ユーロ基軸通貨化?

現在の相場はドル安相場ではない。ユーロ高相場である。

あらゆる通貨にユーロが優り、結果、ドル安のような地合いを形成している。

ユーロドルに至っては、本日の初値から下手すると1pipsもおされずに
一気に窓埋めと直近高値越えである。

異常である……。

ころころと相場観が変わってしまうが、
ふたたび、ドル高相場に転向した。
いや、厳密に言えば、ユーロ安である。

いまユーロが軸となり、あらゆる通貨が影響を受けている。
あたかも基軸通貨のようである。

基軸通貨たる要件は諸説あるので、ここでは割愛するが、
結論として言えば、現時点では、ユーロは基軸通貨の案件を満たしてはいない。

しかし、あたかもユーロはここ一週間あまり基軸通貨のような動きをしている。

ポジションの巻き返しによって形成されている、このトレンドは、
どこかで限界に達し、破裂するだろう。

つまり、ユーロは下落を再開するのではないか。

現在の相場で勝っている人間は少ないように思う。

ショートカバーがメインで、下値のショートが粉砕されているように思え、
ただ、ショート同士が殺し合っているように思える。

ここにロングの提灯が便乗する。

レジスタンス突破という観点から順張りでロングで入るなら、
ブル筋は多くのバジェットを取れていない。
しかし、提灯で買っている。

一番の打撃を受けているのはショート筋のように思える。

現在の根拠なき楽観相場で、一部の臆病者がショートをカバーし、
順張りでポジションをキープする者達は
無意味な根性をあざ笑うようにLCをかけられる。

たしかにいまはユーロショートがぱんぱんの相場付きかもしれないが
それには、現在の中期トレンドとしての確かな根拠があったはずだ。

それが1月によくあるリスク先行相場、
根拠なきユーロを取り巻く嘘つき達の楽観的な態度で、
ただただショートがカバーされている。

こうしたじり高の逆行は、やはり市場心理が作り出しているまやかしのように思える。

ユーロがやがて反転する、という相場観はいまだ捨ててはいないが、
現在がそのときだとはやはり思えない。

ユーロはふたたび下落する。

いまは分析のみでポジションは取れない地合いだが、
これ以上の上昇は、もはや限界である。
数日後に到達したかもしれないと思っていたレートに本日到達した。

この生き急ぎ?は、ロング筋を嵌め、逃げるための準備と見る。

もしもこの予測通り下落が開始され、サポートを割ったならば、
全力でユーロを売っていく。
このまやかしに思えるレートの浮上の否定に乗っていきたいと思う。

どこまでもどこまでも、一見するとドル安(?)が進んでいる。
しかし、ポンドなど、一部、この異常性に気づいた通貨に変化の兆しが現れ始めている。

ユーロは再度、下落する。あとは、その発射台が本日作られるか、明日作られるか
それともその先か、という違いだけ、のように考えている。

ターゲットは、まずは1.25差し込み。つまり、年初来安値をまずは更新する。

そこから反転を開始するか、真の反転を示すまで下落を続けるかは、
そのときの相場付き次第である。

ただし、ユーロは崩壊はしない。いつかどこかでまた反転する。
それは、ユーロが正しいからではない。嘘つきだからである。

現実世界は正直でない者ほど栄える。
正直者が馬鹿を見て、不遇を与えられる。
そして、それを彼らは甘受する。
フェアな競争の機会も与えられず、ただ正直であるがゆえに
ただ朽ちていく。

とても悔しく、心が苦しくもあるが、それが現実である。
ユーロ、ドル、そして最近では人民元
不正を行い、正しくない者達が栄えていく。

ユーロが真に正しい存在であるなら、
ユーロはすでに崩壊しているだろう。
彼らは嘘つきであるがゆえに、生き残っている。
そして今後も朽ちることはない。

それだけは、確信に近い自信がある。

もしも、ユーロが崩壊したならば、
ユーロは正しい人たちだった、ということになる。
そういう人たちであれば、崩壊などしてはならない、というのが心情だが、
それが世界の現実である。