最初で最後?の政治の話

為替は本日は小康状態を保っている。

上がるのか下がるのかは神のみぞ知るが、
現在の自身のポジションはドルショートにボリュームが大きい。

ボリュームがというのは、以前、述べたこともあるが、
私は両建てを普通に使用する。
両建てが駄目だ、という話は都市伝説のようなものとしか思っていない。

現在の例で言えば、現在、EUR/USDは
1.27アラウンドでのロング、1.31アッパーあたりではショートという感じだ。

戻りが一定を越えて、レジスタンスを抜ければショートは閉じるし、
逆にロングがサポートを割って切られれば、ショートは伸ばすというオペレーション。

と……掲題の「政治の話」とは離れているから、本日の本題に。

本日は為替の動きにも勢いがなく、
まるで年末の枯れ相場のようである。
だから、本日はちょっとした雑感を記そうと思う。

ここは為替のブログにつき、政治のことを述べるつもりは基本ないが、
為替は国家の強弱、つまりは政治によっても十二分に左右されるため、
あえて、今回は政治について書いておきたい。

今年はアメリカ、フランス、中国、ロシア、台湾などなど
トップが様変わりする年となる。
北朝鮮は図らずもトップが先行して様変わりし、
まるで意図的なぐらいなタイミングで
新たな節目の準備が取られたような雰囲気である。

とここまで述べたところで、
今回の本題は欧米がどうとか中国がどうとか、
そういった話ではない。

もっとスケールの小さい(と言ってしまわなければならないのが寂しいが)、
日本の話である。

現在の日本の政治は、特定の人間が批判されることはあっても
特定の人間が評価されることはあまりない。

評価に値する人間がいない、という論が通用するかはともかく、
少なくとも私が評価している方の多くは
政界やマスコミでは評価をされていない。
むしろ露骨に批判されている始末である。

逆に私がまったく評価していない方については
世間の評価はともかく、
マスメディアであまりそれが取り上げられることはない。

ここで私は誰か特定の名前を挙げるつもりはないが、
たったおひとりだけ(いや後半におまけでもうおひとり)、
特に上げたい方がいる。

それは現在の我が国の首相
野田佳彦内閣総理大臣である。

私が現在、最も評価していない政治家は、
まさに、この野田総理である。

彼がなにもしないとか、
官僚の言いなりだとか、官僚の利権はすべて温存で
国民だけに負担を強いている、
などなど、が評価しない理由ではない。

為替が国力の反映だとして、
現在の通貨安競争の影響下によって生じている
主にドル売り、ユーロ売りの相対で買われる円という
結果としての円高局面に置いて、

彼は一時、金融政策を担うべき、財務大臣であった。
彼が民主党代表選に出馬する時期は
いまよりも円高の警戒感が強い時期であるにもかかわらず、
その財務大臣としての職務を放り投げるかのように
早々と代表戦に手を上げ、総理になったわけである。

それほどまでに総理の椅子が魅力なのかもしれないが、
どうして、もう少し待つことができなかったのだろうか。
なぜ、自らの職責を果たすということを第一に考えられなかったのだろう。

自らがまず果たすべきである役割(当時は財務大臣)すら果たさずして
国家の最高責任者たる総理になっているという事態は
私からすれば厚顔無恥そのもので、
相場をずっと見ている立場から見て、無責任としか思えないし
国家の命運をこんな方に任せる気には到底なれない。

野田首相にもともと財務大臣としての力量があったかどうかはともかくとして、
こういう無責任なことをしている国は
他国に信頼されようがないと思う。

彼が代表戦に手を上げたとき、
ちょうど相場の速報でそのニュースが流れたが、
私はまさか現財務大臣がそんなことをするなんてと思ったし、
そんな無責任な彼だけは絶対に総理になってはならない、
と思った。しかし、なってしまった。
民主党の方々は日本を本気でよくしようとしているのか、
本当に疑わしく思う。
これまでの実績を見ていても
わざと日本を破滅させようとしているんじゃないか、
と思えるほどである。

こんな状況がずっと続くならば、
消費税が10%になろうが、50%になろうが、
今後、円が上がるにせよ下がるにせよ
日本の苦境は今後も続いていき、
日本の復活はいつまでも訪れることはないと思う。

とくに、現在の野田総理がずっと総理でいるかぎりにおいて
現在よりも厳しい局面が生じる可能性はきわめて高く
逆に今後、日本がよい状況でなったとするならば、
そのときに、彼は決して総理であるはずがないという自信がある。

日本が今後復活する光景のなかには
野田首相はいない。
おそらくそういうときは、別の方が総理をされているはずである。

とにかく、日本の未来がよりよくなるためには
責任感がありリーダーシップのある方に国家の命運を托したい。
既得権益に嫌われようとも妨害されようとも
日和らず突破できる方が現れたときに、
日本はよりよくなっていくと思う。

つまり、彼が総理に在任している期間は、
一日一時間一秒すらが、
日本の国益にとっては無駄な時間である、と感じている。

その意味で、野田首相が首相である限り、
現在の日本の閉塞感は決して打破できることはないと思う。

近い将来、日本がよくなるにせよ悪くなるにせよ、
そのリトマス試験紙が私にとっては野田首相なので
将来に後出しじゃんけんにならぬよう、
現在、記しておくこととした。

一言だけ付け加えておけば、
個人的に野田総理に対して怨みはない。
財務大臣放棄の無責任っぷりから、
人間としての責任感、資質に信用を置いていないのと、
さまざまな国の案件をただただ先送りしているという現実に
総理としての技量のなさを感じているだけである。

無責任であってもお人柄はいい方はいるので
野田総理がそういう方であったとしても(そうでなかったとしても)、
少なくとも国権の最高職にあるべき方ではないと思う。

繰り返しとなるが、
野田総理が総理である限り、
日本がよくなることは決してないと思う。
なったとしても、それは彼のおかげではない。

そしてまた為替相場に関しても
安住なるよくわからない方が財務大臣であるかぎりは、
同様に日本にとってよくなる意味での円相場は起こらないと思う。

彼らツートップのもとでは、地力で円高の脱却は決して望めないと思うが、
万が一円安が生じてきたとすれば
それは国債の暴落など、あまりよくない材料に基づいた
よくない円安になることだろう。

とはいえ、円高にせよ円安にせよ、今の相場はどちらにしても、
その命運はアメリカが握っているのだけれど……。