カモと化しつつある欧州

最近、欧州時間のカウンターがあまりなく、東京勢が欧州勢で刈られることが少ない。

これは欧州の十八番である、
欧州仕込みの強気トレーディング(といいつつプチだが)を、
前もって東京がやられてしまっているようにも思え、
結果としてやりようがなくなった欧州が東京を刈れなくなり、
バトンを受けてのアメリカン、みたいな感じで、
仕方なく合わせてきているように見える。

ただ、それならば東京がうまいのか、といわれれば、もちろん(?)否である。

エセの欧州スタイル(東京勢)、エセの米国スタイル(欧州)

どちもエセがゆえ、らしくない。つまりともにカモである。

東京勢の強気トレーディングは、米国にパスする力がない。
根拠なき逆張り、蛮勇の順張りだったりするのである。

それに合わせて、米国風な欧州はどうなるか…

東京、欧州がまとめて米国時間以降に米勢に刈られるのだ。

ともにおバカ…

アメリカンはいまうはうはであろう。
アメリカに戻ってきたときは、東京、欧州ともに下手ゆえに
やりたい放題のレートである。

レンジを切ってなければ、まよわず逆張り
レンジを切りかけなら、フェイリアーにしてまたも逆張り

とにかくレンジを明確に切ることなく、米国にパスるものだから、
絶好の押し目買いのレートを与えているだけ。

アホである…。

東京、欧州で
チキンな下手くそブラザースの誕生か。

欧州、お前もか…。

東京のみならず欧州も下手、だからか
カウンターをあてれば、素直にLCがかかって値が跳ねるのだ。

対抗する気もなく、ただただLCがあたって飛ぶだけ。

怖がってか、ともにLCが狭い。
米国のやりたい方で、東京、欧州はともに損切り貧乏である。

欧州もいまや東京同様、下手っぴである。

その意味で、欧州もいま、東京とともにカモと化しつつある。

まあ、東京、欧州の気持ちもわからなくもない。

いまの株高に対抗したいような感じがする。
とにかくばかばかしいほど高いのだ。

それでも上がる。というか押しても戻す。

その動きは決まって米国時間に作り出される。

いま米株を買いたくて買いたくて仕方ないは
これにて米国勢のみというのがわかってきた。

特に本日はとりたてて指標もなく、ここで買い上げようとする根拠は
もう買う、という以外にはない。

しかも、本日はドルスイスが格好の餌食となり
米国銀行がドルスイス売りをかけてきたという。

ドル安、株高。
アメリカだけが狙っているシナリオのように思える。

しかし、欧州も財政危機でトレーダーのレベルが低下しているのだろうか。

サポートを割り切る強さが最近見られない。
サポートも割らずにじりじり売っていくだけなど、
レンジの下限で買いを入れてください、とアピールしているようなものだ。
自身で買い戻したりもそれはしているだろうが、
とにもかくにも、しょっぱくて素人くさいトレーディングである。

ドル安地合いではなから割れない、とあきらめているのかもしれないが、
とはいえ欧州も東京と同じような
腰の引けたレンジディールばかりしていたら、カモにされるだけである。

安値追いでつっこむ勇気がないのなら、売るべきではない。

かつては欧州勢こそ狩人のようで、グリードの見本のようで
一撃で100pipsも200pipsも突っ込む様に、
なかなか憧れたものだが(憧れるは、言い過ぎか)。

いまはとにかくしょぼいなあ、という印象しかない。

ギリシャと同じように欧州のトレーダー勢も
そろそろ別の職を探したほうがいいように思う。

中東勢は資金力だけで意味のない逆張りが多いし、
日本以外のアジア勢は資金力から相場への影響力が大きくない。

やはり現在の双璧は、アメリカ、そしてロシアだと思う。