大外れ……

現在の短期上昇トレンドは終了しておらず、もう一段の伸びが来た。

これこそが短期5波であるとみる。妙な押しの乱高下は4派であったようだ。
つまり昨日の見立てではまだ5波は生じておらず、
よって、短期5波を信じて張ったショートはあえなく殲滅された。

昨夜の見立ては大外れである。

しかし、今度こそ頭打ちではないだろうか。
よって、1.2830アラウンド、このあたりからさらにショートを取った。

これが5派であるなら、
次に来るのは新たなトレンド1波か調整波A、
前者であることが、現在のポジション保有の大前提である。

とはいえ、
ここに来るまでにこちらのショートはまたも一部切られてしまっている。

スイング的なポジション保有の身としては、
押し上げが来ると、LCにかからないかぎりホールドとなり、
ここ数日はジリ上げのポジションとなり、非常にストレスである。
今回は強烈にショートを確信してしまっていたことから、
戻りカバーとしての、両建てロングは置いていない。
完全にヘッジなしのショートのみである。

よって、このジリ高は、
ただただ段階的に打ち込んでいるLCを次々とあて、
ちょっとづつショートのポジションが減らされている状況だ。

ただ、まだショートポジションは押し上げられながらも保有している。
最終のLCにはかかっていないからだ。

この期におよんで、なおしつこくショートを主張してしまうのは、
現在の下落トレンドを否定するシグナルがまだ出ていないこととと、
時間足では、がりがりのダイバージェンスが発生している点からだ。

その意味で、現在はもはや買いの圧力はピークに達しているように思える。

ここで買いなどに入った日には、格好の餌食となるように思える。
ぱっとみかなりのブル相場だから、
これからもまだ提灯に入りたい人がいるかもしれないが、
いまの値はかなり天井つかみとなる可能性は高い。

ロングを行いたいならば、
1.29越えで買いに入っても遅くはないだろう。
もしも、今週のこのジリ高展開で、そこまでレートが走ったなら、
私もロングに転換するし、すべてのショートはあきらめる。

いずれにしてもここ数日で、
直近の最安値から見れば200pips以上も押し上げられた。
しかし、相場の反転を示すには、こんな戻りでは不十分である。

現在のトレンドがいまだ下落だとすれば、現在の戻しは、
投機マネー全開で、値幅を取るだけで動いている無意味な動きである。

もちろん、これでもなお下落が再開しないというならば、
いずれ、トレンドの転換が示唆されることとなるだろう。
最終的にはユーロの暴騰とドルの暴落を予測しているはいるが、
この段階ではまだ時期尚早だと思うのだが、どうなのだろうか……。

ユーロが崩壊するか否か、と考えると、
私はユーロは崩壊しないと見ている。
ユーロは次々と新たな方法論を提示している。
ただ、それはすべて、結果としては
改革の痛みを自らが受けるという気などさらさらない、
他国など、よそに痛みを添加する方法である。
こうした最近のユーロ圏の動きは人間の屑そのものであるが、
人間の屑というので、浮かぶのは、アメリカである。

要は、ユーロが復活したときには、
ユーロもアメリカ化しているということで、
だからこそ、次なる基軸通貨の候補となる。

そういう意味で、私は長期的にはずっとユーロ高への回帰を信じているが、
ユーロを応援しているわけではない。
相場として、いつか高くなるだろう、と思っているだけである。


いずれにしても、ここ数十時間は延々と戻り試しである。

おととい移行ならば、どんなレートであっても、
新規ロングをしている人間は、現時点までで利食いさえ行っているなら、
皆勝利である。

ホールドし続けるのは、どうかと思うが、
短期トレーディングとしては、成果があることになろう。

さらに、これだけの下落からの戻りがゆえに、
ぱんぱんに張られているショート筋もちょっと臆病になってくるだろうから、
必然カバーも加えられていくので、いまのロング筋は安心感はあるだろう。

そういうわけで、私も含めてショート筋は
ポジション調整を迫られ続ける厳しい展開である。

しかし、相場は振り返ってみてはじめて反転がわかる。
現在が完全に底値、ということが、万が一ありうるとするならば、
現在の値段こそが、安すぎたということで、
これまでが強烈なオーバーシュートだった、ということになるだろう。

ただ、現在の戻りにファンダメンタルズ的な手がかりはまったく感じられない。

現在、好感されている多くの材料が、ユーロの反転のきっかけというなら、
ユーロはとっくに反転しているし、ここまで値を削られる必要もない。

だから、結局のところ私はいまはまだユーロショートを信じる。

ユーロはまだまだ地の底には落ちていない。
浮かれるには、まだ早い。
ユーロよ、そろそろ地の底まで落ちてゆく時間だ。