まったく人を馬鹿にしている

ダウ先物はようやく下落。
待ちに待っていたが、もはや遅すぎる感がいなめない。
ストレス以外のなにものでもない下落である。

今週一週間の上昇を、週末の金曜日で調整させるような動きとなった。

ドル買いしていた人間が、あきらめた頃に調整をかけるような相場だ。

ダウ先物は直近の超えてはならぬ高値を抜けた後
乱高下で、下落。
チャネルラインは終局に近いが、それを下に突破させようとする勢いである。

ここを割れば、さらなる調整が走るが
12869を抜き去ったいまとなってしまえば、
せおり0すべてが上昇における長生という判断以外は免れない。

もう一段の戻りが来て、それも叩き落とし、トリプルトップを作れば、
昨日、馬鹿みたいにのぼりつめ、12869を突破したことが
投機の仕掛けであり、アフィリアーであったという蓋然性あますが、
それも、いまや10327を割り込むまではその状況を完全に証明することはできない。

いずれにしても、
昨日のバカげた上げで、ドル安、株高のアップトレンドは完成した。

投機の仕業か、
テクニカル的な判断基準をことごとく打ち壊した後の動き。

テクニカル分析をあざ笑うかのような、ある意味で天才的な形である。

もはやいまのフォームからは
その後、下落がいくら進行しようとも、
投資家はアップトレンドを完全に否定することができない縛りをかけられた。

そうなれば、下落がいくら進もうが
テクニカル分析からは否定のシグナルを見いだせず
結果、皆がが最後までロングを信じつづけ、
10327というはるか下を切った時にはじめて投げ売りとなり
もはや底が見えない恐怖との戦いになってしまうのだ。

こうしたある種の“魔性”が、時として人々の判断を限界まで遅らせ、
株価の暴落においても、極限まで判断の遅れを生み
最後は投げ売り、
そして下落の連鎖となってしまうのである。

こういう形状が、
バブルの崩壊や株価の大暴落を生み出してしまうことも大いにある。

未来、もしもそのような株価の大暴落が生じた場合、
昨日のダマしを作り上げた投機連中の罪はとても重い。

現在が株価の暴落の前兆でもしもあるとしても、
もはやそれを、中期のテクニカル分析で判断することはできない。

一部の投機筋が、
節目を割るたびにただただ売り浴びせていくのみである。

無論、私の個人的な見解は、
いまのダウは完全なるバブルであり、
奈落の底まで落ちていくとしか思えないのだが、
それをテクニカル分析として説明する術はもはやなく、
相場観としてそう信じているというだけとなってしまった。

為替を見れば、ドルスイスなど、
0.9114という壁を突破されながらまくり上げ
またも短期中期的ダウントレンドラインを上に破った。

これで3度目になるが、ここでドル高を信じられるか。
無論、短期的にはその蓋然性は増したフォーメーションではあるが、
ダウと同じく、切ってはならないサポートを切って
下落形状が整った後でのまくりという
またも判断が困難な状況で、形を作り上げられた。

これもまた、アメリカが主に主導した仕掛けの下げによって
作られた判断の困難なフォーメーションの典型である。

テクニカル分析の限界を感じる、そんな一週間であった。