完全敗北宣言、今後はドル安を予測。

ユーロ安相場は終わった……と現時点では見立てたい。

最後の壁1.291アラウンドを抜かれたとき、
希望的観測もあって、それをダマシだと思ったが、
相場を見ればもはや完全に上抜けた。

連日の100pipsの上昇。
結果として300pips近く上昇を見せた。

一方的なユーロ独歩高は先週も見られた展開だが、
相場が反転するときはこういうものである。

今回の上昇はややバブリーに過ぎるので、
やがては大きな下落も起ころうが、
下げ止まりはどこかで起こり、また上昇を繰り返すだろう。
そのような地合いに突入していると見ている。

今後も上下動は起こるだろうが、
今後、ショートのポジションは徐々に削られていき、
ユーロ売りの厚みはやがてすかすかになっていくのだろう。

ここ連日は、押しても戻し、押しても戻し
結果、ここ連日の予測は外れまくった……。

ユーロ圏の国債利回りが史上最高値となろうとも、
ユーロ圏の国際格付けが一斉格下げされようとも、
相場の暴落は起こらない。

要は現在のレートからみたら、
これらは相場を下げる要因にはなってはいない。
となると、現在のレートはそういうことに比べると安い、
別言い方をすれば、ユーロではなく、ドルが高すぎる。
つまりいままでのショートがオーバーシュートだった、ということだ。

今夜欧州時間の1.29越えは、
皆が提灯したことで厚みのあるロングが形成された。
結果としてはレートを明確に抜いた。

本日の上昇の瞬間はたしかに投機の仕掛けだったといまも信じている。
現にレートをまくりあげたあと、速攻の利食いがはいっていたからだ。
ただ、それを仕掛けに素直に買ったり、ショートカバーする連中が多すぎた。
結果としてレートは上空に上がり過ぎ、
その後押されたところで、1.29のレジスタンスは完全に粉砕された。

よって、1.2915アラウンドでEUR/USDは買いを入れた。
少しは押されたが、戻りで利食い、また押されても、
1.2900あたりでポジション、戻って利食い
いまのトレンドでは、面白いように利益が取れる。
今思えば、わかりやすいほどの上昇相場だ。

現在はまたショートだけの片側にポジションに戻しているが、
押しが入るたびに今後は買っていこうと思う。
下落がきつくても、年初来安値を抜かない限り買い下がるつもりだ。

ここ連日のブログについては、読みを完全に間違った。
完全敗北宣言である。

ここまで連続しての上昇は、速度こそないが、
暴落相場を引っ繰り返したような一方的な暴騰相場である。

上昇基調に入ったともはや判断しているが、
それでもこの異常なまでの一方的な上昇は、
反動での暴落のトリガーともなり得る。

無論、下落が来ればショートは入っていくつもりだが、
基本は、即逃げを心がけ、下値ではロングを構築したいと考えている。

ショートについては、引っ張りすぎた。
もっと早く買いを検討するべきだった。
先週末の下落こそ、ある意味ではダマシだった……。
あの速度間に引きずられ、ショートの相場観をずっと捨てられなかった。
週初の1.26のもみ合いからのレンジ上抜け、
ここが買いを入れる最大のチャンスだった。
やはりロシアのロングが最強のポジショニングだったのだ。

ダウもいまだ高値をキープしている。
日本をはじめ新興国や欧州株など、
実に多くの株式に打撃を与えておきながら、
自身だけまずは上昇というのは、道義的には心から納得いかないが、
これもまた相場である。

グリードたちが買いあさっているのだから、
いまでも高値などとは言えないだろう。まだまだ上がる可能性はある。

いずれにしてもあらゆるいまの上昇相場は、
自身の相場観とはまったく相容れずどうにも収まりがつかないが、
このレートこそが現在の正解である。
なんとか自分の予断を振り払い、現在の世界観にシンクロさせねばならない。

反落が現在の年初来安値を抜くまでの、
ユーロ安相場を作り上げるパワーはもはや相場には失われたと考える。

今年初めの雇用統計のねじれから予測していたドル安相場に
やはり回帰したようだ……。
まさか、このタイミングとは思っていなかったが、
相場とはこういうものである。

あのときは短期的には強烈なドル安の相場観だったが、
ユーロ各国の国債一斉格下げや、ユーロ暴落との周辺の空気もあって、
まだまだユーロは下落、と思い短期的にユーロショートを追い続けてしまった。

しかし、今回の上昇で底は見えた。
1.2620アラウンド。ここが、ユーロの底打ちの起点である。

これが破られない限り、ユーロの上昇相場は完全には終わらない。

先週の値動き、激しいユーロショートは
今週のロングのためのユーロショートを積ませ続ける仕掛けであり、
それを格付け会社も含めて行われていた、
と思えるほどである。
ここまでくるともはや陰謀説とでも言えることなので、言い過ぎだが
そこまでに今週の相場は先週からのコントラストが激しい。

週初の超順バリスト・オセアニアンのショートは
窓さえあけたものの、金曜の安値を破るには至らなかった。
それははなからわかっていたが、そこをあえて見ないようにしていた。
これが、今思えば反転のシグナルだった。

ただ短期の陰線にのみ引きずられ、
その痕跡がないにもかかわらず、
続落に執着しすぎたのが今週の敗因である。

以前、ブログで書いた、相場転換、
ユーロ崩壊のフィクションの終了を示す反騰を示すときは、
戻り売り♪というスウィートなレートが示され続けるが、
それがことごとく裏切られる、と書いた。

現在の反騰がまさにそうである。

時間足の安値割れや、トレンドライン割れなど、デッドクロスなど
短期で発生していた下落のシグナルをことごとく裏切り
高値を更新し続けた。

その流れを予測していながら、
自らがこうした罠にはまりつづけた、ということが
悔しくてならない。

しかし、相場は相場、負けは負けである。
いずれにしても、ようやく自身の長期の相場感に重なってきたというところか。
心の準備がまだできていなかったのだが、
今後はユーロロングを基本としたい。

無論、現在から突っ込み買いするほどのことはできない。
相場はまだユーロの反転を信じ切っておらず、おそるおそる伸びている。
なので、今後も一旦は押しが来るだろう。
もはや下値のレンジプレーは抜けたが、もう一段のレンジプレー、
もしくは、もう一段の下落アタックを経る必要はあるように思う。

今後の戻りは最大で1.31が目処とか、
そこから戻り売りとかいろいろ巷では言われているようだが、
この後に及んでは、そうした値も最終的にはとりあえず抜き去ると見る。
一見、戻りに見えたとしても、結果的にはすべてを粉砕していくだろう。

やはりユーロ安という話は、壮大なファンタジーである。

無論、これだけの連騰につき、今後は押し次第では
瞬間的に年初来安値に差し込むこともあるかもしれないが、
1.1代や、パリティなどは、到底起こりえないだろう。

ユーロは去年は結局は下落基調だった、と言われるが、
長期的に俯瞰すれば、ユーロは一旦は巨大な三角保合を上抜けている。
そしてまた、それを否定する状況にはいまだなっていない。

現在いまだショートを保持しているが、
これはいずれはどこかのタイミングですべて決済するつもりだ。
下落の際、利が載りそうなら順次決済する。

今後は押しが入るたびに、ロングを積んでいく。
1.26に差し込んでもロングを積む。

年初来安値を割り込めば、ふたたび下落トレンドの再開とはなるが、
それはおそらく起こらないだろうし、起こったとしても
すぐに上に回帰するだろう。

毎年毎年のことだが、年初はいつもリスク選好での上昇となる。
あらゆる材料を楽観し、とにかく相場が上昇するのだ。

今年こそ、そうしたファンド勢のポジション構築に合わせるような
リスク選好などないかとも思っていたが、
投機通貨がほとんどを占める相場の世界は、
やはり、そうした都合で動くのだろう。

今後はユーロについてはどれだけ押されても
もうユーロ暴落の“フィクション”は信じない。

今後、ユーロが下落したとしても
もう驚くことはない。
1.26からすればすでに300pipsも戻してきている。

ユーロが崩壊しない限り、
やはり、最終的にはやがてユーロは史上最高値を狙っていく。
つまり、1.6オーバーである。
1.1やパリティなど決して訪れない、と見る。

結果としてはすべてが以前の世界に回帰していくと見る。

以前の世界とは、おおまかにいえば円安ドル安である。

いまはユーロスイスのからみでねじれてしまっているが、
そうなれば、ドルスイスもこれ以上は下落しないだろう。

いま国力が低下している円についても円高はもう終わるだろう。

ユーロドルの上昇の逆相関で下落で押されているが、
回帰相場であるなら、ドルスイスなどは上昇を再開するだろう。

ただ、かつてのレートに回帰していくならば、
いま異常に(?)高く思えるAUD/USDは今後ゆるやかに下落するだろう。
そのたびに豪ドル円は押されていくだろうが、
ドル円の上昇に後押しされて、こちらは上昇するだろう。

つまり、リーマンショック以前のレート、
そこにあらゆる相場が回帰していくのだ。

そのときといまを比べれば、

EUR/USDをはじめとしたドルストレートやクロス円は安すぎる。
EUR/AUDなどで不当な上昇を見せていた資源通貨は
ドルストレートであったとしても高すぎるということになる。

AUD/USDなどが当たり前のように
以前では記録的だったパリティ越えをキープしているのは、
ドル安というよりは、むしろ、ユーロ安のおかげである。
それほどまでにユーロは売り込まれ続けた。
ユーロキャリートレードという者もいるが、
そんな馬鹿げたことがこれまであり得たのだ。

しかし、ユーロは調達通貨になどならない。

今後はユーロが買われていくなら、豪ドルは売られていく。

そして、円安という流れのなかで、
安全通貨としてもてはやされたスイスフランもついに安値を目指しだし
上昇を開始するだろう。
よって、ドルストレートであっても、USD/CHFなど上昇していくだろう。

どこかのアナライザーが数日前に
USD/CHFは1.59あたりまで伸びるとかほざいていたが、
結果的にはUSD/CHFも200pips以上押されさんざんとなっているが、
回帰相場となれば、このへっぽこアナライズも結果的には当たることとなるだおる。

いずれにしても、現在の相場付きはユーロのみが主導してきたので
現在の各通貨関係の相関・逆相関の関係は歪んでしまっており、
回帰に向かうには各通貨間の関係性に当面矛盾もはらむところもあるとは思うが。
各通貨は今後、混在する上昇下落波動のなかで、
以前への回帰に向かって少しずつ進行を進めていくと見る。

相場の短期予想は結局、日々の当たり外れが多く、当て続けることは難しい。

今後の予測は、中期的な相場付きのみにしてくこととしよう。

ここのところ毎日書き込んでいるにもかかわらず、
アクセスログを見ると、日々、アクセスが落ちてランキングもダウンしている。

まあ、これだけ外していけば支持されなくなるのは当然だが、
FXは、1日2日単位の当たり外れをおもしろがるゲームではない。

ただ、こういうアクセスの露骨な変化は、げんなりする。

ちなみにここまでめためたにされても私は負けてはいない。

ポジションボリュームの調整を行っているからである。

まあ、こんな負け惜しみを言っても仕方がないことだ。

すべては独り言のようなものであるから、別にどうだっていい、とは思う。