ユーロの戻り続く、豪ドルの注目は変わらず

ここ数日は、完全敗北である。

デイトレで戻りを売って、時間レベルで山も待たずに買い戻すならば、
いくつかバジェットは取れたとは思うが、
私は基本、スイングでの保有なので、いくつかの山を待つこととなる。

よって日足陽線ひけの場合は、短期下落のチャンスは
ことごとく逃しすということとなる。

こういうときこそ、ロングの両建てが狙い目だったが、
やはり強烈なショートの相場観がそれを先延ばしにさせてしまった。

3日前あたりの戻りからの一気下落
というのを見ていることから、ロングへの損失を恐れてしまったところがある。

おかげで、ショートはLCの嵐だったので、結果的には大きく損をしたのだけれど……。

本当は1.29アッパーまではショートを保持したかったが、
レバレッジをぱんぱんに高めたショートを貼っているので
短期的にはLCでポジションを切らざるを得ない。

この方法は当たれば大きなバジェットを得られるが、
短期的にやられるとまた大きなバジェットを失う
私独自のハイリスクハイリターンのスイングトレードである。

気がつけば、3日前ほどの1.2878あたりの下落開始の起点については
それを全否定するような、全戻しとなる地合となっている。

この下落の過程で積み続けたショートは、
まあ途中での利食いは利益となったが、
ホールドの追撃売りはやられ続けた。
トレンドフォローはレンジ相場ではやられるのが常ではあるが、
1.26〜1.28間でのそれが、まさにそのような形となってしまった。

1.285アッパー。
ここは短期的なトリプルボトムの起点となることと
1.28〜1.26あたりでみたてているレンジの上限にもあたり、
さらにはもっと手前にあるダブルトップのネックラインと、
何重にもつらなる強固なレジスタンスラインともなる。

ここすら完全に突き破れば、グリードのグリーどっぷりに感服するとともに
ダウ理論からすれば、このラインは以後、強烈なサポートとなり、
戻り基調による安定感がさらに増し、
次なるライン1.31をじりじり目指すこととなるだろう。

しかし、さすがに(……なんどこれを言っているかわからないが)、
ここが戻りの目処と見る。

投機レベルでのみ買い上げている者達にとっては
このあたりがターゲットとなるだろうし、
上でショートをかけている者達にとっては、
これ以上のカバーは行いたくはないだろう。

昨年の11月の下落から本日まで、
陽線は4日以上連続していない。本日がその4日目に当たる。
つまり今週はあがりっぱなし、
週足も元気に陽線を描き続けていることとなる。
本格的な転換にはまだまだ時間があると見ている私は、
今週は陽気な戻り試し、としか見ていない。

よって、めためたに切られたポジションだが、
残存のショートポジションは、いまだ保有し続け
1.285アラウンドでさらにショートを入れた。
本日こそ、下落を待ちたいと思う。

シナリオとしては
現在のショートは、1.26に差し込めば半分は利食いする。
残りは1.26割れまで保有し、割れれば追撃の売り。

これらすべてのシナリオがひっくりされる転換は1.29である。

現在はショートポジションが膨らみめくられる可能性が高い、
などというアナライズがちらちらと取られてもいるが、

繰り返しとなるが、ファンダメンタルズの要因からはその可能性は低い。

こういいつつ、私はファンダメンタルズのなにをもって
下落しているのかというのは、実はわかっていない。
まあ、巷で騒がれているユーロの関連、
ギリシャだとかイタリア国債だとか、そのフレームは了解しているが、
それを持って下落、というのが真実かどうなのかはわからない。

ファンダメンタルズが基礎要因という意味で
本当に為替相場で機能しているのであれば、
ユーロがめためただろうとも、もっとめためたはドルとしか思えず、
ゴミのドルは地の底まで落ちるべきで、
そうなれば、現在は強烈なユーロ高であってしかるべきである。
しかし、そうはなっていない。
だから、私はファンダメンタルズというのは基本あまり信用していない。

よって、現在のユーロ安の根拠となる一連の“ファンダメンタルズ”は、
まあ、材料、ということにはなっているのだろうけれど、
その材料という強弱でいえば、
現在の材料程度で相場が戻すならば、
とっくにユーロ安の基調は転換しているはずで、
ここまで押され続ける必要はない。

よって、いま騒がれているIMFがどうとかギリシャ協議がどうとかいう
材料は、現在の下落での保合からバジェットを取りにくい
投機筋がロングでバジェットを稼ぎたい口実以外の何者でもないと思う。

彼らはとにかくバジェットを稼ぎたい。
1.26を割れないとなれば、上にもっていくしかない。

ただ、すでに結構上まで持ち上げることは成功した。
今度はさらに上に持っていくことは困難である。

ここからバジェットを稼ぐには、
ふたたびショートを作る、ということとなる。

ここ数日は悪い材料をことごとく無視し
よい材料のみに反応してきた。
この欺瞞をアナライザー(もうアナリストと呼びたくない)たちは
またもやもっともらしくアナライズする。

これから下落が再開した場合、
今度は逆の状況が生じるだろう。

アナライザーは、またもそこにもっともらしい理屈をつけるのだろう。

FXはいまも昔もグリードたちが戦う相場。
グリードたちというのは、投機筋や機関投資家個人投資家だけを
言うわけではない。政府や各機関もすべて含めている。

彼らは国益など含め、要はすべて自身の利益のみを追求してる。
自分が贅沢できるなら、他者がどれだけ貧しくなろうがどうなろうがいい、
という自己利益の実現にのみ動いている。
だから、私は彼らを人間の屑と呼ぶ。

自己利益のみを追求する場合、正直になど振る舞えない。
自身に有利な展開であるなら、当然正直になるのでややこしくはなるが、
これは、誠実ということではなく、
自己利益の手段の結果、たまたま正直なままですんでいる、というのみである。

いずれにしても、そろそろ素人筋がロングに入ってきてもおかしくない。
いま戻り売りをかけるには早すぎるようにも見えるし、
ここでショートをかけるのにはかなり躊躇がいる。

だから、私は本日こそ下落すると見ている。
いいかげん垂れてほしいものだが、
次の下落再開は止まることはないと思う。
なので、もう少し引っ張っているのか、とも勝手に思っているが、

そのときに徹底的に売りたいのは、ユーロはもちろんだけれど、
実は本丸はユーロなどではなくて
現在の戻しに翻弄(?)されてはしゃいでいるようにしかみえない
豪ドル!である。