仕切り直し

EUR/USDがひとり勝ち。

東京での刈り取りは早々と下値アタックを終え、
日通し安値をつけたあと反転に転じている。

東京時間ではないがゆえに、
このボトムは戻りを向けた強烈な底の役割を持ってしまった。

そして一旦、日通し安値をつけてからの安心感からか、
欧州勢の反発は勢いが強く……。

1.27アッパーをキープしたことから買いの厚みが徐々に増していった。

NYまでの息切れを願ったが、
願う相場に勝ちはまずない、ということ実証するように息切れはなし。

NY時間の突入でトレンドキープの息切れがなかったことを確認し、
最強の順張りストたるアメリカが、今度はショートのLCを狙いロングを積む。
当然のように続伸が狙われ、欧州時間の高値を抜けての順張り推移。
とはいえ市場の流れはユーロ独歩高で
そうした流れからは、こちらも買いで追いかける気にはなれず、
むしろ、上昇での押し目を下落の継続と捉えてショートを続けていたので、
短期的なLCはほぼ当てられてしまった……。

そして、トレード転換となると判断基準ともなる1.2810〜20を
ひとつの壁とみていたものの、そこもNYにぶち抜かれた……。

1.31で押さえていたショートがここにあてられ消滅。
100PIPS分バジェットを削られて300PIPSほどの利幅でエンドとなった。
1.281アラウンドの追撃売りもLC1.282アッパーのLCにかけられ、
損失は-10PIPSながらポジションは消滅。

自身のEUR/USDのショートの上部アンカーが切られたことで、
とりあえずの下値追いのピラミッティングは、一旦は振り出しに戻された。

しかし、
EUR/USDショートのポジションがすべて消えたわけではない。
未練がましく、最終の最終においていたLCにかからなかったポジションが残っている。
安定感は消えたが、
まだEUR/USDのショートの可能性は消えてないことから、これらはまだ切っていない。

とにもかくにも、
EUR/USDの強さはとにかく際立っている。


昨日は直近の安値を一時的ながら割り込んだにもかかわらず、
本日は逆に、直近の高値を一時的ながら抜き去っている。

要は、どちらに進むかわからなくなってきた。

昨日は直近安値を抜き、本日は直近高値を抜く。

ただし、戻りの直近高値を抜くことと、直近の最安値を抜いた事実
どちらが重いかとすれば私は後者を重いと見ている。

よって、ユーロはまだ完全に戻り基調に行く前に
もう一段の下げがあってもうよいように思えるのだ。

しかし、本日のユーロの単独上昇はまったくの想定外である。
これはポンドよりも投機通貨のような動きである。

いずれにしても、ユーロについては、本日は完敗である。

基本、自分は順張りなので、真逆に伸びるというレンジ的な動きを取られると
そのままアゲインストを取られてしまう。

本日のユーロ高とも言える理由は、

・スペインの国債入札が順調
・欧州の指標が上ぶれ
政策金利発表が想定通り

PIIGSのメンバーの国債の需要があることが一番の安心感だったように思うし、
政策金利発表にはらんがなかったこともプラス。

いずれにしても、すべてがユーロにとって追い風と判断されたようだ。

株についても欧州株だけが高い。
そして、日経もさえず、英株もいまいち、ダウもさえない。

こうした、まさにユーロフェスティバルのような地合いが、
ほとんどのリスク通貨がいまいちな流れとしながらも、
とにかくユーロだけが亜空間にいるように強くしている。

しかし、最初こそ、ドル安の流れ的にその他通貨もついてきていたが、
いつしかユーロの異常性を避けるかのように
その他通貨は上昇の勢いを失い、
それらもユーロは吸収するように相対で上がり続けた。

とにかく、あらゆる通貨でユーロが買われている印象。
まるで幻覚を見ているようである。

だから、ユーロドルはまだ買いに入れない。

本日は、ドル安相場ではなく完全にユーロ高相場なのだ。

だから、ユーロポンドなどユーロと相対するポンドは
ポンドドル、ポンド円とも押され気味である。

つまりユーロ以外の通貨はLCを行われていないのだ。

ユーロはたしかに、ユーロ売り♪の無邪気なトレンドが続きすぎ
ショートが貯まりすぎていたというのはあるだろう。

そのショートカバーの巻き返しがきついだけだと、
いまのとこお見ている。

だから、一度切られたにもかかわらず、
あえて、ユーロドルを逆張りした。

LCは1.286アッパー。
ここにすら届くようならユーロショートは完全撤退する。
ここを境に基本はユーロロングにシナリオを変更する。

ユーロドルは、
本日は東京のNYからの逆張り(つまりロング)が吉だったようだ。
とりあえずのボトムは欧州時間につけられたが、
1.27までと30PIPSほどの押しで、1.282まで吹き上げたのだから
東京勢も十分なバジェットをたたき出せたことだろう。

東京を少し馬鹿にしすぎたようだ。
たしかに、欧州時間に最安値を割られたが、それはほんのわずか。
日通し安値から20PIPSも下に損切りを置いておけば、届かず反転である。

東京勢のトレード技術を信用しないなら
→東京のド下手な方は、まず1.2700をLCにして逆張りするはずなので、なにも考えず成行でいますぐ売り!

この予測は今回は外してしまいました……。

しかし、本日はユーロの独歩高はすごい。

その他通貨は比較的リスク選好感はないが、ユーロのみがあらゆる通貨に優っている。

長期的にはユーロ上昇が、私の相場観であるが、
その前提はドル安であり、そこにユーロ高が相乗するということが自身のシナリオである。

本日はドル安というよりは、あからさまなまでのユーロ独歩高。

なんだかムラがありすぎて、誰が狙っているのかわからないが、
仕掛け的な動きを感じさせる相場つきである。

いまのところ、1.27と1.28でのレンジディールの様相は脱していない。

デイトレードの短期益狙いでの、意図的なユーロ買いという動きならば
まだまだ本筋はドル高である。