入れるつもりはない。
売りのチャンスだけを待っている。

少し前、トレンドに追随し買いを入れていたが
それで勝てたところで、やはり性に合わない。

為替はともかく、株はもう一段も二段も三段も売られるべきである。
二番底はこれから先、必ず訪れる。

株に追随する為替も、
株が下落すれば、必然、ドル買いに転向する。

そのときがくれば、ユーロ、豪ドル、ポンドなどなど
ドルに相対する通貨たちを叩き売りたいと思う。

ドル円は無視する。こんな通貨を相手にしても意味はない。

円は自己トレンドの形成が行えない、
50円でも200円でも十分ありうる幻通貨であるからだ。

これは通貨というよりは、
日本という国そのもののが変革されないとならない問題である。