メタメタ……

現在、国内を離れているため、相場はあまり見ていないが、
気がつけば、ユーロは1.32に届いてしまっていた。

1.266で買いを入れたロシア……
これを何度言ってきたかわからないが、ロシアはやはりすごすぎる。

ユーロショートのLCは切られまくり、
最後に意地で保持しているショートはもはやかなり下となり
踏み上げの真っ最中である。

両建てでロングに入るという計画も、
時期尚早と排除していたがゆえに、ここ半月は一切ドルショートを取っていない。
この期間は、ユーロでもポンドでもスイスフランでも豪ドルでも
どんなおかしな位置でドルショートを取っても勝てているという
完全、ドル安相場の状況である。

ここまで一方向で新規ロングは誰でも勝利、というような地合は
どこかではしごを外されると見ている。

とにかく強烈なロングを信じ込ませて、
下落が開始したときに、押し目を信じて入ってくるロングを
今度はLCの連打としてショートでたたき落とそう、
と思わせための仕込みである、ようにすら思えてくる
グリードたちのドルロングでも取るぞ、
という強い意志を感じるほどのドルショートである。

この流れに乗って派生したドル安により、
幻通貨たる円も、貿易収支の赤字でドル高円安か!という流れさえ
アメリカが打ち砕くようにFOMCでのドル安的な発表で
たったの数日で打ち砕かれ、
またも円高に追いやられた。

とにかくアメリカはドル高を回避したいようだ。
基軸通貨とは思えない、プライドのなさっぷりである。

以前にも、
日銀の介入後にアメリカが為替報告のなかで
この行動を邪魔をするような介入批判などもあったが、
アメリカはとにかく日本が優位となるような方向は許さず、
日本を一切応援する気はないようだ。

なにが日米同盟なのだろうか。
中国や韓国など東アジアとの友好を阻害するような
悪評を記者クラブ経由のように各メディアにまき散らし
日本人の東アジア諸国への嫌悪を増幅させながら
アメリカ自身は日本への手助けを一切行うそぶりはない。

こんな国家と唯一の同盟を結んでいる日本
自分がそんな国の国民であることが、本当に嫌になる。

政府も官僚もマスコミもアメリカの走狗と化し
東アジアへの蔑視や嫌悪、それに対するアメリカへの友好を作り上げられ
そのムードに染められる多くの日本人。

自身がアジア人であることを忘れ
とにかく金のかかる欧米人ぶりつづけられるほど、
今後も豊かである続けられるかはわからないにもかかわらず、
ただただ躍らされている、日本。

アジアとは距離を置かされながら、
やがてはアメリカにも見捨てられ(既に見捨てられている?)
孤立への道まっしぐら、のように思えてならない。

最後はTPPなど締結させられて、最後のだめ押しでの打撃を喰らい
日本国は完全に壊滅させられるのかもしれない。

この期に及んで、時の政府、民主党
マニフェストの一切を無視しながら、
マニフェストにはなかった増税路線に命をかけると総理が意気込んでいる。

議会制民主主義とはなんなのであろうか。
もはやムチャクチャである。

こんな無責任極まる人を総理とすることを望んで
日本国民は民主党に投票したわけでは、決してないだろう。

そんなことより相場の話である……。


いまさらながら、先々週はじめ、1.27あたりで買いについていけば……
とつくづく思う。

週末にかぶせ線を作っての1.26代年初来安値更新。
翌週のオセアニアン、超順バリストは最安値を切れず、
月曜からのもみ合い、そしてレンジ上抜け(この寸前にロシアは買い!)
テクニカル的にはダイバージェンス発生。
ここのところ毎年続く、年初からの意味のない(?)リスク先行ダッシュ

いま思えば、テクニカルとしてのアノマリーとしても、
さまざまな要素が反転を示唆していた。

その以前、1.31でのショートが一度切られたときにもその予兆はあった。

しかし、一旦押されながらも、その後
1.29、1.28からのショートがフェイバーだったことから
追撃のショートをかけ、
さらなるショートの予断がこうした前兆をいっさい排除してしまっていた。

結果としてはユーロ高は止まることをせず、
さらには途中からドル安地合にも派生し、
気づけば強烈なユーロブル相場、ドル安相場を継続しながら
今週も終えている。

またぞろ無責任なアナライザーが登場し
FOMCを大きな材料に、もはやドルを買う理由はない、とアナライズ。
ユーロドルの上値は1.35とも言われ始めてきた。

たしかに、いまはあらゆる指標をユーロ高の楽観相場と捉え
ドル安相場を加速する相場となっている。

いまのユーロショート筋はカバーメインとならざるをえず、
追撃のドル売りでますますユーロ高が進行する、という地合である。

ドルというもはや凋落チェックメイトのゴミ通貨の暴落は
長期的な自身の相場観であり、
ユーロ崩壊もフィクションであることから、ユーロ高というのは
必然として長期的には自身の相場観とはなる。

しかし、その反騰がいまはじまったのか、と言われると
自身のこたえは否である。

いまユーロ安の方向は、思惑から外れメタメタに予測が外れている。

もはやユーロショートのポジションは切られに切れれほとんど保有していない。

ほとんど、というのが肝である。

私はまだユーロショートはスクエアにはしていない。

その理由は3つある。

1 ドル安が当たり前に語り始められたこと。
2 そして、そろそろユーロドルのターゲットが示され始めたこと。
3 1月がもうじき終わるということ。

ドル安が当たり前に語りはじまるとき、ターゲットが語られ始めるときは
相場の転換点となりやすい。

ユーロドルは下手をすると1.38まで伸びるそうな。
豪ドルドルに至っては、1.1だろうそうである。

少し前に、1.2割れやパリティをほざいていたどの口が言うのだという感じである。

特に銀行筋のD、Gの分析は朝令暮改でムチャクチャである。

Dは単純にいつも無責任なアナライズを行っていた銀行だが、
Gにいたっては、かつて原油が200ドルまでいくといい、
裏で全力売りしていたという噂もある銀行である。

ともかくはるかなる遠くのターゲットが示され
あたかもそれに届く、かのような言説が流布されてくるときが危ない。

さらにもうすぐ1月が終わる。

欧米の投資銀行は近年、毎年1月のバジェットをドルショートで終えたがる。
毎年毎年、このあたりが年初来高値だった、と後悔させられるほどに
ドル安地合が突き進むのだ。

上記はいずれもアノマリーを前提とした相場観だが、

私としてはまだまだドル高への反転を捨てていない。

1.28〜1.29で買いそびれたいまとなっては、
もうロングではついてはいかない。

もしもこのときに買っていたとしても、それは両建てのカバーであり
腰の据わっているロングではなかった。

いまのレートは、自身が買っていたとしたら、
利食いを行うであろうレートである。